SEO記事の書き方・構成作成|無料テンプレやAI活用法も紹介
良質なSEO記事構成を作るには、潜在ニーズを広く拾い良質な回答を提供しつつ、「他のページでは見られない」ような独自性の高い情報を入れておく必要があります。
本記事では、多くのキーワードで検索上位を獲得してきたニューラルオプトが、以下の観点を踏まえつつ検索上位を獲得できるSEO記事の書き方を解説。
- ユーザーニーズの理解の仕方
- 関連キーワードのリサーチ方法
- 競合分析のやり方・活用法
- 独自性の担保の仕方
- タイトル・ディスクリプションの上手な書き方
- 生成AIの活用法
さらに、良質なSEO記事が作れる「記事構成テンプレート」も配布しています。弊社が実際に記事作成で使用しているテンプレートになりますので、ぜひご活用ください。
なお、動画でも解説しております。ぜひ合わせてチェックしてみてください。
SEO記事の基本|上位表示される記事の特徴は?
SEO記事とは、検索エンジンに対し最適化し、上位表示を狙うための記事コンテンツです。マーケティング手法の1つであるSEO(Search Engine Marketing)、検索エンジン最適化のうち「コンテンツSEO」と呼ばれるものの一種になります。
ターゲットからの流入を増やすこと
作成する目的は、検索結果において上位表示され、より多くのアクセスを自分のサイトに得ること。
より多くのアクセスを得ることで「広告収入」「お問い合わせ(リード獲得)」「サービスの販売」などサイト運営者側の目的をより達成することができます。
なお商品・サービスを販売する場合は「アクセスが多ければ多いほどよい」というものではなく、販売したい商品や契約して欲しいサービスを良いと思ってくれるようなターゲットユーザーからの流入を獲得する必要があることに留意しましょう。
記事SEOではあらゆる疑問に答えを用意すべき
記事SEOの基本姿勢としては「あらゆる人の疑問に対して答えを用意する」となります。
まず、Googleの売上の多くは検索広告(リスティング広告)によるものです。実際に2024年Q1の決算書を見ても全売上約800億ドルの57%にあたる約461億ドルが検索広告によって占められています。
Googleは当然、広告売上を上げたい。広告売上には、広告主に好まれるようなできるだけ多くのユーザーにリーチできるようなプラットフォームを作る必要があります。
そのため、「できるだけ多くの人(全人類)にGoogleを使って欲しい。そうすると広告売上が上がるから。」とGoogleは考えているはずです。
全人類にGoogleという検索エンジンを使ってもらうにはどうすべきかというと、多様な背景・思考を持つユーザーが「自分の求めている回答が用意されている」と感じるような情報にたどり着けるようにする必要があります。
なので、Googleという検索エンジンの仕組みも「あらゆる人のあらゆるニーズに答えるページを上位表示する」ようになっていると考えるのが自然でしょう。
つまり、Googleにおいて上位表示されるには「その検索を行うあらゆる人の疑問に対して答えを用意する」が基本姿勢となります。
コンテンツのクオリティを評価する2軸|問の広さと解の深さ
SEO記事を含むコンテンツマーケティングにおいて、コンテンツのクオリティは「拾っているニーズの広さ」(問の広さ)と「答えの良質さ」(解の深さ)の2つを軸として判断できます。
横軸が問の広さ、つまり「その検索を行うあらゆる人の疑問に対して答えを用意できているか」(問の広さ)を指します。
縦軸は「用意している答えがどれだけ良質か」(解の深さ)となります。
「問の広さ」を確保するには、ターゲットキーワードで検索する人の多様性を踏まえたうえで、顕在ニーズ・潜在ニーズを掴みましょう。
「解の深さ」を確保するには、答えをより具体的にするのが基本。読んだ後に「それで、どうすればよいの?」「まだ疑問が解決できていない」と感じさせないようなコンテンツにする必要があります。
本記事で紹介する記事作成方法は、この「問の広さ」と「解の深さ」が自然と確保できるように作っています。
さらに独自性が重要
さらに近年では「記事内にオリジナルの情報がどれだけあるか?」という独自性も重視されています。
独自性が重視されている背景としては、インターネット上にコンテンツが飽和してきており「ソツがない80%の記事」はどこでも見れるようになっていることが挙げられます。
とりわけ近年では生成AIの普及により「ネット上から情報を収集しただけの網羅性が高い記事」の価値がどんどん下がっています。
その中で差をつけるには「その人・企業にしか発信できない情報」をいかに入れるかが重要。自分しか持っていない知見や経験、海外から取ってきた情報や、他では取り上げられていない統計情報などを積極的に取り込む必要があるでしょう。
SEO記事を作成する10ステップ|作り方を徹底解説
良質なSEO記事を作成するには以下の10ステップを踏まえることで、検索エンジンとユーザーの両方に評価される記事を作成できます。
- その検索を行うユーザーのニーズを理解する
- 5種の関連キーワードを調査する
- 競合記事を分析→良いところは自分にも取り入れる
- 記事構成を作る|h2→h3の順番で
- 関連情報を洗い出す|独自情報など
- 結論ファーストで執筆する
- 共起語入れ込みチェックを行う
- できればオリジナル画像を挿入する
- タイトル・ディスクリプションをつける|ターシャリを参考に
- 入稿する
1. その検索を行うユーザーのニーズを理解する
SEO記事作成の第一歩は、対策キーワードで検索するユーザーのニーズを深く理解すること。以下の3つの観点から分析すればよいでしょう。
- ざっくり、どんな人?
- なぜその検索をしたのか?
- 最終的にたどり着きたいゴールは何か?
これらを理解すると、ユーザーの現在地点と目指しているゴールが明確になり、その間のギャップを埋めるために必要な情報が見えてきます。
例えば、「SEO対策 費用」というキーワードで検索するユーザーは「SEO対策の必要性は理解しているものの、具体的な費用感がつかめていない状態」だと推測できます。
- ざっくり、どんな人?
- SEO対策を依頼したいと検討中。費用感を知りたい。
- できれば、安く発注したい
- なぜその検索をしたのか?
- 予算が合うか、自分の予算で何ができるのかを知りたい。
- 最終的にたどり着きたいゴールは何か?
- 無理のない予算内で、最大のSEO対策をして、サイト運営を成功させたい。
この場合、SEO対策の種類別の料金相場や、費用対効果の考え方などを提示することが求められるでしょう。場合によっては、どの予算をかけるとどんな対策ができるのか具体例も示せると良いですね。
ユーザーニーズを理解する方法|Q&Aサイトと競合記事
ユーザーのニーズを理解するためのヒントとして、QuoraやYahoo!知恵袋などのQ&Aサイトを活用するのも有効です。実際にユーザーがどのような質問をしているのかを知ることで、ニーズの本質に迫ることができます。
なお、キーワード洗い出しツール「ラッコキーワード」では『Q&Aサイト(知恵袋など)』の機能を使用して各Q&Aサイトでどのような質問があるのかを洗い出すことが可能です。
また、競合記事の導入部分(リード文)を参考にするのも良いでしょう。ユーザーの状態や抱えている課題について言及されていることが多いため、ニーズの把握に役立ちます。
2. 5種の関連キーワードを調査する
ユーザーのニーズを把握したら、次は関連キーワードを洗い出す「キーワードリサーチ」を行います。目的はユーザーのニーズをより広く、深く理解すること。
関連キーワードは大きく以下の5種類に分類できます。
- サジェストキーワード(顕在ニーズのキーワード)
- 再検索キーワード(潜在ニーズのキーワード)
- PAA
- 共起語/LSI
- ターシャリ
関連キーワード1. サジェストキーワード
サジェストキーワードとは、Googleの検索窓にキーワードを入力した際に表示される候補キーワードのこと。
ユーザーの頭の中にすでに存在している疑問や関心事を表していることが多いため、重要度が高いと言えます。記事の見出しに積極的に取り入れるのがおすすめです。
目視で確認しても良いですが、「ラッコキーワー」の「サジェストキーワード」という機能を使うと便利です。
関連キーワード2. 再検索キーワード
再検索キーワードとは、Google検索結果ページを下にスクロールした際に表示されるキーワード群。「People also search for(PASF)」とも呼ばれます。
検索結果に表示されたページでユーザーのニーズが満たされなかった場合に、次に検索されるキーワードを示唆しています。
そのため、サジェストキーワードよりもやや潜在的なニーズを反映していると考えられます。こちらも可能な限り見出しに取り入れると良いでしょう。
関連キーワード3. PAA
次はPAAと呼ばれるキーワードです。PAA(People Also Ask)は、検索結果ページに表示される関連質問のこと。
PAAは、ユーザーの関心事や疑問を端的に表しているため、本文中に自然な形で盛り込むことが効果的です。
関連キーワード4. 共起語/LSI
共起語とは、対象キーワードと一緒に使われることが多い単語のこと。この共起語の含有率も、Googleは評価指標の一つとしていると考えられています。
また、LSI(Latent Semantic Indexing)は、Googleが独自に使用している検索キーワードと意味的に関連性の高い単語のことを指します。
LSIに関しては、細かい定義はさておき共起語と似たようなものだと考えておけば構いません。
例えば、「マック」というキーワードの共起語には、「クーポン」「メニュー」「ビッグマック」などがあるでしょう。
無理に共起語を詰め込む必要はありませんが、「あ、確かにこの話題も触れたほうがいいか」と自然な形で取り入れられそうなものがあれば、本文に取り入れましょう。
関連キーワード5. ターシャリ
ターシャリとは、類似した検索意図を持つ検索フレーズのグループのことです。例えば「SEO記事」のターシャリには、「SEO記事とは」「記事SEO」「SEO記事作成」などが存在します。
ターシャリは、記事のタイトルに取り入れることが重要です。例えば上記の例では、「SEO記事」だけでなく、「作成」というキーワードもタイトルに含める必要があります。
なお、洗い出すにはruri-co(るりこ)というツールを使います。洗い出せたもののうち、類似率60%以上のキーワードをターシャリとして扱っています。
このようにして洗い出せたキーワードは、スプレッドシートなどにペーストしておきましょう。
弊社でもこのような形でまとめています。なお、このテンプレートは実際に使用いただける形で配布しておりますので、ご入用でしたらダウンロードしてご利用ください。
3. 競合記事を分析→良いところは自分にも取り入れる
次のステップでは、競合記事の分析を行います。
競合記事の分析には、ラッコキーワードの「見出し抽出」機能が便利です。ターゲットキーワードを入力すると、検索結果上位20位までのページの見出しや文字数、タイトルを一括で取得できます。
ラッコキーワードであれは、分析結果はCSV形式でダウンロードすることも可能です。
競合記事分析の目的は、上位表示される記事に必要な条件を明らかにすること。分析の観点は主に以下の3つです。
- どのような見出しがあるか|網羅性
- どのような独自性を出しているか
- 文字数はどうか
分析1. どのようなh2見出しがあるか|網羅性
まずは、競合記事にどのようなh2見出しがあるかを確認します。
基本的には、競合記事で取り上げられている見出しを漏れなくカバーし、網羅性を高めることを目指しましょう。
例えば、「SEO対策」というキーワードで上位表示されている記事に、「SEO対策の基本」「SEO対策で気をつける10ポイント」「SEO対策の事例」といった見出しがあれば、自社の記事でも同様の内容を盛り込んでみましょう。
分析2. どのような独自性を出しているか
次に、各競合記事がどのような独自性を打ち出しているかを分析します。
独自性については、主に以下の3パターンに分類されます。
独自性の3タイプ | 具体例 |
---|---|
情報自体がほかと違う | 他の記事では見られない観点に基づいた情報など |
情報の形式がほかと違う | オリジナル画像、写真、動画など |
情報の出どころがほかと違う | 経験・知見などの一次情報や、統計データや論文などの高信頼情報、海外からの情報など |
これらの観点で競合記事を分析した上で、自社の記事にどのような独自性を持たせるかを検討しましょう。
分析3. 文字数はどうか
最後に、競合記事の文字数を確認したうえで自社記事の目安にします。ラッコキーワードの「見出し抽出」機能では、文字数も一緒に表示されるのでそちらを見れば良いでしょう。
文字数の目安としては、検索結果の1位から5位までの記事の中で最も多い文字数に合わせるのが無難です。
ただし、単に文字数が多ければ良いというわけではなく「あくまでユーザーにとって必要十分な情報を提供するとこの程度の文字数になるだろう」と目安として考えておきましょう。
4. 記事構成を作る|h2→h3の順番で
競合分析を通じて、必要なh2見出しの内容、独自性の出し方、目標文字数などが明確になったら、いよいよ記事の構成を組み立てていきます。
記事構成の作成は、h2見出しから始めましょう。競合記事を参考にしつつ、自社記事で取り上げるべきh2見出しを決定しておきます。
次に、各h2見出しの下位階層にあたるh3見出しが、できるだけ網羅的になるように競合から取り入れましょう。
見出し構成を考える際には、以下の3つのポイントを意識しましょう。
- 「まず知りたいこと」を上部に
- h3は見ただけで結論が分かるように
- 潜在ニーズは下部に
1つ目のポイントは、ユーザーの顕在的なニーズに関する情報を記事の上部に配置すること。「この記事で1つしか見出しを作れないなら何にするか?」と考えるとよいでしょう。
2つ目のポイントは、ユーザーが見出しを一覧しただけで、記事の内容や答えが理解できるようにすること。
例えば、「SEO記事の目的は?」という見出しよりも、「SEO記事の目的はターゲットからの流入を増やすこと」という見出しの方が、ユーザーにとって明確で有益です。
3つめのポイントは、潜在ニーズは記事の下部に来るように配置すること。
例えば、「パンケーキの作り方」という記事では、まずはレシピ(材料と調理手順)を最初に紹介するべきでしょう。「パンケーキの歴史」などの補足情報は、必要であれば記事の下部に配置します。
5. 関連情報を洗い出す|独自情報など
記事構成が固まったら、各話題に関連する独自情報や統計データなどを収集していきます。
関連情報を洗い出す目的は、記事の独自性を高めること。
インターネット上には似たような情報や文字だけの説明が溢れていますが、情報源や情報の形式を工夫することで、オリジナリティのある記事を作ることができます。
関連情報は主に以下の3種類に分けられます。
- 一次情報|独自知見・体験談など
- 二次情報|口コミ・統計データ
- 文字以外の情報|YouTube、画像など
一次情報|独自知見・体験談など
一次情報とは、自分自身が直接体験したことや、自分自身が調査・実験によって得られた情報のこと。独自の知見や経験談が当てはまります。
インターネットには情報の出所が不明な三次情報が多く、競合記事を参考にする場合も三次情報であることが少なくありません。そのような状況で、一次情報を取り入れることは、記事の独自性を担保する有効な手段となります。
例えば、「SEO対策ツールの比較」という記事を書く際に、自社で実際にツールを使用した結果や気づきを盛り込むことで、他の記事にはない価値を提供できます。
二次情報|統計データや論文、口コミなど
二次情報は、一次情報を持つ第三者から得られた情報を指します。
具体的には、政府や公共機関が公表している調査結果、著者が明確な論文、信頼できる統計データなどが該当します。
二次情報を探す際には、まとも検索を活用すると効率的です。まとも検索を使えば、公的機関の情報や論文に絞ってリサーチを行うことができます。
例えば、「在宅ワークの普及率」について書く際に、総務省の通信利用動向調査の結果を引用すると、記事の信頼性が向上するでしょう。
また、口コミも二次情報に当たります。製品・サービスに関する記事を書くときは「〇〇 口コミ」のように実際のレビューを検索して引用してみましょう。
文字以外の情報|YouTube、画像など
最後は、文字以外の形式を持つ情報です。YouTubeなどの動画コンテンツや、図表、グラフ、イラストなどが含まれます。
ウェブ上の情報は文字が中心であるため、動画や画像を積極的に取り入れることで、記事を差別化することができます。
例えば、「Pythonの基礎文法」という記事に、短いサンプルコードの動作を示す動画を埋め込むことで、初心者にとってより理解しやすい解説に。
情報収集は、記事の価値を高める上では不可欠。時間をかけましょう。
6. 結論ファーストで執筆する
関連情報の収集が終わったら、いよいよ記事の執筆。SEO記事を書く際は、結論ファーストで執筆することが重要です。
結論ファーストの文章構造としては、PREP法とSDS法の2つがおすすめです。この2つの手法を意識することで、読者に伝わりやすく、分かりやすい文章を書くことができます。
PREP法|結論ファースト
PREP法は、Point(要点)、Reason(理由)、Example(例)、Point(要点)の順に情報を配置する文章構成法です。
読者に結論を先に示し、その後に理由や具体例を提示することができます。
SEO記事を書く際は、結論ファーストで執筆することが重要です。(結論)
なぜなら、読者は記事の要点を早く知りたいと考えているからです。(理由)
例えば、「SEO記事の書き方」という記事であれば、冒頭で「SEO記事を書くための10のステップ」を箇条書きなどで簡潔に示すことで、読者の関心を引き付けることができます。(具体例)
このように、結論ファーストの文章構成は記事の価値を効果的に伝えるための鍵となります。(結論)
SDS法
SDS法は、Summary(要約)、Details(詳細)、Summary(要約)の順に情報を配置する文章構成法。
SDS法もPREP法と同様、読者に要点を先に示しその後に詳細な説明、最後に再度要点をまとめることができます。
SEO記事を書く上で、キーワード選定は非常に重要な工程。適切なキーワードを選ぶことで、記事がターゲットとする読者に効果的に届きます。(要約)
キーワード選定には、検索ボリュームや競合の少なさ、関連性などを考慮する必要があります。
また、ロングテールキーワードを取り入れることで、より具体的なユーザーニーズに応えることができます。(詳細)
このようにSEO記事のキーワード選定は、記事の成果を左右する重要な要素であるため、慎重に行いましょう。(要約)
結論ファーストの文章構成は、SEO記事に限らず、あらゆる種類のウェブコンテンツにおいて有効。意識して執筆を行いましょう。
7. 共起語入れ込みチェックを行う
記事の執筆が完了したら、次は共起語の入れ込みチェックを行います。
共起語とは、対象とするキーワードと一緒に使われることが多い単語のこと。ラッコキーワードを使って事前に洗い出した共起語が、記事内に自然な形で盛り込まれているかを確認しましょう。
ただし、無理に共起語を詰め込むことは、記事の可読性を下げ、読者にとって不自然な文章になってしまう恐れがあります。あくまでも、共起語は記事の質を高めるための補助的な役割と捉えることが大切です。
例えば、「SEO対策」という キーワードの共起語に「内部リンク」があったとします。この場合、内部リンクの設定方法やその重要性について触れることで、記事の情報量と価値を高めることができるでしょう。
8. できればオリジナル画像を挿入する
記事の執筆が完了したら、次は画像の挿入を検討します。できる限り、図解などのオリジナル画像を作成し、使用することをおすすめします。
Googleの画像認識技術は非常に高度であるため、オリジナル画像を使用することで、「このサイトにしか使われていないオリジナル画像である」と判断され、記事の独自性が高く評価されます。
オリジナル画像を作成するには無料で使えるCanva、有料ツールであればAdobe Illustratorがオススメです。
実際にオリジナル画像を作成し記事に挿入しただけで、検索順位が大幅に上昇したケースが多数あります。オリジナル画像が記事の価値を高め、検索エンジンからの評価を上げる効果があることが分かりますね。
画像を挿入する箇所としては、以下の2つのケースが一般的です。
- すべてのh2見出しの直下
- 説明や理解を助けるために図解が必要な箇所
ただし画像の使用に際しては、以下の点に注意が必要です。
- 画像の内容が記事の内容と関連性が高いこと
- サイズを適切に調整し、ページの読み込み速度に影響を与えない(基本は1MB以内)
- 画像にalt属性を設定する
- 著作権や肖像権に配慮する
SEO記事の作成においては、オリジナル画像の作成と活用を積極的に検討しましょう。
9. タイトル・ディスクリプションをつける|ターシャリを参考に
記事の執筆と画像の挿入が完了したら、次はタイトルとディスクリプションを設定します。
それぞれのコツを詳しく解説していきます。
効果的なタイトルをつけるコツ
クリックされやすい効果的なタイトルをつけるには、以下のポイントに留意しましょう。
- 文字数は30~35文字程度に抑える
- 重要なキーワードをタイトルの先頭に配置する
- 記事を読むことで得られる利益が分かるようにする
- 他の記事にはない独自性をアピールする
- パワーワードを活用する
パワーワードとは、「人に強い印象を与える言葉」のことです。主に以下の3種類があります。
- 数字系:具体的な数字を記載する
- 例:「SEO記事を作成するときのポイント10選」
- 例:「SEO記事を作成するときのポイント10選」
- ポジティブ系:読んだ結果起きる良いことを記載する
- 例:「SEOのすべてが分かる!基礎から応用まで解説」
- 例:「SEOのすべてが分かる!基礎から応用まで解説」
- ネガティブ系:失敗を恐れる心理を突く
- 例:「知らなきゃマズい!やってはいけないSEO対策」
良いタイトル・悪いタイトルの具体例は以下のとおりです。
- 「たった5ステップ!初心者でもできるSEOライティング術」
- 「失敗しないSEOライティング!上位表示を狙う10のコツ」
- 「SEOライティングについて」(具体性に欠ける)
- 「SEOライティングの方法と注意点について詳しく解説します」(文字数が多すぎる)
「読んだら起こる良いこと」がわかるような魅力的なタイトルをつけましょう。
なお、タイトルの付け方は以下の動画でも解説しています。コピーライティングの知見をもとに良いタイトルを作るロジックを解説していますので、ぜひご参考ください。
ディスクリプションをつけるコツ
ディスクリプション(メタディスクリプション)は、ページの要旨や概要を記載する要素です。Google検索結果ページでは、タイトルの下に表示されます。
ディスクリプションは検索順位に直接影響しませんが、クリック率を上げたりGoogleによるページ理解を助けたりする効果があるため、できる限り設定しましょう。
ディスクリプションを書く際のポイントは以下の通りです。
- 120文字以内に収める(スマホでは70~80文字程度しか表示されない)
- 記事の要旨や結論を簡潔に示す
- 記事を読むことで得られる利益(ベネフィット)を明示する
- 競合記事との差別化ポイントを言語化する
- ターゲットキーワードを自然な形で盛り込む
WordPressを使用している場合は、「SEO SIMPLE PACK」「All in One SEO」「Yoast SEO」などのSEO管理用プラグインを導入することで、タイトルとディスクリプションを簡単に設定できます。
タイトルとディスクリプションは、ユーザーが検索結果から記事を選ぶ際の重要な判断材料となります。上記のコツを意識して、魅力的で説得力のあるタイトルとディスクリプションを作成しましょう。
10. 入稿する
記事の作成が完了したら、最後に入稿を行います。入稿前には以下のポイントを確認し、記事の品質を最終チェックしましょう。
- 文章に誤字脱字がないか
- 箇条書きや画像など、伝え方を工夫できる部分がないか
- タイトルやディスクリプションなどに漏れがないか
- オリジナル画像への代替テキスト(alt属性)の設定
代替テキストとは、画像の内容を説明するテキストのこと。主に対策キーワードを簡潔に含めます。例えば、今あなたが読んでいる本記事の場合は「SEO記事 作り方」といった具合です。
入稿後も記事のパフォーマンスを定期的にモニタリングし、改善点がないか検討することが重要。できれば以下の指標をチェックしましょう。
- 流入数(PV数、セッション数)
- 滞在時間、離脱率
- クリック率(CTR)
- 検索順位の推移
すべての指標を追うのが面倒なときは「検索順位の推移」は追いましょう。
なお検索エンジンの仕組み上、記事が公開されてから3~4ヶ月経たないと正当な評価はされない、と考えておきましょう。
公開してから1ヶ月しか立っていないのに「順位が低い…」と嘆くのは意味がないばかりか、無駄なリソース・心理的コストがかかってしまいます。
SEO記事を作成する前に知っておきたいこと
ここまでは、SEO記事を作成するための10のステップを紹介してきました。
しかし、実際に記事を書き始める前に知っておくべき重要なポイントがいくつかあります。これらを理解していないと、思わぬ落とし穴に陥ってしまう可能性があるため、注意が必要です。
SEO記事は量より質である
SEO記事を作成する際は、記事の数を増やすことよりも、一つ一つの記事の質を高めることに注力すべき。その理由は以下の通りです。
- 低品質な記事を大量に作成しても、検索上位に表示されず成果がほぼゼロになる可能性が高い。
- サイト内に低品質なコンテンツが多いと、サイト全体の評価が下がってしまう。
「筋肉質なサイト」を目指し、少数の高品質な記事で構成するのが理想的です。
具体的には、これまで解説してきた以下の点に注意して記事を作成しましょう。
- ユーザーの検索意図を的確に捉え、それに応える内容にする
- 信頼できる情報源を参照し、正確で有益な情報を提供する
- 読みやすく、分かりやすい文章を心がける
- オリジナルの視点や知見を盛り込み、他の記事との差別化を図る
- 記事内容に関連する画像や動画を適切に使用する
質の高い記事を作成するには、時間と労力が必要。ただ長期的に見れば、サイトの価値を高め、安定的な検索流入を獲得することにつながります。
事前に検索結果にどんなページがあるか見るべき|4種の検索フレーズ
SEO記事を作成する前に、検索結果にどのようなページが表示されているかを確認することが重要です。検索フレーズ(検索クエリ)は、主に以下の4種類に分類されます。
- Doクエリ:ユーザーが何かを実行したい、行動を起こしたいときに使う検索フレーズ。
- 例:「SEO記事 書き方」「ブログ 始め方」
- Knowクエリ:ユーザーが何かを知りたい、学びたいときに使う検索フレーズ。
- 例:「SEOとは」「コンテンツマーケティング 効果」
- Goクエリ:ユーザーが特定のウェブサイトやページに直接アクセスしたいときに使う検索フレーズ。
- 例:「Google Analytics」「Twitter ログイン」
- Buyクエリ:ユーザーが商品やサービスを購入したいときに使う検索フレーズ。
- 例:「SEOツール 比較」「ホスティングサービス 申し込み」
Googleは、これらの検索フレーズの種類を判断し、ユーザーの意図に合った検索結果を表示するようにアルゴリズムを設計しています。
ここで注意すべきなのは、Goクエリや一部のBuyクエリに対しては、記事コンテンツが上位に表示されにくい傾向があるということ。なぜなら、これらのクエリではユーザーが特定のページやサービスを直接求めているため、一般的な記事よりもそれらのページが上位に表示されるため。
もし上位に記事コンテンツがほとんど表示されていない場合は、そのキーワードで記事を作成しても上位表示が難しい可能性が高いと判断できます。
執筆だけならAIでも大きな問題はない|Claude3がおすすめ
近年、AIを活用した記事作成が注目を集めています。Googleは、AIが生成した記事であっても、高品質であれば問題ないとの見解を示しています。
制作方法を問わず高品質のコンテンツを評価
Google のランキング システムは、E-E-A-T(専門性、エクスペリエンス、権威性、信頼性)で表される品質を満たした、オリジナルかつ高品質のコンテンツを評価することを目的としています。この詳細については、検索の仕組みで説明しています。
コンテンツがどのように制作されたかではなく、その品質に重点を置く Google の姿勢は、信頼できる高品質な検索結果をユーザーに提供するうえで、長年にわたって有用な指針となってきました。
参照:AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス
弊社でも、生成AIを使った記事作成について多くのトライ&エラーを重ねてきました。その結果、(あくまで弊社としては)以下のような考えに至りました。
- 記事の中身を人間が決めるのであれば、情報を文章化する執筆の部分はAIに任せても大きな問題はない。
- ただし、できれば執筆も人間が行うことが望ましい。
では、なぜ記事の中身までAIに任せてはいけないのでしょうか。それは、人間が介在しないと、独自性に欠けた、上位表示が難しいコンテンツになってしまう可能性が高いからです。
SEOは上位表示されなければ、かけた労力がすべて無駄になってしまうという性質があります。「安物買いの銭失い」にならないためにも、「何を伝えるか」という内容の部分は、人間がしっかりと決める必要があるのです。
執筆にはClaude 3がオススメ
なお弊社では、AIを活用する際にはClaude 3を推奨しています。
Chat GPTも悪くはないですが、「いかにもAI」な文章が多い印象です。
Claude 3 Opusは自然な文章を生成することに長けています。ただし、あくまでもAIのため高度に独自性のある内容を作り出すことはできません。
独自性を担保するためにも、以下のようなフローで作成すると良いでしょう。
- 人間が記事の構成やトピックを決定する
- 必要な情報を収集し、記事の骨子を作成する
- AIに文章の執筆を依頼する
- 人間が生成された文章を確認し、必要に応じて修正・加筆する
このように、AIに全てを任せるのではなく、人間が主導権を持ったうえでAIの力を適切に活用することが重要です。
記事の質が高くても上位表示できないケースがある
記事そのもののクオリティは検索順位を決定する要素の一つに過ぎません。
残念ながら記事が良いから無条件で1位、ということにはなりません。
検索順位に影響を与える他の要素には、以下のようなものがあります。
- ドメインパワー:サイト全体の権威性や信頼性を示す指標
- 内部リンク構造:サイト内のページ同士の関係性やリンクの質
- そのジャンルに関する記事数の多さ(専門性):特定のトピックに関する記事の量と質
とりわけ重要なのはドメインパワー。SEOコンサルティング・記事作成を手掛けている私としては、ドメインパワーは順位に対してほぼ確実に因果関係があると声を大にして言えます。
ドメインパワーを高めるには、サイト全体の SEO 対策や、他のサイトからの質の高いリンクを獲得する必要があります。
SEO記事で上位を取りたいなら、サイト全体の SEO 最適化にも取り組みましょう。具体的には、以下のような施策が考えられます。
- サイト全体の構造を見直し、ユーザーにとって分かりやすく、クロールしやすい構造にする
- 他のサイトから質の高いリンクを獲得するための被リンク営業を行う
- サイト内の関連ページ同士を適切にリンクさせ、内部リンク構造を最適化する
- 特定のジャンルに関する記事を定期的に公開し、専門性を高める
SEO記事作成でやってはいけないこと
これまでは「やるべきこと」を紹介してきましたが、実はいくつか「やってはいけないこと」というものも存在します。
- キーワードの過剰な入れ込みはNG
- コピペは絶対にNG
- サイト内で重複するコンテンツを作ってはいけない
キーワードの過剰な入れ込みはNG
ターゲットキーワードを適切に使用することは重要ですが、キーワードを過剰に盛り込むことは避けるべき。
検索エンジンからスパム行為とみなされ、逆にマイナス評価を受ける可能性があるからです。
過剰な使用とは、例えば、すべての見出し(h2、h3、h4など)にキーワードが含まれているような状況のこと。ユーザーにとって不自然で読みづらい文章になりがちで、検索エンジンもこれを好ましくないと判断します。
具体的には以下のような点に気をつけましょう。
- 記事の冒頭(リード文)とタイトルにキーワードを含める
- 見出しにはキーワードを自然な形で盛り込む(すべての見出しにキーワードを入れる必要はない)
- キーワードの強調(太字など)は最小限にとどめる
ユーザーにとって読みやすく、自然な文章の中でキーワードを織り込むことが理想的。キーワードの使用に固執するあまり、記事の品質が損なわれないように注意しましょう。
コピペは絶対にNG
SEO記事を作成する際、競合他社の記事からの文章や画像の無断コピー・転載は、絶対にやってはいけません。
Googleは、重複コンテンツや無断転載されたコンテンツを検知する高度な技術を持っています。コピーペーストされた文章や画像を使用していると、Googleからスパムコンテンツとみなされ、以下のようなペナルティを受ける可能性があります。
- コピーペーストされた記事がインデックス(検索エンジンの登録)から外される
- サイト全体の検索順位が大幅に下落する
- 最悪の場合、サイト自体がGoogleの検索結果から排除される
ただし、他サイトの情報を参考にすること自体は問題ありません。その場合は、以下の点に注意しましょう。
- 引用する場合は、必ず出典元を明記する
- 引用部分を明確に区別し、引用範囲を最小限に抑える
- 引用した情報をもとに、自分の言葉で内容を要約・説明する
- 引用部分が記事全体の主要部分を占めないようにする
なお、ライターに執筆を外注した際などのコピペチェックにはCopy Content Detectorというツールが便利です。
サイト内で重複するコンテンツを作ってはいけない
同じサイト内で重複したコンテンツを掲載することは避けるべきです。重複コンテンツとは、同一または類似の内容を持つページが複数存在する状態を指します。
サイト内での重複コンテンツは、以下のような問題を引き起こす可能性があります。
- キーワードの検索順位が分散する(カニバリ)
- 本来1位になれたはずのページが、3位や4位にとどまる、など
- サイト全体の評価が下がる
- 重複コンテンツを量産している低品質なサイトと見なされる
- 検索エンジンのクロールリソースを浪費する
- 要するにサイトのインデックス登録・検索での露出スピードが遅くなる
もし後からコンテンツの重複が判明した場合、以下のように対処しましょう。
- 重複コンテンツを1つのページにまとめる
- 評価の低いページをnoindexする
- 評価の低いページを非公開にする
重複コンテンツを未然に予防するには、「これから対策するキーワードが、すでに既存の記事で取れていないか」などを日常的に確認していきましょう。
なお、“site:(自分のサイトURL) (キーワード)”とGoogle検索をすると「自分のサイトで公開されている記事のうち、そのキーワードに引っかかるもの」を洗い出すことが可能です。
例えば、“site:neural-opt.com SEO”と調べると、このサイトの中にある記事のうち、”SEO”とGoogle検索したときに出るものを調べることができます。
記事を新規作成する際はこの機能を使って、「あまりにも内容が類似しそうなもの」がなさそうか調べてみるのもオススメです。
SEO記事を公開した後に行うべきこと
SEO記事を公開した後も、その記事のパフォーマンスを継続的に追跡し、必要に応じて改善を行うことが重要。ここでは、記事公開後に行うべきことを詳しく説明します。
検索順位をトラックする
記事を公開したら、キーワードの検索順位を定期的に追跡することが大切。検索順位のトラッキングには、以下のようなツールが便利です。
- 公式サイト
- 月額495円から利用可能
- 手軽に特定のキーワードの検索順位を追跡できる
- 順位変動のグラフ表示や、競合サイトとの比較などの機能もあり
- 公式サイト
- SEO総合ツールの一つ
- キーワードの検索順位追跡に加え、バックリンク分析や競合リサーチなども可能
- 月額19900円から利用可能
- 公式サイト
- SEO総合ツールの一つ
- キーワードの検索順位追跡に加え、オーガニック流入の分析や競合リサーチなども可能
- 月額約20000円から利用可能
これらのツールを使って、記事の検索順位を定期的にチェックしましょう。
例えば、記事公開直後は100位以下だったキーワードが、徐々に順位を上げ、3ヶ月後には10位以内に入っているような場合は、SEO施策が功を奏している証拠。
一方、公開から数ヶ月経っても順位が伸びない場合は、記事の内容や構成を見直したり、内部リンクを強化したりするなどの改善策を講じる必要があります。
適宜リライトを行う|本文・タイトル
記事のパフォーマンスを最適化するためには、定期的なリライトが不可欠。主に本文とタイトルの2つのパターンでリライトを実施します。
本文のリライト
本文のリライトは、まずは検索順位が8位〜20位程度の「あと少し物足りない記事」から優先的に行うことをおすすめします。というのは、8位~20位あたりの記事の順位改善は容易&アクセスの伸びがそこそこ大きいため。
リライトを行うときは、以下のようなポイントに留意しましょう。
- 漏れている検索ニーズがないか
- 追加できる独自情報はないか
- 新たに作成できる図説はないか
これらのポイントに注意してリライトを行うと、検索順位の改善につながる可能性が高まります。
タイトルのリライト
一方、タイトルのリライトは、検索順位は高い(10位以内)にもかかわらず、クリック率が低い場合に検討します。以下に示す順位ごとの平均クリック率よりも明らかに低い場合はタイトルリライトを考えましょう。
順位 | 平均クリック率 |
1 | 39.8% |
2 | 18.7% |
3 | 10.2% |
4 | 7.2% |
5 | 5.1% |
6 | 4.4% |
7 | 3.0% |
8 | 2.1% |
9 | 1.9% |
10 | 1.6% |
11位以下 | およそ1%以下 |
ただ上記の表はあくまで平均。業界やジャンルごとに変わるため、できれば自分のサイトにある他の記事が、その順位であればクリック率がどの程度になるかを分析したうえで決めるが理想です。
タイトルのリライトとしては、例えば「SEO対策の基礎知識」というタイトルを「初心者でも分かる!3ステップで実践するSEO対策」のように変更。読んで得られることが分かる・ハードルを下げるようなタイトルに変更することで、クリック率が改善する可能性があります。
関連記事を作成する|トピッククラスターを作ろう
競争の激しいキーワードで上位表示を狙うには、「トピッククラスター」の作成が効果的な戦略となります。
トピッククラスターとは、サイト内のコンテンツを戦略的に内部リンクで結びつけてサイト全体の評価改善を狙う手法。
トピッククラスターは以下2つの要素から構成されます。
- ピラーページ:特定のトピックに関する包括的な情報を提供する中心的なページ
- クラスターページ:ピラーページのトピックに関連する、より具体的なサブトピックを扱う個別のページ
例えば「犬の飼い方」をテーマにトピッククラスターを作ってみましょう。
- ピラーページ:「初心者のための犬の飼い方完全ガイド」
- クラスターページ(ピラーページから下記ページに相互リンク):
- 「効果的な犬のしつけ方法!7つの基本ルール」
- 「犬の健康的な食事!年齢別におすすめのドッグフード」
- 「犬のトイレトレーニング!3週間で成功する方法」
- 「犬の散歩の適切な頻度と注意点は?」
- 「犬の健康管理!定期健診とワクチンの重要性を解説」
ピラーページの中には、「トイレトレーニングについては詳しくは以下の記事をご覧ください」のようにクラスターページへのリンクを貼っておきます。
このようにトピッククラスターを作成することで、例えば「初心者のための犬の飼い方完全ガイド」の読者が「トイレトレーニングをもっと知りたい!」と感じたときに「犬のトイレトレーニング!3週間で成功する方法」へのリンクをクリックして読める、という構造に。
トピッククラスターをうまく作れると「ターゲット読者が知りたくなるであろう情報をすべて提供できる」という構造になり、サイト全体の評価が向上します。
トピッククラスターを効果的に実施するためのポイントは以下の通り。
- ピラーページは包括的かつ詳細な内容にする
- クラスターページはそれぞれ特定のサブトピックに焦点を当てる
- ピラーページとクラスターページ間で適切に内部リンクを張る
- 定期的に新しいクラスターページを追加し、既存のページを更新する
結果として、競争の激しいキーワードにおいても、より上位の検索順位を獲得できる可能性が増大するでしょう。
サイト全体のSEO改善を行う
SEOの効果を最大化するためには、個々の記事の最適化だけでなく、サイト全体のSEO改善を継続的に行うことが不可欠。
サイト全体のSEO改善には、以下のような施策があります。
- リンク構造の見直しなど内部SEO
- 被リンクの獲得など外部SEO
- XMLサイトマップの実装などクロール・インデックスの最適化
これらの改善策を総合的に実施することで、サイト全体のSEOパフォーマンスが向上し、個々の記事の検索順位も自然と上昇していきます。
重要なのは、これらの改善を一度きりではなく、継続的に行うこと。検索エンジンのアルゴリズムは常に進化し、競合他社も同様にSEO対策を行っているため、定期的な見直しと改善が必要となります。
SEO記事作成に役立つツール
ここからは、SEO記事作成に役立つ様々なツールを紹介していきます。
ラッコキーワード|無料&最強のキーワード洗い出しツール
ラッコキーワードは、SEO記事作成において非常に強力な無料ツール。
サジェストキーワードや共起語などの「キーワード洗い出し機能」や競合記事の見出しを洗い出せる「見出し抽出」など嬉しい機能が無料で使えます。
CopyContentDetector|無料のコピペチェックツール
無料コピペチェックツール【CopyContentDetector】
CopyContentDetector(CCD)は、記事の文章がどこからかコピペされたものでないかチェックできる無料ツール。
例えば、新しく作成した記事の文章をCCDに入力し、類似度が高いウェブページがないかをチェックしてくれます。
外部ライターに記事を依頼する際など、公開前にこのツールを使いコピペチェックを行うことで、著作権侵害のリスク・SEO評価が下がるリスクを回避できます。
ruri-co(るりこ)|無料のターシャリ洗い出しツール
ruricoは、ターシャリ(類似した検索意図を表す検索フレーズのかたまり)を無料で洗い出せるツール。
例えば、「SEOとは」というキーワードでruri-coを使用すると、「seo対策」「seo とは」「seotoha」などの類似フレーズが表示されます。
それぞれで検索ボリュームも出力してくれるのが嬉しいポイント。例えばタイトルに「SEO対策」か「SEOとは」のどちらをいれるか迷っているときはより検索ボリュームの多い「SEO対策」を入れておこう、という判断が可能になります。
AhrefsやSemrushなどの有料SEOツール
SEOの被リンク分析・競合調査ツール | Ahrefs(エイチレフス)
SEOに投資する余裕がある場合、AhrefsやSemrushなどの有料SEOツールの活用を検討するとよいでしょう。
登録した検索フレーズの順位を継続的に追跡できる「順位トラッカー」や、被リンク分析、競合分析など、SEOに関する多角的な分析が可能。
詳細なSEOレポートも生成できるため、戦略の立案や効果測定に役立ちます。
例えば、Ahrefsを使用して特定のキーワードの検索順位の推移を追跡し、順位が下がっている記事を特定してリライトを行うことなどの対応が可能です。
競合サイトの被リンク状況を分析し、自社のリンク獲得戦略に活かすこともできます。