UXリサーチに強い会社おすすめ15選!5つの軸で厳選して紹介

Webサイトやアプリの使いやすさを向上させるために欠かせないUXリサーチ。ユーザーの行動や心理を深く理解し、より良い体験を提供するためには、専門的な知識と豊富な経験を持つリサーチ会社との連携が重要です。しかし、数多くの会社が存在する中で、自社の課題や予算に最適なパートナーを見つけるのは簡単ではありません。

本記事では、様々な特徴と強みを持つUXリサーチ会社を6つの軸で分類し、それぞれの特徴や適用ケースを詳しくご紹介いたします。

また、本メディアを運営する合同会社ニューラルオプトは、AIシステム開発を得意としています。

「失敗リスクを最小化する」をコンセプトにすることで、通常の開発会社に比べて以下のメリットがあります。

  • 課題起点で提案するので、「作ったものの効果がなかった」を防げる。
  • 組織が活用するまで支援し、「使いこなせない」を防ぐ。
  • 運用しつつ主体的に改善し、費用対効果を最大化していける。

開発外注による失敗リスクを大幅に抑えられますので、ぜひ弊社の受託開発サービスをご検討ください。

目次

戦略立案から相談できるUXリサーチ会社

経営レベルでのUX推進や組織全体でのUX文化醸成を検討されている企業におすすめの会社をご紹介します。これらの会社は単なる調査にとどまらず、戦略策定から実装まで幅広くサポートしてくれます。

  • 株式会社ビービット
  • 電通デジタル
  • ミツエーリンクス

株式会社ビービット

ビービット(beBit) | ユーザ視点からの価値創出を追求するエクスペリエンス・デザイン・パートナー

基本情報

項目内容
会社名ビービット
最大の特徴行動観察ベースで戦略〜実装を伴走
どんなケースにおすすめか全社UX推進を図りたい大企業

評価(5段階)

項目評価
費用の安さ3
課題解決能力5
調査手法の多様性5
ユーザーリクルート力4
レポートの質と速さ5

ビービットは、行動観察を軸とした実践的なUX改善で高い評価を得ている会社です。2万件を超える行動観察の実績を持ち、ユーザーの本音と実際の行動の違いを的確に捉えることができます。

特に注目すべきは、LIXIL(リクシル)やブックオフなどの大手企業での成功事例を公開しており、その透明性の高さ。これらの事例から、どのような課題にどうアプローチし、どんな成果を上げたかを具体的に確認できるのは大きな魅力です.

また、UX人材育成プログラムも提供しており、調査を実施するだけでなく、社内にUXの知見を蓄積したい企業にとって理想的なパートナーといえるでしょう。戦略立案から実装まで一貫してサポートしてくれるため、UXを組織的に推進したい大企業には特におすすめの会社です。

電通デジタル

UX組織開発プログラム

基本情報

項目内容
会社名電通デジタル
最大の特徴UX組織開発プログラムによる内製化支援
どんなケースにおすすめか組織横断でUX文化を根付かせたい

評価(5段階)

項目評価
費用の安さ2
課題解決能力5
調査手法の多様性4
ユーザーリクルート力4
レポートの質と速さ4

電通デジタルの最大の強みは、組織開発に特化したUXアプローチにあります。2015年にUX専門チームを発足させて以来、単発の調査やコンサルティングではなく、企業の組織文化そのものにUXの考え方を根付かせることに注力しています。

研修とOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)を組み合わせたプログラムにより、外部に依存せずに自社でUX活動を継続できる体制づくりをサポート。DXHRルーム(デジタル・ヒューマン・リソース・ルーム)という専門部署が戦略立案を支援し、人事面からもUX推進をバックアップしてくれるのが特徴です。

費用は決して安くありませんが、組織全体でUXに取り組む文化を作りたい企業や、長期的な視点でUX人材を育成したい企業にとっては、投資に見合う価値を提供してくれる頼れる存在といえるでしょう。

ミツエーリンクス

日本におけるUXリサーチ |ミツエーリンクス

基本情報

項目内容
会社名ミツエーリンクス
最大の特徴1990年創業・老舗の総合UX支援
どんなケースにおすすめかWeb / モバイル改善を包括委託したい

評価(5段階)

項目評価
費用の安さ3
課題解決能力4
調査手法の多様性4
ユーザーリクルート力3
レポートの質と速さ4

ミツエーリンクスは1990年創業の老舗で、30年以上にわたってWeb制作とUX分野で実績を積み重ねてきた信頼性の高い会社です。長年の経験から培った豊富なノウハウと安定したサービス品質が最大の魅力。特に多言語サイトのUXに強みを持っており、グローバル展開を考えている企業にとって心強いパートナーとなるでしょう。

戦略立案から実装、効果測定まで全工程をワンストップで提供できるため、複数の会社とやり取りする煩わしさがありません。また、セミナーや知見発信も積極的に行っており、業界の最新動向や実践的なノウハウを常にアップデートし続けているのも安心材料の一つ。

Webサイトやモバイルアプリの改善を包括的に任せたい企業や、実績豊富で安定したサービスを求める企業には特におすすめできる会社です。

デジタルプロダクトに強いUXリサーチ会社

アプリやSaaS(Software as a Service:クラウド型ソフトウェア)などのデジタル製品に特化したUXリサーチを得意とする会社をご紹介します。これらの会社は、デジタル環境特有のユーザー行動を深く理解し、実装まで一貫してサポートしてくれる特徴があります。

  • グッドパッチ
  • ニジボックス
  • セブンデックス

グッドパッチ

Goodpatch Blog グッドパッチブログ

基本情報

項目内容
会社名グッドパッチ
最大の特徴デジタルプロダクト特化のUI/UX実装力
どんなケースにおすすめかアプリ/SaaSの改善と新規開発

評価(5段階)

項目評価
費用の安さ3
課題解決能力4
調査手法の多様性4
ユーザーリクルート力3
レポートの質と速さ4

グッドパッチは、デジタルプロダクトに特化したUI/UX設計で業界をリードする会社です。単なるリサーチ会社ではなく、インサイトリサーチ部門を併設することで、調査から設計・実装まで一気通貫でサポートできる体制を構築しています。JINS公式アプリなど数多くの実績を持ち、特にモバイルアプリやWebサービスの改善において高い成果を上げている点が評価されています。

デザイン会社としてのバックグラウンドを活かし、リサーチ結果を実際のプロダクト改善に効果的に活用できるのが最大の強み。料金は案件ごとの都度見積もりとなるため事前の予算立てが難しい面もありますが、リサーチから実装までワンストップで依頼したい企業にとっては非常に価値の高いサービスを提供してくれます。新規アプリ開発や既存サービスの大幅な改善を検討している企業には特におすすめです。

ニジボックス

ニジボックス|UI UXデザインとテクノロジーでビジネスを成長させ続ける

基本情報

項目内容
会社名ニジボックス
最大の特徴課題解決型UX + UI開発を一貫提供
どんなケースにおすすめか新規事業の探索・既存サービス成長

評価(5段階)

項目評価
費用の安さ4
課題解決能力4
調査手法の多様性3
ユーザーリクルート力3
レポートの質と速さ3

ニジボックスは、課題解決を重視したUXリサーチとUI開発を一体的に提供する会社です。定量調査、定性調査、ヒューリスティック評価(専門家による使いやすさの評価)など、基本的な調査手法をバランス良く組み合わせ、実践的な改善提案につなげることを得意としています。CVR(コンバージョン率)改善など、ビジネス成果に直結する多数の事例を持っており、その知見をブログで積極的に公開している透明性も魅力の一つ。

費用面では他社と比較して比較的リーズナブルな価格設定となっており、スタートアップから中規模企業まで幅広く利用しやすい料金体系です。新規事業の立ち上げ時におけるユーザーニーズの探索や、既存サービスの成長フェーズでの改善施策検討など、事業の成長段階に応じた柔軟なサポートを期待できる会社といえるでしょう。

セブンデックス

東京都渋谷区の顧客体験からコミュニケーションまで一気通貫でデザインし、企業価値の向上と事業成長を支援する デザイン&マーケティングカンパニーです。UXUIデザイン・ブランディング・マーケティング・DXと、幅広い支援を行っています。 株式会社セブンデックス|UXUIデザイン / ブランディング / マーケティング

基本情報

項目内容
会社名セブンデックス
最大の特徴ダブルダイアモンドで深層課題を特定
どんなケースにおすすめかWeb/SaaSのUX課題を速く検証

評価(5段階)

項目評価
費用の安さ4
課題解決能力4
調査手法の多様性4
ユーザーリクルート力3
レポートの質と速さ3

セブンデックスは、ダブルダイアモンドという体系的なアプローチで深層にある課題を特定することを得意とする会社です。ダブルダイアモンドとは、課題発見と解決策検討の両段階で「発散と収束」を繰り返す手法で、表面的な問題に惑わされることなく本質的な課題を見つけ出すことができます。

定量データと定性インサイトを組み合わせたハイブリッド調査により、数値だけでは見えないユーザーの真のニーズを明らかにしてくれる点が特徴的。企画段階から改善提案まで伴走型でサポートしてくれるため、社内にUX専門人材が不足している企業でも安心して任せることができます。

スタートアップ案件での経験も豊富で、限られたリソースの中で最大限の効果を上げる方法を熟知している点も心強い要素。WebサービスやSaaSのUX課題を迅速に検証し、効果的な改善策を見つけたい企業におすすめの会社です。

BtoB領域に強いUXリサーチ会社

企業向けサービスやBtoB(Business to Business:企業間取引)市場でのUXリサーチを専門とする会社をご紹介します。一般消費者向けとは異なる法人顧客特有のニーズや行動パターンを理解し、適切な調査手法でインサイトを導き出してくれます。

  • 株式会社日経リサーチ
  • NMR流通総研
  • 株式会社アイアンドディー

株式会社日経リサーチ

トップ | 日経リサーチ

基本情報

項目内容
会社名日経リサーチ
最大の特徴法人IDパネル×専門調査で高精度
どんなケースにおすすめかBtoB市場/経営層インサイト把握

評価(5段階)

項目評価
費用の安さ3
課題解決能力4
調査手法の多様性3
ユーザーリクルート力4
レポートの質と速さ4

日経リサーチは、1,100万IDを超える法人パネルを保有し、BtoB領域での調査精度において業界トップクラスの実力を誇る会社です。日本経済新聞社グループの信頼性と豊富なネットワークを活かし、経営層や決裁権を持つキーパーソンへのアクセスが可能なのが最大の強み。

一般的なリサーチ会社では接触が困難な企業の上級管理職や経営陣に対して、質の高いインタビューや調査を実施できます。定量調査とインタビューをワンストップで提供できるため、数値データとより深いインサイトの両方を効率的に収集することが可能。

また、LiDAR(光による検知と測距)などの最新技術を活用したデータ連携にも強みを持っており、従来の調査手法では得られない新しい視点での分析も期待できます。BtoB市場でのマーケティング戦略立案や、経営層のニーズ把握が必要な企業にとって、非常に価値の高いパートナーとなるでしょう。

NMR流通総研

大阪市淀川区で経営コンサルティングは「NMR流通総研」

基本情報

項目内容
会社名NMR流通総研
最大の特徴CS調査で施策提案まで対応
どんなケースにおすすめかBtoB顧客満足度と改善を外部委託

評価(5段階)

項目評価
費用の安さ4
課題解決能力3
調査手法の多様性3
ユーザーリクルート力3
レポートの質と速さ3

NMR流通総研は、CS(Customer Satisfaction:顧客満足度)調査に特化した専門性の高い会社です。幅広い業種での法人CS調査実績を持ち、業界特有の課題や改善ポイントを熟知しているため、より実践的で効果的な提案を期待できます。料金については要問い合わせとなっているものの、比較的リーズナブルな価格設定で知られており、中小企業でも利用しやすい料金体系。

調査だけでなく改善策の実行まで外部に委託したい企業や、社内にCS改善の専門知識が不足している企業にとって心強い存在です。特に既存顧客との関係強化やLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)向上を重視する企業にとって、実践的なサポートを提供してくれる頼れるパートナーといえるでしょう。

株式会社アイアンドディー

BtoBマーケティングカンパニー株式会社アイアンドディー

基本情報

項目内容
会社名アイアンドディー
最大の特徴20年超のBtoBマーケ経験とツール群
どんなケースにおすすめかABM × UX課題を小規模に検証

評価(5段階)

項目評価
費用の安さ5
課題解決能力3
調査手法の多様性2
ユーザーリクルート力2
レポートの質と速さ3

アイアンドディーは、20年以上のBtoBマーケティング経験を活かし、ABM(Account Based Marketing:特定企業に絞った営業手法)とUXを組み合わせた独自のアプローチを提供する会社です。最大の特徴は、自社で開発したSaaSツールを活用することで、調査結果をすぐに実際の施策に反映できる即時性にあります。

テレマーケティングとの併用も可能で、調査から営業活動まで一貫したサポートを受けることができる点も魅力の一つ。低コストのライトプランも用意されており、予算に制約のあるスタートアップや中小企業でも気軽に利用できる料金設定となっています。

ただし、調査手法の多様性やユーザーリクルート力については他社と比較すると限定的な面もあるため、大規模で複雑な調査よりも、小規模で迅速な検証を重視する企業に適しているといえるでしょう。ABMとUXの両方に課題を抱える企業にとって、コストパフォーマンスの高いソリューションを提供してくれる存在です。

グローバル対応可能なUXリサーチ会社

海外市場への展開や多国籍ユーザーを対象としたUXリサーチを専門とする会社をご紹介します。言語や文化の違いを理解した上で、各地域のユーザー特性に応じた調査設計と分析を提供してくれる特徴があります。

  • btrax
  • Uism (ReSight Global)
  • クロス・マーケティング

btrax

日米を拠点とするデザイン会社 | ビートラックス (btrax)

基本情報

項目内容
会社名btrax
最大の特徴日米拠点で多文化UXリサーチ
どんなケースにおすすめか北米市場向け新規サービス検証

評価(5段階)

項目評価
費用の安さ3
課題解決能力5
調査手法の多様性4
ユーザーリクルート力3
レポートの質と速さ4

btraxは、サンフランシスコと東京に拠点を持ち、日米両国の文化を深く理解した多文化UXリサーチを得意とする会社です。バイリンガルのUXチームが在籍しており、言語の壁だけでなく文化的なニュアンスまで考慮した精度の高い調査を実施してくれます。

戦略立案からローカライズまで一気通貫でサポートできる体制が整っており、海外展開における複雑な課題にも総合的に対応可能。特にシリコンバレーの最新知見を活用できる点が大きな強みで、テクノロジー業界のトレンドや現地ユーザーの最新動向を反映した調査設計が期待できます。

北米市場への新規参入を検討している企業や、現地のユーザー行動を深く理解したい企業にとって、非常に価値の高いインサイトを提供してくれるでしょう。課題解決能力の高さも評価されており、単なる調査結果の提供にとどまらず、実際のビジネス成果につながる具体的な改善提案まで期待できる頼れるパートナーです。

Uism (ReSight Global)

SERVICE | 事業内容

基本情報

項目内容
会社名Uism
最大の特徴世界拠点ネットワークで多国同時調査
どんなケースにおすすめか欧州+APACを同一設計で比較

評価(5段階)

項目評価
費用の安さ3
課題解決能力4
調査手法の多様性4
ユーザーリクルート力4
レポートの質と速さ4

Uismは、世界各地に拠点ネットワークを持ち、多国同時調査を得意とするグローバルUXリサーチ会社です。バイリンガルリサーチャーを多数抱えており、言語や文化の違いを理解した上で統一された調査設計を実現できるのが最大の強み。特に欧州とAPAC(Asia-Pacific:アジア太平洋地域)を同一の設計で比較調査できる能力は、グローバル戦略を立案する企業にとって非常に価値の高いサービスです。

ワンストップで多国調査を実施できるため、複数の調査会社とのやり取りや結果の統合に関する煩雑な作業から解放されます。国内外の深い洞察を提供できる専門性も評価されており、各地域の文化的背景や市場特性を考慮した実践的な分析レポートを期待できるでしょう

複数の国や地域で事業展開している企業や、グローバル市場での競合優位性を確立したい企業にとって、統一された視点で各市場を比較分析できる貴重なパートナーといえます。

クロス・マーケティング

【公式】 | リサーチ・市場調査ならクロス・マーケティング

基本情報

項目内容
会社名クロス・マーケティング
最大の特徴85ヶ国以上/1億4千万超パネル
どんなケースにおすすめかスピード重視の多国アンケート

評価(5段階)

項目評価
費用の安さ4
課題解決能力4
調査手法の多様性5
ユーザーリクルート力5
レポートの質と速さ4

クロス・マーケティングは、85ヶ国以上で1億4千万人を超える巨大なパネルネットワークを保有する、グローバルリサーチの最大手の一つです。圧倒的なユーザーリクルート力により、ほぼ全世界のどの地域でも迅速にサンプルを収集できるのが最大の強み。

アジャイルUX「Cross-UX」というサービスを提供しており、従来の時間のかかる調査プロセスを大幅に短縮し、スピード重視のプロジェクトにも対応可能です。専任20名の海外調査チームが在籍しており、多様な調査手法を駆使した高品質なリサーチを実現。最短翌日納品の実績もあり、急を要する調査案件でも安心して依頼できる体制が整っています。

大規模なサンプルサイズが必要な定量調査や、短期間で複数国の市場動向を把握したい企業にとって、他社では実現困難なスピードと規模での調査を提供してくれる頼もしい存在です。費用対効果も良好で、グローバル調査のファーストチョイスとして検討する価値の高い会社といえるでしょう。

スタートアップ向け低コストUXリサーチ会社

予算に制約があるスタートアップや中小企業でも利用しやすい、低コストでUXリサーチを提供する会社をご紹介します。これらの会社は、必要最小限の機能に絞ることで価格を抑えつつ、実用的な調査結果を得ることができる特徴があります。

  • UIscope
  • TesTee
  • Surveroid

UIscope

UIscope | UIUXリサーチ

基本情報

項目内容
会社名UIscope
最大の特徴1人5,000円~のリモートユーザーテスト
どんなケースにおすすめかMVP段階のUI課題を早期検証

評価(5段階)

項目評価
費用の安さ5
課題解決能力2
調査手法の多様性2
ユーザーリクルート力3
レポートの質と速さ2

UIscopeは、1人5,000円からという圧倒的な低価格でリモートユーザーテストを提供する会社です。MVP(Minimum Viable Product:最小実用製品)段階での早期検証に特化しており、限られた予算の中で基本的なUI課題を発見したいスタートアップには最適なサービス。

最短1日で動画納品が可能で、開発サイクルの早いスタートアップにとって重要なスピード感を実現しています。基本サービスは動画データの提供のみですが、オプションでレポート作成も依頼できるため、社内にUX専門人材がいない企業でも安心して利用可能。無料トライアルキャンペーンも実施しており、初めてユーザーテストを導入する企業でも気軽に試すことができる点も魅力的です。

ただし、課題解決能力や調査手法の多様性については限定的なため、複雑な課題解決や包括的な調査には向いていません。シンプルで迅速なUI検証を求める企業や、ユーザーテスト導入の第一歩として検討している企業におすすめのサービスです。

TesTee

中学生/高校生/大学生の調査・リサーチはテスティー

基本情報

項目内容
会社名TesTee
最大の特徴250万登録の若年層パネルを安価活用
どんなケースにおすすめかZ世代向けアプリのニーズ検証

評価(5段階)

項目評価
費用の安さ5
課題解決能力3
調査手法の多様性2
ユーザーリクルート力4
レポートの質と速さ2

TesTeeは、250万人が登録する若年層パネルを活用した低価格調査を得意とする会社です。6,000円/人から実査可能という業界最安値クラスの料金設定で、予算に制約のあるスタートアップでも気軽に利用できるのが最大の魅力。特にZ世代(1990年代後半から2010年代前半生まれ)をターゲットとしたアプリやサービスの開発において、リアルなユーザーの声を効率的に収集することができます。

スマホ完結の調査システムにより高速回収が可能で、従来の調査では時間のかかるサンプル収集を大幅に短縮。動画や画像の差し込みも無料で対応しており、ビジュアル要素の多いアプリやWebサービスの調査にも適しています。ただし、調査手法の多様性やレポートの詳細度については限定的なため、深い分析や複雑な課題解決には向いていません。

Z世代向けサービスの開発や、若年層のトレンド把握を低コストで実現したい企業にとって、非常にコストパフォーマンスの高いソリューションを提供してくれる会社です。

Surveroid

セルフ型アンケートツール|Surveroid(サーベロイド)

基本情報

項目内容
会社名Surveroid
最大の特徴1万円~セルフ式Webアンケート
どんなケースにおすすめか予算が限られた仮説検証

評価(5段階)

項目評価
費用の安さ5
課題解決能力2
調査手法の多様性2
ユーザーリクルート力3
レポートの質と速さ2

Surveroidは、1万円からという圧倒的な低価格でセルフ式Webアンケートを提供する会社です。350万人を超えるモニターネットワークへの即日配信が可能で、仮説検証や簡単な市場調査を迅速に実施することができます。初期費用・月額費用が無料というシンプルな料金体系で、利用した分だけの従量課金制を採用しているため、スタートアップでも予算計画を立てやすい点が魅力的。

年間4,000本以上のライト調査実績があり、多くの企業に支持されているサービスです。セルフ式のため、調査設計から結果分析まで自社で行う必要がありますが、その分コストを大幅に削減できるメリットがあります。ただし、課題解決能力や調査手法の多様性については限定的で、複雑な分析や深いインサイトの抽出には向いていません。

限られた予算の中で基本的な市場動向を把握したい企業や、簡単な仮説検証を頻繁に実施したい企業にとって、非常に実用的で経済的なソリューションを提供してくれる会社です。

UXリサーチ会社の選び方

UXリサーチの成功は、適切なパートナー選びにかかっています。数多くの会社が存在する中で、自社の課題や予算に最適な会社を見極めるためには、以下5つのポイントを重視することが重要です。

実績事例を確認する

まず最初に確認すべきは、候補となる会社の実績事例です。自社と同じ業界や類似した課題を扱った経験があるかどうかは、プロジェクト成功の可能性を大きく左右します。単に「実績がある」というだけでなく、具体的にどのような課題に対してどんなアプローチを取り、どのような成果を上げたかまで詳しく確認することが大切。可能であれば、成果指標(CVR改善率やユーザー満足度向上など)まで開示してもらえる会社を選ぶと安心です。

ニューラルオプト編集部

公開されている事例だけでなく、守秘義務の範囲内で類似案件の概要を説明してもらうことで、より具体的な実力を把握できるでしょう。

担当者の経験を聞く

会社の実績と同じくらい重要なのが、実際にプロジェクトを担当するメンバーの経験値です。UXリサーチは専門性の高い分野のため、担当者のスキルレベルが結果に直結します。担当予定者の過去の経験年数、得意分野、これまで手がけた調査の種類などを詳しく聞いてみましょう。特に、定量調査と定性調査の両方に精通しているか、データ分析から実践的な改善提案まで一貫して対応できるかは重要なポイントになります。

ニューラルオプト編集部

可能であれば、担当者と直接面談する機会を設け、コミュニケーション能力や課題理解力も含めて総合的に判断することをおすすめします。

契約範囲を明確化する

プロジェクト開始後のトラブルを避けるため、契約範囲の明確化は必須です。調査設計から実施、分析、報告書作成まで、どこまでが契約に含まれているかを詳細に確認しましょう。特に注意すべきは、追加費用が発生するケースの条件。サンプル数の変更、調査期間の延長、追加分析の依頼など、よくある変更パターンについて事前に取り決めておくことが重要です。

ニューラルオプト編集部

報告書の修正回数や、プロジェクト完了後のフォローアップサポートの有無なども含めて、明文化された契約書で確認することをおすすめします。

調査手法を比較する

同じ課題でも、会社によって提案する調査手法は大きく異なります。複数の会社から提案を受ける際は、それぞれがなぜその手法を選んだのか、理由まで含めて比較検討しましょう。例えば、ユーザーインタビューを提案する会社とアンケート調査を提案する会社があった場合、どちらがより目的に適しているかを判断する必要があります。また、最新の調査手法(AIを活用した分析やリモートユーザーテストなど)に対応しているかも重要な選定基準。

ニューラルオプト編集部

コストと精度のバランスを考慮し、最も効果的な手法を提案してくれる会社を選ぶことが成功への近道といえるでしょう。

報告書サンプルを閲覧する

最終的な成果物である報告書の品質は、プロジェクトの価値を決める重要な要素です。候補となる会社には、過去の報告書サンプル(機密情報は削除されたもの)を見せてもらいましょう。データの可視化方法、分析の深さ、改善提案の具体性などを確認することで、その会社の実力を具体的に把握できます。特に重要なのは、単なる調査結果の羅列ではなく、ビジネス課題の解決につながる実践的な提案が含まれているかどうかです。

ニューラルオプト編集部

読み手にとって分かりやすく、社内での共有や意思決定に活用しやすい形式で作成されているかも重要な判断材料となります。

UXリサーチ会社に商談時にしておきたい質問

UXリサーチプロジェクトを成功に導くためには、商談段階での質問が非常に重要です。後で「聞いていなかった」「想定と違った」といったトラブルを避けるため、以下3つの軸で必要な質問を整理し、事前に確認しておきましょう。

プロジェクト実行体制について

プロジェクトの成功は、実行体制の質に大きく左右されます。まず「誰が実際にプロジェクトを担当するのか」「担当者の経験年数や専門分野は何か」「プロジェクトマネージャーは誰になるのか」といった体制面を確認することが重要。

また、「社内での意思決定プロセスはどうなっているか」「緊急時の連絡体制はどうなっているか」なども聞いておきましょう。

ニューラルオプト編集部

大きなプロジェクトの場合、複数名でのチーム体制になることが多いため、各メンバーの役割分担と責任範囲を明確にしておくことで、スムーズな進行が期待できます。

調査品質と成果物について

調査の品質と最終的な成果物に関する確認も欠かせません。「どのような調査手法を用いるのか、その理由は何か」「サンプル数や調査対象者の条件はどう設定するのか」「データの信頼性を担保するための取り組みは何か」といった技術的な質問が重要です。

また、「報告書にはどのような内容が含まれるのか」「改善提案はどの程度具体的に提示されるのか」「プレゼンテーションの回数や形式はどうなるのか」なども確認しておきましょう。

ニューラルオプト編集部

成果物のイメージを事前に合わせておくことで、期待値のずれを防ぐことができます。

費用と契約条件について

費用面での透明性確保も重要なポイントです。「初期費用と実行費用の内訳はどうなっているか」「追加費用が発生するケースとその条件は何か」「支払いタイミングはいつになるのか」といった基本的な費用構造を確認しましょう。

さらに、「契約期間や解約条件はどうなっているか」「成果物の著作権や二次利用権はどちらに帰属するのか」「機密情報の取り扱いはどのように管理されるのか」なども重要な確認事項。

ニューラルオプト編集部

スタートアップなど予算に制約がある場合は、「分割払いは可能か」「一部作業の削減により費用を抑えることは可能か」といった相談もしておくと良いでしょう

UXリサーチの費用を安く抑える方法

UXリサーチの重要性は理解していても、限られた予算の中で実施しなければならないケースは少なくありません。適切な工夫により、品質を保ちながら費用を抑えることが可能です。以下3つのアプローチで、コストパフォーマンスを最大化しましょう。

調査目的を絞り込む

費用削減の最も効果的な方法は、調査目的を明確に絞り込むことです。「あれもこれも知りたい」という気持ちは理解できますが、目的が曖昧なほど調査規模が大きくなり、費用も膨らんでしまいます。まずは「最も重要な課題は何か」「今回の調査で絶対に解決したい問題は何か」を明確にし、優先度の低い項目は思い切って削除しましょう。

また、複数の課題がある場合は、フェーズを分けて段階的に調査することで、一回あたりの費用を抑えることも可能。社内リクルート活用も有効で、既存顧客に協力を依頼することで、外部パネルの利用料を削減できます。不要項目を削減し、本当に必要な調査に集中することが、コスト削減の第一歩となります。

社内リソースを活用する

外部委託する範囲を最小限に抑え、できる部分は社内で対応することで大幅な費用削減が可能です。例えば、調査対象者の募集を社内で行い、既存顧客やメールマガジン読者に協力を依頼することで、リクルート費用を削減できます。

また、簡単なアンケート調査であれば、調査設計の一部を社内で担当し、実施と分析のみを外部に依頼する方法も効果的。データ入力や基礎的な集計作業を社内で行うことで、人件費を抑えることも可能です。

ただし、専門性が必要な部分まで無理に内製化すると、かえって品質が下がるリスクがあるため、適切な役割分担を心がけることが重要といえるでしょう。

効率的な調査手法を選択する

調査手法の選択によっても、費用を大きく抑えることができます。対面インタビューではなくオンライン調査を活用することで、会場費や交通費などの諸経費を削減可能。また、複数社への相見積もりを取ることで、最適な価格とサービス内容の組み合わせを見つけることができます。

特にスタートアップ向けの低コストサービスを提供している会社もあるため、予算に応じて適切なサービスレベルを選択することが重要です。さらに、リモートユーザーテストツールを活用すれば、従来の対面テストと比較して大幅なコスト削減が実現できます。

ただし、安さだけを重視して品質を犠牲にしてしまうと、有用な結果が得られない可能性もあるため、コストと品質のバランスを慎重に判断することが大切です。

効果的なユーザー募集の方法

UXリサーチの成功は、適切な調査対象者を確保できるかどうかにかかっています。質の高い調査結果を得るためには、ターゲットユーザーの特性を正確に把握し、効率的な募集方法を選択することが重要です。予算や時間の制約がある中でも、工夫次第で理想的な参加者を集めることができます。

効果的なユーザー募集には、以下4つの方法があります。

条件定義を詳細化する

条件定義の詳細化が最初のステップとなります。年齢や性別といった基本属性だけでなく、利用頻度、経験年数、職業、ライフスタイルなど、調査目的に関連する条件を具体的に設定しましょう。条件が曖昧だと、調査結果の信頼性が損なわれる可能性があります。例えば「スマートフォンアプリのヘビーユーザー」ではなく「1日3回以上アプリを開き、月10回以上購入している25-35歳の会社員女性」といった具体的な条件設定が重要です。

ニューラルオプト編集部

詳細な条件を設定することで、調査の精度が格段に向上し、より有用なインサイトを得ることができるでしょう。

既存顧客への招待を活用する

既存顧客への招待は、最もコストパフォーマンスの高い募集方法の一つです。すでに自社サービスを利用している顧客は、製品への理解が深く、建設的なフィードバックを期待できます。メールやアプリ内通知を活用し、調査の目的と参加メリットを明確に伝えることで、協力を得やすくなるでしょう。参加特典として割引クーポンや限定コンテンツを提供することで、より多くの協力を得ることも可能です。

ニューラルオプト編集部

既存顧客は製品に対する愛着もあるため、真剣に調査に取り組んでくれる傾向があり、質の高いフィードバックが期待できます。

匿名SNSでの募集を行う

匿名SNSでの募集も効果的な手段です。TwitterやRedditなどのプラットフォームで、特定のコミュニティやハッシュタグを活用してターゲットユーザーにアプローチできます。ただし、参加者の身元確認や条件スクリーニングには注意が必要です。特に特定の趣味や関心を持つユーザーを対象とする場合、関連するコミュニティでの募集は非常に効果的。

ニューラルオプト編集部

匿名性を活かして率直な意見を収集できる一方で、参加者の属性確認やスクリーニング調査を丁寧に行うことが成功のポイントといえます。

専門パネルを利用する

専門パネルの利用は、確実性と効率性を重視する場合におすすめです。調査会社が保有するパネルを活用することで、条件に合致する参加者を迅速に確保できます。費用はかかりますが、時間的制約がある場合や特殊な条件の参加者が必要な場合には、投資に見合う価値があるといえるでしょう。

ニューラルオプト編集部

特に医師や経営者など特定の職業や、高齢者や障害者など特殊な属性の参加者が必要な調査では、専門パネルの活用が最も確実な手段。品質管理されたパネルを利用することで、調査の信頼性も担保されます。

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著者・監修者

合同会社ニューラルオプト代表。
東京外国語大学卒業後、大規模言語モデルBERTなどの機械学習を活用したマーケティングツールの研究開発を目的にニューラルオプトを創業。

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