gTLDとは?新gTLDなど種類一覧と3つの特徴、選ぶべきケースを解説

著者・監修者:鈴木佑理
Neural Opt LLC. 代表。SEOと統計学、機械学習を活かしSEOコンサルティング/大規模言語モデルBERTなどを活用したSEOツールの研究を行うニューラルオプトを創業。語学と統計学を強みに海外SEOを中心にサポート。東京外国語大学卒。【資格】TOEIC 920

監修者:성나연 ( Nayun Sung )
Neural Opt LLC. コンサルタント。立命館アジア太平洋大学を卒業後、グローバル企業の経理・財務として活躍、Neural Opt LLC.に参画。
【資格】TOEIC 990, JLPT N1

監修者:張 欣蕊 ( Xinrui Zhang )
Neural Opt LLC. コンサルタント兼エンジニア。上海の复旦大学にて学士を取得後、東京大学大学院にて修士号・博士号を取得。グローバル企業にてエンジニアとして活躍しNeural Opt LLC.に参画。上海出身。【資格】TOEIC 970, TOEFL iBT 100, JLPT N1

gTLDは、国・地域の取得制限がないドメイン。

.jpなどの特定の国でしか取得できないccTLDの場合では「その国の検索結果でしか表示されない」などの問題が起こりがち。しかし、gTLDは特定の国に偏ることなく表示されるため、海外SEOの場合に重宝されるドメインです。

本記事では、gTLDについて以下の観点から解説していきます。

本記事のポイント
  • gTLDの3つの特徴
  • gTLD・新gTLDの一覧
  • gTLDを選ぶべきケース
目次

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gTLD(Generic Top Level Domain)とは|3つの特徴

gTLDとはGeneric Top Level Domainの略称で、.comや.org、.netなどのトップレベルドメインを指します。

トップレベルドメイン(TLD, Top Level Domain)とはドメイン名の最上位に位置する部分で、ドメイン名の最後のドットの右側に表示されます。例えば、”www.example.com” というドメイン名の場合、”.com” がトップレベルドメインです。

gTLDは以下の3つの特徴があるTLDとなります。

gTLDの特徴3つ
  • ccTLDと違い国・地域の取得制限がない
  • 誰でも取得できるもの・制限があるものが存在
  • グローバルなSEO対策に向いている

【特徴1】ccTLDと違い国・地域の取得制限がない

gTLDは、どの国や地域からでも取得できるトップレベルドメインです。

例えば、.comは世界中のどこからでも登録可能です。一方、.jpや.usなどの特定の国や地域でしか取得できないドメインはccTLD(Country Code Top Level Domain)と呼ばれ、gTLDとは区別されます。

【特徴2】誰でも取得できるもの・制限があるものが存在

gTLDの種類

gTLDには、誰でも取得できるものと取得に制限があるものが存在します。

「.com」や「.net」は登録に特段の制限がない一般的なgTLDですが、「.aero」は航空関連企業のみ、「.post」は郵便関連機関のみが登録できるなど、一定の要件が必要なgTLDもあります。

なお、登録に制限のあるgTLDはsTLD(Sponsored Top Level Domain)とも呼ばれています。

【特徴3】グローバルなSEO対策に向いている

gTLDは、グローバルなSEO対策に適しています。

ccTLDなど特定の国と結び付けられたドメインを利用すると、その国と関連性が高いサイトだと検索エンジンに判断され、その国以外での検索結果に表示されにくくなる傾向があります。

しかし、gTLDを使うことで、こういった問題を回避し、世界中のユーザーにリーチしやすくなります。したがって、国際的なビジネス展開を目指すサイトにとって、gTLDは有効な選択肢といえるでしょう。

なお、海外向けのSEO対策については以下の記事で解説しております。ぜひ合わせてチェックしてみてください。

gTLDの種類一覧|従来のものと新gTLD

従来のgTLDと新gTLD

gTLDには、古くから存在する従来のgTLDと、近年追加されている新gTLD(New gTLD)の2種類が存在します。ここからは、それぞれについて詳しく解説していきます。

従来のgTLD一覧

以下の表は、新gTLDを除くすべての従来のgTLDをまとめたものです。

ドメイン追加年月種類用途取得制限
.com1985年1月gTLD商用なし
.net1985年1月gTLDネットワーク関連なし
.org1985年1月gTLD非営利団体なし
.int1988年11月gTLD国際条約に基づく組織条約に基づく組織しか取得できない
.edu1985年4月sTLD米国の教育機関米国の認可された教育機関しか取得できない
.gov1985年1月sTLD米国政府機関米国政府機関しか取得できない
.mil1985年1月sTLD米国軍関連米国国防総省しか取得できない
.arpa1985年1月sTLDインターネットインフラ用IANAしか取得できない
.aero2002年3月sTLD航空関連組織航空関連組織しか取得できない
.asia2007年10月sTLDアジア太平洋地域関連アジア太平洋地域の組織・個人しか取得できない
.biz2001年11月gTLDビジネス用途なし
.cat2005年9月sTLDカタルーニャ語・文化関連カタルーニャ語・文化に関連する組織・個人しか取得できない
.coop2002年1月sTLD協同組合協同組合しか取得できない
.info2001年9月gTLD情報提供サイトなし
.jobs2005年9月sTLD求人情報求人情報提供サービスを行う組織しか取得できない
.mobi2005年9月sTLDモバイル関連モバイルコンテンツ提供者しか取得できない
.museum2001年10月sTLD博物館博物館しか取得できない
.name2001年12月gTLD個人なし
.post2012年8月sTLD郵便関連組織各国の指定郵便事業者しか取得できない
.pro2002年4月sTLD法律、会計、医療従事者資格を有する専門家しか取得できない
.tel2007年3月sTLDIP電話関連なし
.travel2005年10月sTLD旅行関連旅行関連業者しか取得できない
.xxx2011年4月sTLDアダルト関連アダルト事業者しか取得できない

新gTLD一覧|2013年以降に追加

以下の表は、2013年以降に追加された新gTLDのうち代表的なものをまとめたものです。

ここで紹介していないものも含めたgTLDについては、以下のサイトにて確認できます。

すべての新gTLD一覧(海外サイト)

ドメイン追加年月種類用途取得制限
.xyz2014年6月gTLD汎用なし
.top2014年11月gTLD汎用なし
.club2014年5月gTLD会員制サイト用なし
.link2014年4月gTLDURL短縮サービス用なし
.click2014年6月gTLDクリック報酬型広告なし
.news2014年12月gTLDニュースサイト用なし
.tech2015年5月gTLDIT・技術系サイト用なし
.space2014年12月gTLD宇宙関連サイト用なし
.site2015年8月gTLD汎用なし
.online2015年8月gTLDオンラインサービス用なし
.bank2015年6月gTLD銀行・金融機関用要件を満たす銀行・金融機関しか取得できない
.paris2014年1月geoTLDパリ市関連サイト用パリ市に関連する組織・個人しか取得できない
.tokyo2014年4月geoTLD東京関連サイト用要件を満たす組織・個人しか取得できない
.osaka2014年12月geoTLD大阪関連サイト用要件を満たす組織・個人しか取得できない
.kyoto2015年3月geoTLD京都関連サイト用要件を満たす組織・個人しか取得できない

geoTLD(Geographic Top-Level Domain):地理的な意味合いを持つ新しいタイプのトップレベルドメイン(TLD)。都市名、地域名、言語圏などを表すドメインで、2013年以降に順次導入されています。

どんな時はgTLDを選ぶべき?

gTLDを選ぶべきケース

以下のケースでは、gTLDを選ぶことをオススメします。

gTLDを選ぶべきケース
  • グローバルなビジネスを行う時
  • 多国籍企業・多言語サイトの場合

グローバルなビジネスを行う時

グローバル市場をターゲットにしている企業やウェブサイトの場合、gTLDを使用することで国や地域に依存しない普遍的なイメージを持たせることができます。

また、gTLDはccTLD(国別コードトップレベルドメイン)と違い、「特定の国・地域の検索結果でしか表示されない」などの問題が起きにくいというメリットがあります。

例えば、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど複数の地域でビジネスを展開する企業は、国ごとに異なるccTLDを使用するよりも、ひとつのgTLDを使用することで一貫性のあるブランドイメージを維持できます。

国ごとに別々のccTLDを利用することもありますが、ドメインが別だとドメインパワーを上げるための手間もそれだけ増加します。そのため、SEO対策に費用が莫大でない限りはgTLDを使用することをおすすめします。

多国籍企業・多言語サイトの場合

多国籍企業や多言語対応サイトの場合、gTLDを使用することで一つのドメインで複数の言語や地域をカバーすることができます。

例えば、.comや.orgなどのgTLDは特定の国に依存しないため、訪問者に対してグローバルなイメージを与え、多言語サイトの訪問者にもわかりやすいURLを提供できます。

ccTLDを使用すると、言語ごとにドメインを分ける必要があり、管理が複雑になる可能性があります。一方、gTLDを使用すれば、一つのドメインで多言語対応が可能となり、運用やSEO対策も効率的に行えます。

したがって、グローバルな事業展開や多言語対応を考えている企業やウェブサイトには、gTLDの使用が適しているといえるでしょう。

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