hreflangタグとは?役割と書き方、実装・確認方法を解説

著者・監修者:鈴木佑理
Neural Opt LLC. 代表。SEOと統計学、機械学習を活かしSEOコンサルティング/大規模言語モデルBERTなどを活用したSEOツールの研究を行うニューラルオプトを創業。語学と統計学を強みに海外SEOを中心にサポート。東京外国語大学卒。【資格】TOEIC 920

監修者:성나연 ( Nayun Sung )
Neural Opt LLC. コンサルタント。立命館アジア太平洋大学を卒業後、グローバル企業の経理・財務として活躍、Neural Opt LLC.に参画。
【資格】TOEIC 990, JLPT N1

監修者:張 欣蕊 ( Xinrui Zhang )
Neural Opt LLC. コンサルタント兼エンジニア。上海の复旦大学にて学士を取得後、東京大学大学院にて修士号・博士号を取得。グローバル企業にてエンジニアとして活躍しNeural Opt LLC.に参画。上海出身。【資格】TOEIC 970, TOEFL iBT 100, JLPT N1

hreflangタグ・hreflang属性とは、そのページがどの言語でどの地域向けに記述されているかを明示するためのタグ。
多言語SEO・多言語サイトにおいては、ターゲットとする地域からのアクセスを獲得するために必ず設定しなければいけないものとなっています。

しかし、Googleの著名なスタッフジョン・ミューラー氏が述べるようにhreflangはSEOにおいて最も難解な要素の1つ

そこで本記事では、英語SEO・海外SEOに強みを持つSEOコンサルティング会社であるニューラルオプトの代表、鈴木がhreflangについて解説。

この記事のポイント
  • hreflang属性・hreflangタグはページの言語・対象地域を明示するために使う。
  • 海外SEO・多言語サイトにおいては必ず実装するべき
  • 言語コードはISO 639-1、国コードはISO 3166-1 alpha-2を使う
  • hreflang=”言語-地域”もしくはhreflang=”言語”と記載する
  • WordPressならプラグインのPolylangで実装可能

なお、海外SEOについては以下の記事で詳しく解説しています。多言語サイトを検討している方の参考になるかと思いますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。

目次

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hreflang属性・hreflangタグとは

hreflang属性・hreflangタグとは

hreflang(エイチレフラング)とは、そのページがどの言語でどの地域向けに記述されているかを明示するための属性。

hreflang属性とも、hreflangタグとも、単にhreflangとも呼ばれます。

Googleの公式ドキュメントである検索セントラルでは、以下のように記載されています。

ページに言語や地域ごとの複数のバージョンがある場合、こうした別バージョンについて Google にお知らせください。それにより、Google 検索はユーザーの言語や地域に応じた最適なページのバージョンを表示できるようになります。
(中略)

hreflang を使用してコンテンツのバージョンを Google に知らせると、Google はそれらのページが同じコンテンツのローカライズ版であることを認識できます。

ページのローカライズ版について Google に知らせる

つまり、hreflangを使うと「情報は同じだが、言語が違うページ」がある時に「このページは〇〇語で書かれていますよ」とGoogleに伝えられるということです。

hreflangが多言語SEOに重要な理由

GoogleはそのWebページがどの言語で記載されているかから、自動的に言語を判断しています。ではhreflangタグが不要かというと、そうでもありません。

なぜならば、hreflangタグを使い「どの国・どの言語をターゲットとしているか」を明示しなければ、「ターゲットではない地域でばかり表示されて、肝心のターゲット国ではあまり表示されない」という事態が起こってしまうため。

例えば「アメリカ向けに英語サイトを作っているのに、イギリスでばかり表示され、アメリカでの検索順位が改善しない」という事態になることが良くあります。

hreflangタグを設置するだけでそういった事態は回避できるため、積極的に設置するべきです。

Googleも公式でhreflangの設置を推奨しています。

こうした情報がなくても、ページの別言語のバージョンを Google が検出することはありますが、言語や地域ごとのページを明示してあるほうが正確です。

ページのローカライズ版について Google に知らせる

hreflangタグの書き方|基本ルール4つ

hreflangタグの書き方|基本ルール4つ

hreflangタグを書く際には、以下の4つのルールに従えばよいでしょう。

hreflangタグの書き方|基本ルール4つ
  • 言語コードはISO 639-1、国コードはISO 3166-1 alpha-2
  • hreflang=”言語-地域”もしくはhreflang=”言語”と記載する
  • hreflang=”x-default”を記載する
  • 各ページに全言語を記載する

1. 言語コードはISO 639-1、国コードはISO 3166-1 alpha-2を使う

hreflangタグに使用するコード

hreflangタグを設置する際は、正しい言語コード・国コードを使いましょう。

言語にはISO 639-1、地域にはISO 3166-1 alpha-2という2文字のコードを使用します。

言語コードはISO 639-1。赤枠で示されている、2文字のコードです。
言語コードはISO 3166-1 alpha-2。赤枠で示されている、2文字のコードです。

以下によく使う言語・国でそれぞれコードをまとめましたので、参考にしてみてください。

言語ISO 639-1 言語コードhreflangコードの具体例
英語enen-US
日本語jaja-JP
中国語zhzh-CN
フランス語frfr-FR
ドイツ語dede-DE
スペイン語eses-ES
ポルトガル語ptpt-BR
イタリア語itit-IT
ロシア語ruru-RU
韓国語koko-KR
アラビア語arar-SA
ヒンディー語hihi-IN
国名ISO 3166-1 alpha-2 国コードhreflangコードの具体例
アメリカUSen-US
イギリスGBen-GB
カナダCAfr-CA
オーストラリアAUen-AU
インドINen-IN
南アフリカZAen-ZA
日本JPja-JP
中国CNzh-CN
台湾TWzh-TW
香港HKzh-HK
フランスFRfr-FR
スイスCHde-CH
ベルギーBEfr-BE
ドイツDEde-DE
オーストリアATde-AT
スペインESes-ES
メキシコMXes-MX
アルゼンチンARes-AR
コロンビアCOes-CO
ブラジルBRpt-BR
サウジアラビアSAar-SA
エジプトEGar-EG

なお、この表に無いものに関してはそれぞれ下記のサイトを参照してください。

言語コード:ISO 639-1言語コード ※2文字のものです。

国コード:ISO 3166-1 alpha-2国名コード ※2文字のものです。

2. hreflang=”言語-地域”もしくはhreflang=”言語”と記載する

hreflangタグの書き方

hreflangを記載するときは、以下の2つの形式どちらかに従いましょう。

OKな書き方
hreflang=”言語-地域”hreflang=”ja-JP”
hreflang=”言語”hreflang=”ja”

地域コードのみの記載(hreflang=”地域”)はNG

逆に地域コードのみを記載して、以下のような形式で書くのはNG。

NGな書き方
hreflang=”地域”hreflang=”JP”

なぜダメかというと、コードが1つだけ記載されている場合、そのコードは「言語を表している」と判断されるため。地域コードを記述したつもりが、Googleからは「言語コードを書いている」と捉えられてしまうのです。

上記の例では”JP”は「言語コードだ」と認識されますが、”JP”という言語コードは存在しない(日本語は”ja”)ため、エラーが発生してしまいます。

3. hreflang=”x-default”を記載しよう

x-defaultも忘れずに記載しましょう。

x-defaultは予約値と呼ばれ、設定外の言語・地域からアクセスが合った場合に表示するページを指定するのに使用します。

例えば日本語と英語に対応しているサイトの場合は、以下のように設定しておくと「日本語でも英語でもない言語を使用しているブラウザ」からアクセスがあった際には英語ページを表示することになります。

<link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”https://example.com/en/” />
<link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”https://example.com/ja/” />
<link rel=”alternate” hreflang=”x-default” href=”https://example.com/en/” />

なお、グローバルなサイトの場合は特別な狙いがない限りx-defaultには英語のページを指定しておくのが良いでしょう。

4. 各ページに全言語を記載しよう

hreflangタグを設置するときは、各ページに全言語を記載しましょう。

例えば「英語 (デフォルト言語) 」「日本語」「フランス語」の3言語に対応している場合。

日本語のページに日本語のhreflangのみを設置するのではなく、各言語のページにその3言語すべてが記載されたhreflangタグを設置しましょう。具体的には、以下のようなコードを3言語すべてのページに記載しましょう。

<link rel="alternate" hreflang="ja-JP" href="http://example.com/ja/" />
<link rel="alternate" hreflang="fr-FR" href="http://example.com/fr/" />
<link rel="alternate" hreflang="x-default" href="http://example.com/" />

hreflang属性を実装する方法3つ

hreflang属性を実装する方法3つ

Hreflang属性を実装する方法は以下の3つです。

hreflang属性を実装する方法
  1. HTMLタグで実装する
  2. HTTPヘッダーに実装する
  3. XMLサイトマップに実装する

なお、1つ目のHTMLタグで実装する方法が最も簡単なためオススメです。

HTMLタグで実装する場合

hreflang属性をHTMLタグで実装する場合は、ページの<head>タグの中にタグを追加しましょう。例えば、以下のようになります。

<head>
  ~(前略)~
    <link rel="alternate" hreflang="ja-JP" href="http://example.com/ja/" />
    <link rel="alternate" hreflang="fr-FR" href="http://example.com/fr/" />
    <link rel="alternate" hreflang="x-default" href="http://example.com/" />
   ~(後略)~
</head>

なお、head内であればどこでも構いません。

また、実装できるhreflangタグの数に制限もありません

WordPressならプラグインで実装できる|Polylangがオススメ

サイトのCMSとしてWordPressを使用している場合、多言語対応用のプラグインを使用することで、簡単にhreflangタグを実装できます。

なお、オススメのプラグインはPolylangです。Polylangを使うと言語バージョンの追加からテクニカル最適化まで、Googleが推奨する方法に則って実装してくれます。

もしPolylangを使わずに「<head>内にコードだけ挿入したい」という場合はWP Codeというプラグインがオススメです。

なお、WordPressサイトを多言語化する方法とポイントについては以下の記事で紹介しています。

HTTPヘッダーに実装する場合

HTTPヘッダーを使用してhreflangタグを実装することも可能です。以下の手順に従ってサーバーファイルを編集しましょう。

1. サーバーの設定ファイルを編集する

Webサーバーによって設定ファイルが異なります。ここでは、ApacheとNGINXの例を示します。

Apacheの場合

Apacheでは、.htaccessファイルやhttpd.confファイルに追加設定を記述します。例えば、以下のように設定します。

<IfModule mod_headers.c>
    Header set Link "<http://example.com/en/>; rel=\"alternate\"; hreflang=\"en\""
    Header add Link "<http://example.com/es/>; rel=\"alternate\"; hreflang=\"es\""
    Header add Link "<http://example.com/fr/>; rel=\"alternate\"; hreflang=\"fr\""
    Header add Link "<http://example.com/>; rel=\"alternate\"; hreflang=\"x-default\""
</IfModule>

このように設定を行うと、英語、スペイン語、フランス語のページとデフォルトのページがそれぞれ参照されるようになります。

NGINXの場合

NGINXでは、nginx.confファイルやサイトの設定ファイルに以下のように追加設定を行います。

location / {
    add_header Link '<http://example.com/en/>; rel="alternate"; hreflang="en"';
    add_header Link '<http://example.com/es/>; rel="alternate"; hreflang="es"';
    add_header Link '<http://example.com/fr/>; rel="alternate"; hreflang="fr"';
    add_header Link '<http://example.com/>; rel="alternate"; hreflang="x-default"';
}

2. サーバーを再起動する

設定ファイルを編集した後、サーバーを再起動して変更を適用します。

Apacheの場合
sudo systemctl restart httpd

もしくは

sudo systemctl restart apache2
NGINXの場合
sudo systemctl restart nginx

3. 実装を確認する

最後にHTTPヘッダーにhreflangタグが実装できているか確認しましょう。例えば、ブラウザの開発者ツールを使用して確認する手順は以下の通りです。

ブラウザの開発者ツールを使って確認する方法
  1. ページを開き、右クリックして「検証」を選択
  2. 開発者ツールの「ネットワーク」タブを開く
  3. ページをリロードし、表示されたリクエストをクリック
  4. 「ヘッダー」セクションで、追加したhreflangタグが表示されているか確認

もしくは、〇〇などのHTMLヘッダーチェッカーを使うのも良いでしょう。

XMLサイトマップに実装する場合

XMLサイトマップにhreflangタグを追加することで、検索エンジンに各ページの言語バージョンを明示的に伝えることができます。

1. XMLサイトマップの基本構造を理解しておく

まず、XMLサイトマップの基本構造を理解しましょう。XMLサイトマップは、サイトの各ページをリストし、それぞれのページのURLを示します。以下は、基本的なXMLサイトマップの例です。

<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">
  <url>
    <loc>http://example.com/en/</loc>
  </url>
  <url>
    <loc>http://example.com/es/</loc>
  </url>
</urlset>

2. hreflangタグを追加する

各URLに対して、対応する言語バージョンのページを示すhreflangタグを追加します。ここでは例として、英語版とスペイン語版のページを含むXMLサイトマップにhreflangタグを実装してみます。

<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9"
        xmlns:xhtml="http://www.w3.org/1999/xhtml">
  <url>
    <loc>http://example.com/en/</loc>
    <xhtml:link rel="alternate" hreflang="en" href="http://example.com/en/" />
    <xhtml:link rel="alternate" hreflang="es" href="http://example.com/es/" />
    <xhtml:link rel="alternate" hreflang="x-default" href="http://example.com/" />
  </url>
  <url>
    <loc>http://example.com/es/</loc>
    <xhtml:link rel="alternate" hreflang="en" href="http://example.com/en/" />
    <xhtml:link rel="alternate" hreflang="es" href="http://example.com/es/" />
    <xhtml:link rel="alternate" hreflang="x-default" href="http://example.com/" />
  </url>
</urlset>

3. サイトマップを検索エンジンに送信

生成したXMLサイトマップをGoogle Search Consoleで送信しましょう。

ただ、基本的にはHTMLタグで実装する方法がオススメです。

【ニューラルオプト流】hreflangタグのチェック項目一覧

hreflangタグのチェック項目一覧

hreflangタグを実装したときは、以下のポイントをチェックしましょう。

【ニューラルオプト流】hreflangタグのチェック項目一覧
  • hreflangタグの書き方は正確か
  • hreflangタグと実際の言語が一致しているか
  • HTMLのlang属性とhreflangタグの記載は一致しているか
  • そのページの言語だけでなく他の言語のタグもあるか
  • x-defaultのhreflangがあるか
  • 破損ページへのhreflangタグが無いか
  • 非正規ページ(non-canonical)へのhreflangタグが無いか
  • 同一ページに複数の言語が設定されていないか

1. hreflangタグの書き方は正確か

まず確認するべきはhreflangタグの書き方が正確かどうかです。

  • 言語コードは正しい(ISO 639-1)か
  • 地域コードは正しい(ISO 3166-1 alpha-2)か
  • hreflang=”言語-地域”もしくはhreflang=”言語”になっているか

まずはこの3つのルールが守れているか確認しましょう。

2. hreflangタグと実際の言語が一致しているか

そもそも、そのページに記載されている言語と、hreflangタグで記載している言語は同じでしょうか。

hreflangタグでは英語のページだとしているのに、肝心のコンテンツ自体は日本語で書かれている、といった事態はないようにしましょう。

3. HTMLのlang属性とhreflangタグの記載は一致しているか

HTMLのlang属性とhreflangタグの記載は一致しているでしょうか。

HTMLのlang属性というのは、以下のようなコードのこと。ページのHTMLの冒頭に記載されています。

<html lang=”ja">

HTMLのlang属性では”ja”(日本語)としているページに対して、hreflangタグでは”en”(英語)と記載しないようにしましょう。

4. そのページの言語だけでなく他の言語のタグもあるか

hreflangタグでは、そのページの言語だけではなく対応しているすべての言語を記載する必要があります。そのページが他の言語にも対応している場合は、対応している他の言語のhreflangタグも記載しておきましょう。

5. x-defaultのhreflangがあるか

x-defaultのhreflangをきちんと実装できているかも確認しましょう。x-defaultは設定外の地域・言語でアクセスが合ったときに表示するページを設定するために使います。

<link rel=”alternate” hreflang=”x-default” href=”https://example.com/en/” />

基本的にはx-defaultは英語のページか、言語を選択しなおせるページにしておくとよいでしょう。

6. 破損ページへのhreflangタグが無いか

破損ページを指し示すhreflangタグが無いかにも注意。

例えば「そもそも存在しない(404エラーが起きる)」や「コンテンツが無い」などの破損しているページをhreflangタグ内で指し示してしまうようなことがないように注意しましょう。 

7. 非正規ページ(non-canonical)へのhreflangタグが無いか

非正規ページ(non-canonical)へのhreflangタグが無いかにも注意しましょう。

そもそもcanonicalとは、重複するコンテンツが複数ある場合に「このページが代表ですよ」と指し示すためのに使用します。

「このページが代表です」と示すことを「正規化」と呼びます。

代表ではないページ(canonicalではないページ = non-canonicalページ)を指し示すhreflangタグを設置してしまうとエラーの原因に。hreflangタグで指し示すページは、必ずcanonicalで設定している代表ページにしましょう。

「正規ページ?なんだそれ?」と感じる方はそもそもURLの正規化を行っていないかと思いますので、スルーして問題ありません。

8. 同一ページに複数の言語が設定されていないか

同じページに複数の言語が設定されていないかも十分にチェックしましょう。

<link rel="alternate" hreflang="ja-JP" href="http://example.com/ja/" />
<link rel="alternate" hreflang="fr-FR" href="http://example.com/ja/" />

このように設定してしまうと、http://example.com/ja/ というページに対して日本語とフランス語という2つの言語を設定してしまっていることになります。意外と起こりやすいミスですので留意しておきましょう。

hreflangが実装できているか確認する方法3選

hreflangの実装を確認する方法3選

hreflangタグの実装ができているか確認するための方法は、以下の3つです。

hreflangが実装できているか確認する方法3選
  • 無料サイトのチェッカーを使って確認する|数ページならオススメ
  • SEOツールを使う|Screaming Frog SEO Spiderがオススメ
  • 目視で確認する

1. 無料サイトのチェッカーを使って確認する|数ページならオススメ

hreflang Tags Testing Toolのようなhreflangタグの実装チェッカー機能を提供してくれているサイトを使用すると、自動で確認することができます。

無料ですが1つ1つページのURLを入力する必要があるため、大規模サイトの場合はオススメできません

使い方
  1. “URL”に確認したいURLを入力
  2. “User Agent”で”Googlebot”を選択
  3. “TEST URL”をクリックして確認
hreflang Tags Testing Toolの使い方
hreflang Tags Testing Toolの使い方
間違えていると赤いバツマークとエラー内容が出ます。

2. SEOツールを使う|Screaming Frog SEO Spiderがオススメ

以下のツールを使用して、hreflangタグが正しく実装できているか確認することも可能です。

AhrefsかSemrushのどちらも契約しておらず、hreflangタグの実装だけ確認したい場合はScreaming Frog SEO Spiderがおすすめです。以下のサイトで使い方が解説されています。

Screaming Frog SEO Spiderの基本:概要、使い方と注意点

3. 目視で確認する

目視で確認して、スプレッドシートなどにまとめることも可能です。

本記事で解説している項目を使ってチェックできるスプレッドシートも配布していますので、ぜひ使用してみてください。

【ニューラルオプト流】hreflangタグ実装チェックシート

  1. A列にhreflangタグの実装を確認したいURLを入力
  2. C列以降の各項目をチェック
  3. B列の判定が”OK”になれば問題なし

【経験談込み】hreflangタグのよくある間違った設定例

ここでは、hreflangタグのよくある間違ったNG設定例を紹介していきます。

実際に私が経験したものも含めて紹介していきますので、このあたりのミスがないかは十分に注意しましょう。

hreflangタグのよくある間違った設定例
  • 他の言語の記載が抜けている(相互参照できていない)
  • ダッシュではなくアンダースコアを使用してしまう
  • 間違った言語コード・地域コードを付けてしまう
  • 地域コードのみを記載してしまう
  • en-GBでなくen-UKと設定してしまう

他の言語の記載が抜けている(相互参照できていない)

hreflangタグを設定するときは、その言語だけではなくそのページが対応しているすべての言語を記載する必要があります。

例えば「英語 (デフォルト言語) 」「日本語」「フランス語」の3言語に対応している場合、は以下のようなコードを3言語すべてのページに記載しましょう。

<link rel="alternate" hreflang="ja-JP" href="http://example.com/ja/" />
<link rel="alternate" hreflang="fr-FR" href="http://example.com/fr/" />
<link rel="alternate" hreflang="x-default" href="http://example.com/" />

「日本語のページに、日本語のhreflangタグしか設定していない」というのは良く見られるミス。私が過去に対応した「手動でhreflangタグを設定したいた」というサイトでも、このミスを発見したことがあります。

ダッシュではなくアンダースコアを使用してしまう

ダッシュ( – )ではなくアンダースコア( _ )を使用してしまうのはよくある間違いです。

  • <link rel=”alternate” hreflang=”ja_JP” href=”http://example.com/ja/” />
  • <link rel=”alternate” hreflang=”ja-JP” href=”http://example.com/ja/” />

Google公式ドキュメントに記載されているとおり、ハイフンを使用しましょう。

間違った言語コード・地域コードを付けてしまう

間違った言語コードを付けてしまうのもよくあるミスです。

上述の通り、言語コードはISO639-1で、地域コードはISO 3166-1 alpha2を使用しましょう。

どちらも2文字のコードになること注意。ISO639-3などの3文字のコードではありません。

地域コードのみを記載してしまう

地域コードのみを記載してしまうのも良くあるミスです。

例えば、ベルギーのユーザー向けにコードを設定したい場合は言語コードも含めた以下のように記載する必要があります。

  • de-be : ベルギーのドイツ語ユーザー向け
  • nl-be : ベルギーのオランダ語ユーザー向け
  • fr-be : ベルギーのフランス語ユーザー向け

逆に、以下のようにベルギーの地域コードのみを記載することが無いように注意しましょう。

  • be:  ベルギーの地域コードではなく、ベラルーシ語の言語コードになってしまう。

なぜならば、コードを1つだけ記載している場合は、言語ではなく地域を意味していると判断されてしまうためです。そうなるとベルギーの地域コードを設定したつもりが、ベラルーシ語の言語コードを設定したことになってしまいます。

en-GBでなくen-UKと設定してしまう

イギリスを設定する際は、en-UKではなくen-GBを使用しましょう。

イギリスというと”United Kingdom”でついen-UKを使用してしまいたくなりますが、hreflangにおいては”Great Britain”のen-GBを使用しましょう。

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