【チェック表付き】英語でのSEO対策。成果を上げるコツ15選

著者・監修者:鈴木佑理
Neural Opt LLC. 代表。SEOと統計学、機械学習を活かしSEOコンサルティング/大規模言語モデルBERTなどを活用したSEOツールの研究を行うニューラルオプトを創業。語学と統計学を強みに海外SEOを中心にサポート。東京外国語大学卒。【資格】TOEIC 920

監修者:성나연 ( Nayun Sung )
Neural Opt LLC. コンサルタント。立命館アジア太平洋大学を卒業後、グローバル企業の経理・財務として活躍、Neural Opt LLC.に参画。
【資格】TOEIC 990, JLPT N1

監修者:張 欣蕊 ( Xinrui Zhang )
Neural Opt LLC. コンサルタント兼エンジニア。上海の复旦大学にて学士を取得後、東京大学大学院にて修士号・博士号を取得。グローバル企業にてエンジニアとして活躍しNeural Opt LLC.に参画。上海出身。【資格】TOEIC 970, TOEFL iBT 100, JLPT N1

「英語で集客用のサイトを作りたいが、どのようなSEO対策を行えば良いのかわからない」
「英語のサイトでSEO対策を行っているが、いまいちアクセスが伸びない」

上記のような悩みを持っている方も少なくないでしょう。

英語でのSEO対策は、日本語でSEO対策を行う場合と多くのポイントが変わります。

そこで本記事では、複数の英語サイトに対してSEOコンサルティングを行っているニューラルオプト代表の鈴木が、英語SEOについて解説していきます。

なお英語SEOで特に気をつけるポイントの結論は以下のとおりです。こちらをチェック表としてご使用いただければと思います。

観点成果を出すためのポイント
サイト設計実際に使われる言葉を踏まえキーワードを選定する
ドメインはgTLDかccTLDを使う
サイトナビゲーションの英語表現に注意する
言語ごとにディレクトリかドメインを分ける
hreflangタグを設定する
言語切り替えボタンを設置する
CDNを使って表示速度を改善する
記事作成VPNを使って現地の検索結果を調べる
現地のニーズを調査する
機械翻訳の文章をそのまま使用しない
英語がわかる監修者がファクトチェックをする
タイトルは60文字以内で「見出し英語」を使用する
メタディスクリプションは150~160文字程度
その他現地サイトから被リンクをもらう
文章・コピーは英語ネイティブレベルの監修者に依頼
テクニカル面の最適化をやりきる

それでは1つ1つ解説していきます。

目次

英語SEO・海外SEOは
業界屈指のノウハウを持つニューラルオプトにお任せください。

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英語SEOとは?海外SEOの違いは?

英語SEOとは、主に英語を使うユーザーをターゲットにした検索エンジン最適化(SEO, Search Engine Optimization)のこと。

地域は関係ありません。

世界中どこにいても、英語を話すユーザーにアプローチするのであれば英語SEO。

日本国内にいる外国人をターゲットにする場合も、英語を使うのであれば英語SEOです。

一方で、海外SEOは特定の国や地域をターゲットにしたSEO対策のこと。英語圏だけでなく、中国やインドネシアなど他の言語の地域も含んでいるのが海外SEOです。

なお、海外SEOについては以下の記事で詳しく解説しています。

まず覚えておくべき英語SEOの特徴

まず覚えておくべき英語SEOの特徴

詳しい対策方法に入る前に、まず覚えておくべき英語SEOの特徴をご紹介します。

まず覚えておくべき英語SEOの特徴
  • グローバルなジャンル・業界は激戦区
  • 英語がわかるディレクターや記事監修者が必要

1. グローバルなジャンル・業界は激戦区

英語SEOにおいて、グローバルなジャンル・業界は激戦区です。

なぜなら、インターネット上の情報の多くは英語で作成されており、それだけ競合も多いためです。

グローバルなジャンル・業界というのは、「世界中で共通した市場があるジャンル・業界」のこと。

例えば「SEO」は世界で共通した市場のため、激戦区となります。

実際、日本語と英語で「SEO」に関連するトピックで上位表示する難易度は劇的に変わります。

英語SEOにおいて、グローバルなジャンル・業界は激戦区
日本における「SEO」の上位表示難易度
英語SEOにおいて、グローバルなジャンル・業界は激戦区
アメリカにおける「SEO」の上位表示難易度。SEOコンサルとしては「次元が違う」と言えます

一方、日本×英語は上位表示しやすい

一方、英語であっても「日本」をかけ合わせたジャンル・業界では難易度がグッと下がります。というのは、「英語」に「日本」という掛け算を行うだけで市場がニッチになり競合も減るため。

例えば「Japanese SEO」は比較的難易度が低くなります。

2. 英語がわかるディレクターや記事監修者が必要

英語SEOには、英語のニュアンスを把握できるディレクターや監修者が必要です。

今やGoogle翻訳やChat GPTなどの翻訳サービスもあり、精度も高くなっていますが…問題は、人間による「事実の確認」(ファクトチェック)が必要になるという点です

情報を発信する際は「誰がチェックしたのか」という責任の所在が問題になってくるため、やはり人間が監修してファクトチェックを行う必要がでてきます。

日本語でファクトチェックした文章を英語に翻訳、というプロセスでは「英語に翻訳する過程で微妙なニュアンスがズレていた」などの問題が起こりかねません。

あまりにも間違った情報を発信していると検索エンジンからの評価が大きく下がる恐れも。

3. 通常のSEOより難易度が高い

英語SEOは通常のSEOよりも難易度が高くなるということにも十分留意しておきましょう。というのは、通常のSEO対策に加え、英語SEOに特有の注意点が無数にあるため。

例えば英語SEO対策におけるテクニカル面の最適化には、以下のようなポイントが存在します。

英語SEOで行うべきテクニカル最適化
  • 現地からのアクセス速度を最適化する
  • 適切なドメインを選ぶ(gTLDにするかccTLDにするか)
  • ページの言語・対象地域を表すhreflangタグを設定する
  • 言語ごとにディレクトリかドメインを分ける

中でもhreflangタグの設定は、Googleの著名なスタッフジョン・ミューラー氏も述べるようにSEOにおいて最も複雑な要素の1つ。少し間違えるだけでも、アクセスに大きな悪影響が出るデリケートな要素になります。

このように、英語SEOは日本国内に向けて行う通常のSEOよりも難易度が高いのが特徴。

翻訳者への依頼料などで対策費用も通常より高くなる傾向にあるので、費用対効果が合うかきちんと精査したうえで対策してくと良いでしょう。

【設計編】英語SEO対策で成果を出すポイント7つ

【設計編】英語SEO対策で成果を出すポイント7つ

サイトを設計する際、英語SEOにおいて成果を出すポイントは以下のとおりです。

【設計編】英語SEO対策で成果を出すポイント7つ
  • 実際に使われる言葉を踏まえキーワードを選定する
  • ドメインはgTLDかccTLDを使う
  • サイトナビゲーションの英語表現に注意する
  • hreflangタグを設定する|rel=”alternate” hreflang=”x”
  • 言語ごとにディレクトリかドメインを分ける
  • 言語切り替えボタンを設置する
  • CDNや現地サーバーを使って表示速度を改善する

1. 実際に使われる言葉でキーワードを選定する

キーワード選定をする際は、実際に使用されている単語を調査しましょう。

具体的には、以下のようなステップで洗い出します。

  1. 思いついた単語の類義語を洗い出す
  2. 検索結果を見て、意味したいものと同じか判断する
  3. 検索ボリュームを見てメジャーなキーワードを調べる

1-1. 思いついた単語の類義語を洗い出す

例えば「電気自動車」と検索する人をターゲットにしたく、その類義語を洗い出すとします。

まず「電気自動車」をそのまま直訳して”electric car”という単語が1つ思い浮かんだとしましょう。

いきなり「よし、”electric car”がターゲットだな」と決めずに、次は”electric car”と同様の意味をもつ類義語を洗い出します。

類義語を洗い出すには“[単語] synonyms”と検索します。この場合は”electric car synonym”と検索しましょう。

“Thesaurus”(シソーラス)という単語を同義語や意味上の類似関係、包含関係などによって分類したデータベースのサイトが出てきます。

類義語を合わせると、「電気自動車」を意味しそうな単語は以下がありえそうです。

  • electric car
  • electric automobile
  • electric
  • e-car
  • electrically powered car
  • electrics
  • battery-drive vehicle

※説明を簡略化するために単語を絞っています。

1-2. 検索結果を見て、意味したいものと同じか判断する

次は、それぞれの検索結果を見て、実際に「電気自動車」が出てくるかを判断します。

“Electric”は明らかに違う意味を持ちそうですが、一応調べてみましょう。

“Electric car”の検索結果
“Electric automobile”の検索結果
“electric”の検索結果

調べた結果、以下のようになりました。

単語判断
Electric car◎電気自動車が出てくる。
electric automobile◎電気自動車が出てくる。
electric×辞書などが出てくる。
e-car◎電気自動車が出てくる。
electrically powered car◯電気自動車が出てくる。が、仕組みの解説などが多い。
electrics×辞書が出てくる。
battery-drive vehicle×バッテリー駆動のおもちゃの車が出てくる。

こうしてみると、以下が電気自動車としては以下の単語がありそうです。

  • Electric car
  • Electric automobile
  • E-car
  • Electrically powered car

1-3. 検索ボリュームを見てメジャーなキーワードを調べる

最後に、それぞれのキーワードの検索ボリュームを調べて、どれがよく使われる単語かを調べましょう。

英語の検索ボリューム洗い出しには、以下のようなツールを使います。

無料ツール
  • Google キーワードプランナー(正確なボリュームの表示には広告配信が必要)
有料ツール
  • Ahrefs (月12,500円~ ※2024年2月22日現在)
  • Semrush (月約22,000円~ ※2024年2月22日現在。為替により変動)

ここではGoogleキーワードプランナーを使ってみましょう。

キーワード プランナーで最適なキーワード選択 – Google 広告

ウィンドウ内にキーワードを入力

なお、デフォルトだと日本内の検索ボリュームが出てしまうので、忘れずに左上から地域設定を行いましょう。

左上から地域の設定が可能です。
単語月間検索ボリューム
e car5400.0
electric automobile135000.0
electric car135000.0
electrically powered car390.0

こうしてみると、”electric car”と”electric automobile”のボリュームが多く、メジャーに使用されているキーワードのようです。

つまり、電気自動車としてはその2つをターゲットキーワードとしておけばよい、という判断になります。

日本語で洗い出して英語訳するのはNG

逆にやってはいけないのが、日本語でキーワードを洗い出しそれを英語に翻訳するという方法。

ほぼ必ず、実際に使用されている英単語とは違うキーワードを選定してしまいます。

上記に示したような方法で、類義語を洗い出したうえで英語で選定を行いましょう。

2. ドメインはgTLDかccTLDを使う

海外SEOにおけるドメインの選び方

ドメインを選ぶ際には、.comもしくはccTLD(.jpや.usなど)を使用しましょう。

英語SEOにおけるドメイン選定の主な目的は、各国の検索エンジンによって信頼されターゲット地域との関連性を示しやすいドメインを確保することです。

主なドメインの種類

ほとんどの場合.comのようなgTLDでOK

ほとんどの場合、.comのようなgTLDを選んでおけば問題ありません。

特に.comドメインはどの国からも平等に信頼性の高いドメインだと見なされます。

逆に、アメリカに対してアプローチするのに日本のccTLDである”.jpドメイン”を選んでしまうと「日本に向けて発信している」と検索エンジンから思われかねないので注意が必要です。

地域が決まっていれば、ccTLDドメインを使う

ただ、「ターゲットにする国が決まっていて拡大・変更する可能性は確実に0%」という場合は、その国のccTLD(Country Code Top-Level Domain)を選択することもありえます。

例えば、アメリカがターゲット地域の場合、.usドメインを選ぶことで、アメリカとの関連性をGoogleにアピールすることが可能です。

ccTLDドメイン
日本.jp
アメリカ.us
イギリス.uk (こちらがメジャー).gb
アイルランド.ie
オーストラリア.au
カナダ.ca
インド.in

その他のccTLDドメインについては以下のサイトに掲載されています。

参考:ドメイン名の種類

迷ったら”.com”で問題ありません。

3. サイトナビゲーションの英語表現に注意する

英語サイトでは当然サイトナビゲーションも英語となりますが、独特のルール・慣習があるため注意が必要です。

ナビゲーション:サイト内ページの案内表示。ヘッダーの「企業情報」「お問い合わせ」など。

ヘッダーナビゲーション
フッターナビゲーション

参考として、よくあるナビゲーションに使う英語の正解・不正解を以下に示しておきます。

意味正解不正解
お問い合わせContact UsInquiry
企業概要About UsCompany Overview
サービス情報ServicesService Information
製品情報Products / Our ProductsProduct Information

このように、Webサイトの英語ナビゲーションとしては「慣習的に正しいもの」「文法的に間違ってはいないが不自然なもの」が存在します。

実際の英語サイトを見たうえで決めていきましょう。

英語のWebサイトによく使用する英語について、詳しくは以下をご覧ください。

4. 言語ごとにディレクトリかドメインを分ける

1つのサイトで複数言語に対応する場合は、言語ごとにディレクトリもしくはサブドメインを分けましょう。

方式オススメ度
サブドメインで分ける日本語サイト:jp.neural-opt.com
英語サイト:en.neural-opt.com
◎オススメ
(ターゲティングが明確)
サブディレクトリで分ける日本語サイト:neural-opt.com/jp/
英語サイト:neural-opt.com/en/
◎オススメ
(ターゲティングが明確)
国ごとに全く別のドメイン日本語サイト:neural-opt.jp
英語サイト:neural-opt.en
△あまりオススメしない
(ターゲティングは明確だが、管理が面倒・評価が分散する)
URLパラメータを使う日本語サイト:example.com?loc=jp
英語サイト:example.com?loc=en
×オススメしない
(Googleが公式で推奨してません。)

結論、「サブドメインで分ける」もしくは「サブディレクトリで分ける」がオススメです。どちらを選ぶかはケースバイケース。

「サブドメインで分ける」の方は別々でサイトを構築することになるため「地域・言語によってデザインを変えやすい」というメリットがあるものの、「いちいち構築しないといけない」というデメリットがあります。

「サブディレクトリで分ける」の方はあくまで同じサイトになるため「制作・管理が楽」というメリットがある一方、「地域・言語によってデザインを変えるのがやや面倒」というデメリットがあります。

どちらが絶対に良い、ということはありません。目的に合わせて柔軟に選びましょう。

5. hreflangタグを設定する|rel=”alternate” hreflang=”x”

また、hreflagタグも適切に設定する必要があります。

hreflanタグは、検索エンジンに「どの言語で記載しているか」と「どの国・地域がターゲットか」を伝えるために使うHTMLタグのこと。

適切なhreflangタグを設定することで、検索結果から来たユーザーが使っている言語や地域に応じて、それぞれ異なるページを表示することが可能です。

例えば、英語でアメリカ向けとイギリス向けに異なるコンテンツを提供している場合、それぞれのページに対して異なるhreflangタグを設定する必要があります。

アメリカのユーザーにはアメリカ向けのページを、イギリスのユーザーにはイギリス向けのページを表示させるのです。

逆に、hreflangタグを使用しないとGoogleから「この2つのページ、ちょっと違うけどかなり似てるな…重複しているコンテンツっぽいので評価を下げておこう」と思われかねません。

hreflangタグの設定方法

hreflangタグを設定するには<link>要素を使って、各ページの<head>セクションにタグを追加します。

このタグには、rel=”alternate”属性とhreflang=”言語コード”属性を入れておき、対象とする言語や地域に応じたコードを指定します。

さらに、href属性には、該当する言語や地域向けのページのURLを指定してあげます。

英語SEOでのhreflangタグとしては、以下のようなものがあり得るでしょう。

対象国hreflangタグの書き方例
未特定<link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”https://example.com/en” />
※通常はこれで問題ありません。
アメリカ<link rel=”alternate” hreflang=”en-us” href=”https://example.com/en-us” />
イギリス<link rel=”alternate” hreflang=”en-gb” href=”https://example.com/en-gb” />
アイルランド<link rel=”alternate” hreflang=”en-ie” href=”https://example.com/en-ie” />
カナダ<link rel=”alternate” hreflang=”en-ca” href=”https://example.com/en-ca” />
オーストラリア<link rel=”alternate” hreflang=”en-au” href=”https://example.com/en-au” />
インド<link rel=”alternate” hreflang=”en-in” href=”https://example.com/en-in” />
日本 <link rel=”alternate” hreflang=”en-jp” href=”https://example.com/en-jp” />
※ただ一般的には”en-jp”は使用せず、”en”とのみ書きます。

このように設定することで、検索エンジンはユーザーの言語と地域情報を基に、最適なページを検索結果に表示することができるようになります。

なお、Wordpressの場合は”WPCode”のようなプラグインを使用することで、<head>セクションにコードを挿入することが可能です。hreflangタグ設定の際にはぜひ活用しましょう。

参考:WPCode – Insert Headers and Footers + Custom Code Snippets – WordPress Code Manager

なお、hreflangタグについては以下の記事でより詳しく解説しています。

6. 言語切り替えボタンを設置する

https://www.kantei.go.jp

1つのサイト内に複数言語がある多言語サイトの場合、言語切り替えボタンも設置しましょう。

ウェブサイトのヘッダー(サイトの上の部分)またはフッター(サイトの下の部分)に言語選択用のドロップダウンメニューやボタンを設置する方法が一般的。

なお、実装に際しては、以下のポイントに注意しましょう。

言語切り替えボタンで注意すること
  • ヘッダーやフッターなど、見つけやすい場所に配置する
  • 各言語名はその言語か言語コード(EN, FR, JAなど)で表記する
  • できれば自動言語切り替えも検討する
    ユーザーのブラウザ設定やIPアドレスに基づいて自動的に言語を切り替える機能があれば理想的。

なお、WordpressではPolylangというプラグインを使うと、言語切り替えボタンを簡単に設置することが可能です。

参考:Polylang – Making WordPress multilingual

なお、WordPressサイトを多言語化する方法とポイントについては以下の記事で紹介しています。

7. CDNや現地サーバーを使って表示速度を改善する

CDNなし・ありの比較

CDNや現地サーバーを使って、現地のサーバーにデータを置き表示速度を改善するのも忘れずに行いましょう。

CDN(Contents Delivery Network): ユーザーがアクセスした際、アクセス地点から一番近い場所のサーバーに保管されたデータを受け取れるサービス。つまりサイトの表示速度が改善します。

サーバーの位置とアクセスする位置が遠いと、表示速度が下がり、SEO評価に悪影響が出てしまいます。

例えば、日本のサーバーにしかデータを置いていないと、アメリカからアクセスした際の表示が遅くなります。というのは、アメリカと日本は物理的に離れているためです。

CDNを使ったり現地にサーバーを置くことで、日本のメインサーバーにある情報を自動的に現地のサーバーにコピーしてくれます。アメリカのユーザーはアメリカ国内にあるサーバーからデータを受け取れば良いので、表示速度が早くなる、という仕組みです。


CDNサービスとしてはアマゾンが提供する「AWS」、もしくは「CloudFlare(クラウドフレア)」が有名。

AWSは設定が難しいので、私としてはCloudFlareをオススメします。

Amazon CloudFront(グローバルなコンテンツ配信ネットワーク)

Cloudflare: Connect, Protect and Build Everywhere

弊社でもCloudFlareを使っています。

英語圏のサーバーとしては、以下がオススメです。

オススメサーバー
アメリカ合衆国Bluehost
イギリスSiteGround
カナダHostPapa
オーストラリアDigital Pacific
シンガポールExabytes

【記事作成編】英語SEO対策で成果を出すポイント

【記事作成編】英語SEO対策で成果を出すポイント

英語SEOにおいて、記事を作成するときは以下のポイントに注意しましょう。

1. VPNを使って現地の検索結果を調べる

VPNあり・なしの比較

記事を作成する時に必ず行う競合調査。

海外地域をターゲットに記事を作成する際は、「実際に現地で検索するとどのような結果が表示されるのか」を見るためにVPNを使いましょう。

VPN(Virtual Private Network):仮想のネットワーク。例えば日本にいながら、一度アメリカのサーバーを挟むことで、サイトや検索エンジンから「アメリカからアクセスしている」という扱いを受けることが可能です。

例えば日本からVPNを使わずに「SEO Japan」と検索すると、日本語のサイトが出てきます。

一方、VPNを使いアメリカのオレゴン州からアクセスしているように装うと、英語のサイトが出てきます。

日本で”SEO Japan”と検索した場合
VPNを使いアメリカのヴァージニア州から
“SEO Japan”と検索した場合

このように、Googleは地域によって検索結果を出し分けています。VPNを使って現地の検索結果を取得したうえでリサーチを行いましょう。

なお、簡単にVPNを使用する方法としては、Google Chromeの拡張機能「Free VPN for Chrome」がオススメです。

Free VPN for Chrome – VPN Proxy VeePN

Free VPN for Chromeは、無料版であっても多数の地域を選択することが可能です。

2. 現地のニーズを調査する

記事のニーズ調査を行う場合は、日本人のニーズではなく現地人のニーズを調査しましょう。

現地のニーズを調査する方法としては、以下の方法が挙げられます。

  • 現地の見込み顧客から話を聞く
  • 現地の検索結果で上位表示されているページを調べる
  • 現地のインターネット掲示板でされている質問を調べる
  • クライアントにヒアリングする(コンサルタントの場合)

外国の場合、言語だけでなく文化や思考が異なります。

「こんなニーズがあるのか」と驚くことも少なくありませんので、きちんと事前に現地ニーズを調査しておきましょう。

3. 機械翻訳の文章をそのまま使用しない

Chat GPTやGoogle翻訳、DeepLなどの機械翻訳の文章をそのまま使用しないようにも注意が必要。

例えばChat GPTが書く英文は、「表現が仰々しすぎる」「文量の割に中身がない」というケースが多い印象です。

機械翻訳を使用しても良いですが、少なくとも一度は人間が無駄な情報・不自然な表現がないかチェックしましょう。

GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏も、自動翻訳ツールを使って別の言語に訳したコンテンツはGoogleがガイドラインで禁止している「自動生成ページ」に当てはまると述べています。

How should I handle localized content?

4. 英語が分かる監修者がファクトチェックをする

コンテンツが出来たら、英語がわかる監修者に事実確認(ファクトチェック)をしてもらう必要があります。

ファクトチェックは、必ず実際に投稿する英文を見て行いましょう。

逆に、「日本語で書いた文書でファクトチェックする」「それを英語に翻訳する」という流れで行うのはオススメしません。

というのは、翻訳を行う過程で情報・表現が変わってしまうリスクがあるため。

間違った情報を提供してしまうとユーザーも嬉しくありませんし、Googleからの評価も低くなります。

必ず、出来上がった英文を見てファクトチェックを行いましょう。

5. タイトルは英語特有のルールに注意

記事のタイトルを英語で付ける時、独特のルール・慣習があるため注意が必要です。

具体的には以下の2ポイントに注意すればよいでしょう。

  • アルファベット60文字以内で作成する
  • 「見出し英語」を使う

アルファベット60文字以内で作成する

英語の場合、記事タイトルはアルファベット60文字以内で作成しましょう。

ただ、長すぎるタイトルはユーザーにとって分かりにくくクリック率も下がる傾向があります。

長いからといってGoogleから直ちにペナルティを食らうわけではありませんが、目安としてはその程度の文字数だと考えておきましょう。

「見出し英語」を使う

また、タイトルでは「見出し英語」を使うべきです。

「見出し英語」とは、名の通り「見出しを書く時に使う英語スタイル」のこと。

守らなければいけない、というよりは「守ったほうが読みやすい」のが見出し英語です。

見出し英語には様々なルールがありますが、Webサイトの記事としては、以下の5つを守ればよいでしょう。

  1. 過去形の代わりに現在形を使う
  2. 基本的にBe動詞は省略する
  3. 基本的に冠詞は省略する
  4. “and”の代わりにカンマか”&”を使う
  5. 短い単語を使う
◎好ましい例△改善の余地あり
7 Japanese SEO Tips to Boost Your WebsiteThe 7 Japanese SEO tips to boost your website
How to Write an Introduction: 5 Tips & ExamplesHow To Write An Introduction: The 5 Tips and Examples

比べてみると、左側の好ましい例の方が文字数が少なく読みやすいのが分かるかと思います。

※ちなみに、どの単語の頭文字を大文字にするかは「タイトルケース」「センテンスケース」という2通りの考え方が主流。海外でもメディアによって異なるので、どちらが正しいかはありません。ちなみにオススメはタイトルケースです。

「見出し英語」については以下のサイトが参考になりますので、詳しく知りたい方はぜひチェックしてみましょう。

参考:編集長直伝!英字新聞の headline(見出し)を読み解く8つのキー

参考:「見出し英語」絶対に知っておくべき3つの基本ルール

タイトルによく使う英語フレーズ一覧

また、サイトに投稿するブログ記事のタイトルとして頻繁に使う英語フレーズがあります。

覚えておくと便利でしょう。

フレーズ意味(意訳)
How to [A][A]する方法How to Boost Your Productivity in Just One Week
Ultimate Guide to [A][A]の完全ガイドThe Ultimate Guide to Digital Marketing
[A] Tips to [B][B]するための[A]のコツ/ポイント10 Tips to Improve Your SEO Strategy
What You Need to Know About  [A][A]について知っておくべきことWhat You Need to Know About Remote Work in 2024
Best [A] for [B][B]のための[A]のオススメBest Tools for Managing Your Social Media Accounts
Beginner’s Guide to [A][A]についての初心者ガイドBeginner’s Guide to Building Your First Website
Pros and Cons of [A][A]のメリットとデメリットThe Pros and Cons of Working Remotely

6. メタディスクリプションは150~160文字程度

メタディスクリプションとは、検索結果でタイトルの下に出る文章のこと。
ページを要約する役割を果たします。

メタディスクリプションを設定するときには、主に以下のポイントに気をつけましょう。

  • 文字数はアルファベットで150~160文字
    • メタディスクリプションは、英語であれば150~160文字で収めるべきだと言われています。ちなみに日本語では100〜120文字程度。
  • 記事の強みや結論がわかるように
    • メタディスクリプションは、コンテンツの要約。
    • 主要キーワードを含めつつ、中身を網羅的に説明できるようにしましょう。

メタディスクリプションは「ページのクリック率を上げる」「検索エンジンにページの内容を伝える」などの役割があります。

そこまで優先度が高いわけではありませんが、余裕があればこだわってみましょう。

なお、以下のページではGoogleがメタディスクリプションのポイントについて解説してくれています。

参考:スニペットの管理・メタ ディスクリプションについて

【その他】英語SEO対策で成果を出すポイント

【その他】英語SEO対策で成果を出すポイント

その他、英語のSEO対策で成果を出すためのポイントをご紹介します。

1. 現地サイトから被リンクをもらう

英語SEOで成果を出すポイント1つ目は「現地サイトから被リンクをもらう」こと。

被リンク:外部のページやサイトに自社サイトのリンクを貼ってもらうこと。SEOに良い影響があります。

というのは、特定の地域のサイトから被リンクをもらうことで、サイトがその地域と強く関連していることをGoogleに示すことができるため。

ジャンルにもよりますが、ターゲット地域での検索順位の向上が見込めます。

逆に日本のサイトから被リンクを貰いすぎるべきではない

ターゲット地域からの被リンクは積極的に獲得したい一方、日本のサイトから被リンクを貰いすぎるべきではありません。

というのは、日本のサイトから被リンクを受けすぎると「日本との関連性が高いサイト」だと思われてしまい、肝心のターゲット地域との関連性が示しにくいため。

日本のサイトから被リンクを全く貰ってはいけないというわけではありませんが、「積極的に日本のサイトから被リンクをもらおう」とは言えません。

2. 文章・コピーは英語ネイティブレベルの監修者に依頼する

英語SEOで成果を出す2つ目のポイントは「文章・コピーは英語ネイティブレベルの監修者に見てもらう」ということ。

コピー:キャッチコピー、ボディコピーなどの「商品や​サービスを​魅力的に​見せる​ため、​あるいは​認知度を​上げる​ために​使われる​​短い​フレーズ」のこと。良いコピーを書くことを「コピーライティング」と言います。

実は大切なのがコピー。

コピーが微妙だと、サイトを訪れたユーザーの心を動かし行動してもらうことができません。結果的に、サイトで達成したい目標である商品の売上増加やお問い合わせ数の増加が達成できなくなってしまいます。

英語におけるコピーライティングのポイントは以下の3つです。

英語コピーライティングのポイント
  • キャッチコピーの場合、1フレーズ3単語以内
    例えばNIKEは”Just Do It”、Appleは”Think Different”。極めて簡潔です。
  • WWHフレームワークを使う
    日本語でも同様ですが、「①Who」「②What」「③How」の順番で考えるWWHフレームワークを使用しましょう。
  • ベネフィットを提示する
    機能・特徴を「だからどんな良いことが起きるのか」というベネフィット(便益)まで落とし込んで伝えましょう。
    例えば「広角レンズ」という機能は「集合写真が取りやすい」というベネフィットに落とし込めます。

コピーライティングは一朝一夕ではできませんので、専門家に頼みましょう。

手前味噌ですが、ニューラルオプトでは英語コピーライティングにも対応しています。

3. テクニカル面の最適化をやりきる

英語SEOで成果を出す3つ目のポイントは「テクニカル面の最適化をやりきる」こと。

テクニカル面の最適化とは、以下のようなもの。

行うべきテクニカル面の最適化
  • 適切なドメインの選定:gTLDもしくはccTLD
  • hreflangタグの設定
  • 現地サーバー・CDNを使った表示速度の改善
  • 言語ごとにディレクトリを分ける
  • モバイル対応

ただ英語でサイトを作っているだけでは、期待通りの成果は得られません。上記のようなテクニカル面の最適化をきちんとやりきりましょう。

特に忘れがちなのがモバイル対応です。

モバイル対応:サイトの表示をスマーフトフォン(スマホ)用に最適化すること。モバイル対応が出来ているサイトは「モバイルフレンドリーなサイト」と呼びます。

2024年の調査では、世界のインターネットトラフィックのうち過半数となる59.45%がスマートフォンなどのモバイルデバイスによるものだと発表されました。世界的にはスマホなどのモバイル端末がメインで使われているということです。

通常のSEOと同様、英語SEOにおいても「レスポンシブWebデザイン」を採用するなどしてスマホでも見やすいサイトを作っていきましょう。

レスポンシブWebデザイン:画面サイズに応じてUIの構成を変えるGoogle推奨のデザイン

なお、サイトがモバイル対応できているかの確認方法については、以下のGoogle公式ドキュメントを参考にしましょう。

新しいモバイル フレンドリー テストツール

参考:Mobile internet traffic as percentage of total web traffic in January 2024, by region
参考:Desktop vs Mobile vs Tablet Market Share India

英語SEOでアプローチできる国一覧

英語SEOでアプローチできる国には、どのような国があるのでしょうか?

実は、アメリカやイギリスなど「ザ・英語の国」以外にも、様々な国にアプローチできるのが英語SEOです。

以下は、英語を公用語として定めている、もしくは事実上公用語として使用している国の一覧です。なお、特に英語SEOでアプローチすることが多い国は太字にしています。

地域
北アメリカ地域アメリカ
カナダ
南アメリカ地域ジャマイカ
バルバドス
トリニダード・トバゴ
バハマ
ギアナ
ヨーロッパ地域イギリス
アイルランド
マルタ
オセアニア地域オーストラリア
ニュージーランド
パプアニューギニア
フィジー
サモア
トンガ
ソロモン諸島
ミクロネシア
バヌアツ
キリバス
地域
アジアインド
パキスタン
シンガポール
フィリピン
スリランカ
マレーシア
アフリカ南アフリカ
ナイジェリア
カメルーン
ケニア
ジンバブエ
ガーナ
ルワンダ
スーダン
ボツワナ
エチオピア
※特に英語SEOでアプローチすることが多い国は太字にしています。

着目すべきはインド。インドはアメリカと並び、英語によるインターネット使用者が多い国です。

インドのように第一言語が英語でなくとも、「英語で探したほうがコンテンツが多い」「母語がマイナーすぎる」などの理由から「インターネットは英語で見る」という国が数多く存在します。

上記のような国に対しては、英語SEOでアプローチできると考えてよいでしょう。

なお、英語SEOでターゲットとなることが多いアメリカ向けSEOについては、以下の記事で詳細に解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

参考:Digital Agenda: more than half EU Internet surfers use foreign language when online

【経験談込】英語SEOでよくある失敗

【経験談込】英語SEOでよくある失敗

ここからは、英語SEOにおいてよくある失敗と対処法を取り上げます。

私がこれまで英語SEOのコンサルタントとして対応してきた知見・経験も含めて述べますので、ぜひ参考にしてみてください。

【経験談込】英語SEOでよくある失敗
  • 日本語をそのまま英語訳しただけ|記事作成やキーワード選定など
  • 細かいテクニカル最適化を忘れてしまう|hreflangなど
  • 日本にしかサーバーを置いていない

1. 日本語をそのまま英語訳しただけ|記事作成やキーワード選定など

よくある失敗の一つは、ターゲットとする市場や文化への理解が不十分なままコンテンツを作成し、配信してしまうこと

単に日本で成功しているコンテンツを英語に翻訳しても、異なる文化やニーズを持つユーザーには響かないケースは多くあります。

きちんとターゲットユーザーのニーズや悩みを理解して中身をカスタマイズした上で、キーワード選定や記事作成などのSEO対策を行いましょう。

私がコンサルタントとして対応していたサイトでも、「LPなどでChat GPTで日本語から英語に翻訳しただけ」というケースがありました。

しかし、Chat GPTで翻訳するだけでは不十分。特にLPのようなサービス・商品の概要を説明する部分は費用対効果に大きく影響しますので、プロの翻訳者に依頼したほうがようでしょう。

2. 細かいテクニカル最適化を忘れてしまう|hreflangなど

また、細かいテクニカル最適化を忘れてしまうのも良くある失敗の1つです。

具体的には、本記事で紹介してきた以下のようなポイントに注意しておきましょう。

  • hreflangタグを設定する
  • 言語ごとにディレクトリかドメインを分ける
  • .comなどのgTLD、もしくはccTLD(.usや.ukなど)を使用する

3. 日本にしかサーバーを置いていない

よくある失敗として最後に挙げられるのは、日本にしかサーバーを置いていないというミス。

海外をターゲットにしているのに日本にしかサーバーがないと、現地からアクセスした際の速度が著しく低下してしまいます。

上述してきたように、現地のサーバーにデータを置くかCloudFlareなどのCDNを利用しましょう。

私が今まで対応したことがあるサイトでも、アメリカやヨーロッパの人向けに英語で発信しているのにも関わらず、日本のサーバーしか契約していないという事例がありました。

現地からのアクセス速度はこちら側の目に見えにくい部分ですが、忘れずに最適化しましょう。

まとめ:英語SEO対策は十分注意

ここまで解説してきたように、英語SEOは通常のSEOよりも注意点が多く難易度が高い領域。

本記事でご紹介したポイントに気をつけて、英語SEO対策を行っていきましょう。

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