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レコメンドエンジン・AIの活用事例15選。単価・CVR向上や離脱防止に

レコメンド機能(おすすめ機能)は、ECサイトやWebサービスにおいてユーザーの興味に合わせた商品やコンテンツを提案する仕組みです。近年、AI技術の進歩により、より精度の高い個別化された提案が可能となっています。

本記事では、日本国内の企業が実際にレコメンド機能を導入し、売上向上や顧客満足度改善を実現した15の成功事例を紹介します。各事例では具体的な効果数値や実装方法を詳しく解説し、レコメンド機能の導入を検討している企業の参考となる情報を提供します。

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目次

売上・継続・単価を伸ばした事例

このカテゴリでは、レコメンド機能により直接的な収益向上を達成した事例を紹介します。以下の企業・サービスの取り組みを見ていきます。

  • CAMPFIRE(クラウドファンディング)
  • dブック(NTTドコモ)
  • 山善ビズコム
  • オフィスコム
  • ヴァンドーム青山
  • minne(GMOペパボ)
  • ディップ「はたらこねっと」

CAMPFIREが案件発見を最大化して誘導効果2倍を実現した事例

日本最大級のクラファンサイトCAMPFIREが実践する、「質の高い企画」との出会いを最大化するAI活用術 | SILVER EGG TECHNOLOGY

項目内容
企業名CAMPFIRE
業界クラウドファンディング/プラットフォーム
ビフォー人気ランキング中心の見せ方では”ロングテール案件への到達”や回遊の最大化に限界。案件は募集期間があり、ECの在庫とは異なる”時間制約”も課題
アフタートップのレコメンド枠は他コンテンツ比約2倍の誘導効果。GMV/インプレッションも約2倍。メールではセグメント配信のCVRが約1.5倍

CAMPFIREは日本最大級のクラウドファンディングプラットフォームとして、質の高い企画と支援者をマッチングする課題に直面していました。従来の人気ランキングによる表示では、多様化する案件や支援者のニーズに対応しきれず、特にロングテール案件への到達率向上が急務となっていました。

レコメンド機能の導入により、トップページの推薦枠では従来の約2倍の誘導効果を実現。GMV(取引総額)とインプレッション数も約2倍に向上し、メールでのセグメント配信においてもCVR(コンバージョン率)が約1.5倍に改善されました。

支援完了ページや検索結果ページへの展開、API設計による表示速度改善など、ユーザー体験を重視した実装が成果に繋がっています。

NTTドコモのdブックがARPPU110%向上を実現した事例

ユーザーの「もっと読みたい」という”熱”を捉え、レコメンドでARPPUを上げていく – NTT ドコモ 「dブック」 | SILVER EGG TECHNOLOGY

項目内容
企業名NTTドコモ「dブック」
業界電子書籍/コンテンツ配信
ビフォー編集キュレーション中心では多様な嗜好に追随困難。”買って終わり”の利用も課題
アフターARPPU(ユーザー平均単価)が110%に向上(レコメンド経由購入者)。購読シリーズ数も増加

NTTドコモが運営する電子書籍サービス「dブック」では、編集部による手動キュレーション中心の運用で多様化するユーザーニーズへの対応に限界を感じていました。また、単発購入で終わってしまうユーザーの継続利用促進も重要な課題でした。

N1分析(個別ユーザー分析)による仮説構築を経て、わずか2-3か月という短期間でリアルタイム推薦システムを導入。レコメンド経由で購入したユーザーのARPPUは110%に向上し、購読シリーズ数の増加も確認されました。

センシティブなジャンルに対するフィルタリング機能の実装など、コンテンツ特性に配慮した運用設計も評価のポイントとなっています。

山善ビズコムが売上の約1割をレコメンド経由で実現した事例

B2B ECへの挑戦!売上の1割はAI機能で作る – 「山善ビズコム」 | SILVER EGG TECHNOLOGY

項目内容
企業名山善ビズコム
業界BtoB EC/立ち上げ成長
ビフォー立ち上げ期で少人数運用。手作業チューニングは不可能、メンテフリー志向
アフター売上の約1割がレコメンド経由(クリック後60分内購入で計測)

B2B ECサイト「山善ビズコム」は立ち上げ初期から、限られた人的リソースでの効率的な運用を重視していました。手動でのレコメンド設定やメンテナンスは現実的でなく、自動最適化による「守りの仕組み」の構築が求められていました。

完全自動最適化のレコメンドシステム導入により、総売上の約1割をレコメンド経由で獲得することに成功。成果の計測は厳密で、クリックから60分以内の購入のみを成果として定義しています。2社比較による慎重なベンダー選定や、ECプラットフォーマーの推奨も採用理由となりました。

「守りを自動化することで攻めの時間を創出する」という運用思想が効果的に機能しています。

オフィスコムが購入点数2倍・金額1.7倍を実現した事例

「合わせ買い」や「ついで買い」を促し、購入点数2倍、購入金額1.7倍を実現!「オフィスコム株式会社」 | SILVER EGG TECHNOLOGY

項目内容
企業名オフィスコム
業界オフィス家具EC/同梱強化
ビフォー内製レコメンドは放置で陳腐化。カテゴリ増で発見難、導線最適化が急務
アフターレコメンド経由で購入点数2倍・購入金額1.7倍。カート投入ポップアップでCVR+30%

オフィス家具の専門ECサイト「オフィスコム」では、デスクとチェアなど関連商品の合わせ買いが一般的にも関わらず、探索の負荷が高く機会損失が発生していました。内製のレコメンド機能は運用が滞り、効果測定も未実施という状態が続いていました。

約3か月でのスピード導入により、レコメンド経由利用者の購入点数は2倍、購入金額は1.7倍に向上。特にカート投入時のポップアップ推薦機能では、CTR(クリック率)が5%向上、CVRが30%改善という顕著な成果を上げています。

商品詳細ページ、カテゴリページ、カートページまで多面的に展開し、クロスセル・アップセル促進に貢献しています。

ヴァンドーム青山がサイト売上を約1割押し上げた事例

店舗と同じAIの提案力で、ジュエリーをより身近なものに – 「ヴァンドーム青山」 | SILVER EGG TECHNOLOGY

項目内容
企業名ヴァンドーム青山
業界ジュエリーEC/併売促進
ビフォー対面接客中心。オンラインで”今この瞬間”のニーズを捉える提案力が不足
アフターリアルタイム志向のレコメンドによりサイト売上を約1割押し上げ、組み合わせ購買活性化

ジュエリーブランド「ヴァンドーム青山」は百貨店での対面接客を強みとしてきましたが、ECサイトでの提案力向上が課題でした。高額で嗜好性の強い商材において、過去データだけでなく「いま」の行動文脈を反映した提案が求められていました。

リアルタイム推薦システムの導入により、レコメンド経由売上が月売上の8-10%を占め、サイト全体の売上を約1割押し上げることに成功しています。特に高額アイテムと低額アイテムの組み合わせ提案が効果的で、併売の活性化により単価と購入点数の底上げを実現。

店舗とECの相互送客など、OMO(オンラインとオフラインの融合)を前提とした運営にも取り組んでいます。

minneが作品ページCVR176%向上を実現した事例

【事例5社】コンバージョン176%向上、ハンドメイド通販「minne」のレコメンド活用術 |ビジネス+IT

項目内容
企業名minne(GMOペパボ)
業界C2Cマーケット/発見強化
ビフォー協調フィルタ+画像類似の自社開発レコメンドを運用も、”いま欲しいもの”を捉えるリアルタイム性が不足
アフター作品ページCVRが176%(リプレイス後)

ハンドメイドマーケットプレイス「minne」では、62万人の作家による1,099万点という膨大な作品の中から、ユーザーの嗜好に合致した作品を見つけてもらうことが重要な課題でした。既存の協調フィルタリングと画像類似による自社開発システムでは、リアルタイム性の面で限界がありました。

約1か月という短期間での外部SaaSへのリプレイスにより、作品ページのレコメンドCVRが176%に大幅改善。トップページ、カート、作品詳細ページに加え、「お気に入り登録」直後の即時推薦機能も新たに導入しました。カテゴリー分類が困難なユニークな作品群に対し、嗜好ベースでの発見体験を最大化する仕組みが効果を発揮しています。

ディップ「はたらこねっと」がメールCVR20倍を実現した事例

ECサイトの売上アップに繋がる!「アイジェント・レコメンダー」とは | 【公式】ecbeing ECサイト構築国内シェアNo.1

項目内容
企業名ディップ「はたらこねっと」
業界求人/応募CV向上
ビフォーメールは一律の編集部おすすめでCVR頭打ち。サイト内レコメンドも効果測定が不十分
アフターメールCVR20倍(背景条件を明示)

求人情報サイト「はたらこねっと」では、外部広告のCPI(1件あたり獲得コスト)上昇により、自社施策でのCVR向上が急務となっていました。従来のメール配信は編集部による一律おすすめで効果が頭打ちとなり、サイト内レコメンドの効果測定も不十分な状態でした。

1時間更新という求人情報の特性に対応するリアルタイム性を重視したレコメンドシステムを4社比較の上で採用。メールレコメンド機能(レコガゾウ)の導入により、メールCVRが20倍に改善という劇的な成果を達成しました。

サイト内推薦とメール推薦の両輪活用により、スマホ利用が約60%という環境下でも効果的な求人マッチングを実現しています。

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離脱・解約・返品を減らした事例

このカテゴリでは、ユーザーの離脱を防ぎ、サイト内での回遊性を向上させることで顧客満足度を高めた事例を紹介します。以下の企業・サービスの取り組みを見ていきます。

  • AXEL(アズワン)
  • イトキンONLINE
  • BAYCREW’S STORE
  • 日比谷花壇

アズワンのAXELが回遊率7%向上を実現した事例

B2B向け理化学用品のアズワン、自社ECサイト「AXEL」にAIレコメンドエンジンを導入し、ユーザー回遊率を7%改善~「アイジェント・レコメンダー」をアズワンに提供~ | SILVER EGG TECHNOLOGY

項目内容
企業名アズワン「AXEL」
業界B2B理化学EC/巨大カタログ
ビフォー900万点超の巨大カタログ化で”目的買い”が主流。検索流入後の回遊確保が課題
アフター検索×レコメンドの相互補完でサイト内回遊性が約10%向上。MA連携も推進

理化学・医療・産業機器の専門商社アズワンが運営するB2B ECサイト「AXEL」では、紙カタログ由来の膨大な商品点数(900万点超)により、ユーザーの目的買い傾向が強く、サイト内での回遊創出が重要な課題となっていました。検索だけでは直帰率の改善に限界がありました。

ページ目的に応じたレコメンドロジックの最適化により、検索機能との相互補完を実現。サイト内回遊性が約10%向上し、EC化率26%の環境下で「検索と推薦が鍵」という方針が実証されました。

トップページではリアルタイムランキング、商品詳細ページでは関連商品推薦など、文脈に適合した提案により大量在庫でも運用負荷を抑制しつつ効果を発揮しています。

イトキンオンラインストアがセット率向上を実現した事例

丁寧なコミュニケーションが、20を超えるブランドのECを支える – イトキンオンラインストア | SILVER EGG TECHNOLOGY

項目内容
企業名イトキンONLINE
業界アパレル/セット率・回遊改善
ビフォーブランド横断の導線で詳細→別商品の移動時に離脱しやすい。既存レコメンドは成果の可視化が不十分
アフターレコメンド利用者のセット率上昇(定量は非開示)

20超のブランドを展開するモール型ECサイト「イトキンオンラインストア」では、ブランド横断での商品閲覧時に一覧ページに戻る手間から離脱が発生しやすく、既存レコメンドシステムの成果可視化も不十分でした。

2017年のサイトリニューアルに合わせてレコメンド機能を刷新し、商品詳細・カテゴリ・トップページに加え、カート投入時のポップアップ推薦を導入。レコメンドを利用(クリック)した顧客のセット率が確実に上昇し、回遊率改善を実感できる結果となっています。

検索結果がゼロ件となった場合の代替推薦機能も設置し、離脱回避に貢献。ABテスト前提でのチューニングにより、レコメンドの質と配置を継続的に最適化しています。

ベイクルーズのBAYCREW’S STOREが回遊性向上を実現した事例

ブランド横断型ECサイトで、売上貢献だけでなくカルチャーづくりにも役立つレコメンド – 株式会社ベイクルーズ『BAYCREW’S STORE』 | SILVER EGG TECHNOLOGY

項目内容
企業名ベイクルーズ(BAYCREW’S STORE)
業界アパレル/コンテンツ×商品
ビフォー海外製レコメンドを利用していたが、運用の複雑さ・サポートや安定性に課題
アフタースナップ閲覧1セッション20–50件、回遊性向上を確認

複数ブランドを横断する大型ECサイト「BAYCREW’S STORE」では、海外製ツールの設定の複雑さや安定運用の課題に直面していました。価格変動への対応やユニークなデータ保持要件など、「素直に使える」「リアルタイム」「厳密な計測」を満たす刷新が必要でした。

約6か月のプロジェクト期間でリアルタイムAI推薦システムに刷新し、商品推薦とコンテンツ(スナップ)推薦の両輪でカルチャー醸成と売上貢献を両立。スナップの1セッション当たり20-50件閲覧という強いコンテンツ消費に、リアルタイム推薦で追随することで回遊性を大幅に向上させています。

成果計測では「1時間以内購入のみ」を対象とする厳密なアトリビューション設計により、過大評価を抑制した効果測定を実現しています。

日比谷花壇が離脱率改善の傾向を確認した事例

EC成功事例:日比谷花壇の挑む、花のパーソナライズ戦略 | SILVER EGG TECHNOLOGY

項目内容
企業名日比谷花壇
業界生花EC/用途起点の適合
ビフォー顧客の感情文脈(誰に何のために)が大きく揺れ、履歴や属性ベースの推薦は不十分
アフター離脱率が下がる傾向、探索の主要導線に

生花・ギフトの専門店「日比谷花壇」では、「誰に・どんな気持ちで」という用途起点の感情的文脈が重要にも関わらず、履歴や属性だけの推薦ではミスマッチを招きやすい課題がありました。ギフト・弔事・誕生日など多様なシーンに対応する必要もありました。

用途や感情に即したリアルタイム商品提案システムの導入により、行動の「いま」を重視する推薦で適合度を高め、離脱率が下がる傾向を確認しています。

配送制約・在庫状況などの運用要件も踏まえた最適化により、推薦が探索の主要導線として機能。海外大手ツールとの比較検討でも「偏りが出やすい」理由から見送り、リアルタイム性を重視した選定が効果に繋がっています。

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オムニチャネル/リアル連動を実現した事例

このカテゴリでは、オンラインとオフラインの垣根を超えて、店舗・EC・コンテンツなどを統合的に活用した事例を紹介します。以下の企業・サービスの取り組みを見ていきます。

  • エノテカ
  • アルキタ(北海道アルバイト情報社)

エノテカがレコメンド経由売上300%向上を実現した事例

「アイジェント・レコメンダー」をワインECサイト「エノテカ・オンライン」に導入し、レコメンドによるコンバージョン数が270%、レコメンド経由の売上が300%向上 | シルバーエッグ・テクノロジー株式会社のプレスリリース

項目内容
企業名エノテカ
業界ワイン小売/EC×店舗連動
ビフォーECブーム後の成長鈍化。既存レコメンド見直しと店舗購買データ連携を模索
アフターレコメンド経由売上300%、CV数270%(本文記載)

2000種類以上の豊富なワイン在庫を強みとするエノテカでは、ECブーム後の成長鈍化に対応するため、既存レコメンドシステムの見直しと店舗購買データとの連携強化を検討していました。豊富な品揃えが逆に選択負荷を高める課題もありました。

店舗購買データとECデータを横断したレコメンドシステムの構築により、レコメンド経由売上が約300%向上、CV数も約270%改善という劇的な成果を達成。高単価商品の販売も増加し、フィルターを外した「発見」の最大化が効果を発揮しています。

コンテンツレコメンドやMAメール(レコガゾウ)との一体運用により、カテゴリーマスターの工夫でメール施策を高速展開。店舗・EC・コンテンツを繋いだ統合的な顧客体験の最適化を実現しています。

北海道アルバイト情報社のアルキタが応募の約12%をレコメンド経由で獲得した事例

シルバーエッグ、「アイジェント・レコメンダー」を北海道アルバイト情報社「アルキタ」に導入。レコメンドによる求人応募が全体の12%に | シルバーエッグ・テクノロジー株式会社のプレスリリース

項目内容
企業名アルキタ(北海道アルバイト情報社)
業界地域求人/紙×Web×人×AI
ビフォー既存レコメンドの効果が逓減。地域求人の探索性/使いやすさを上げたい
アフター応募の約12%がレコ経由(2025/05 PR)

地域密着型求人メディア「アルキタ」では、紙媒体での情報提供とWebサイトでの求人検索を両立する中で、既存レコメンドシステムの効果逓減と地域求人特有の探索性向上が課題となっていました。

地域中小企業の求人に特化した「見つけやすさ」を価値として、内製の検索・分類システムを磨き込みつつ、推薦機能は外部AIで強化する戦略を採用。トップ・求人詳細・検索結果への広範囲な掲出により、レコメンド経由の応募が全体の約12%を占める成果を達成しています。

未ログイン層にも有効な推薦により利便性が向上。「紙×Web」「人×AI」のハイブリッド運用により、地域密着の強みを活かしながらテクノロジーで体験を強化する好事例となっています。

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コールドスタートや制約を克服した事例

このカテゴリでは、大量の商品データや特殊な業界制約がある中で、ロングテール商品の活性化や効率的な商品発見を実現した事例を紹介します。以下の企業・サービスの取り組みを見ていきます。

  • 配管部品.com(フローバル)
  • THS-白衣NET

フローバルの配管部品.comが売上の約10%をレコメンド経由で実現した事例

配管部品の老舗企業、フローバル社がAIレコメンドエンジンでBtoB ECを改善~AIによる商品提案でロングテール商品の購買を促進。利用者の購買点数が約2倍に~ | SILVER EGG TECHNOLOGY

項目内容
企業名配管部品.com(フローバル)
業界B2B大型SKU/探索容易化
ビフォー50万点以上の在庫で発見難易度が高い。従来は手動関連登録やカテゴリの見直し負荷も
アフター売上の約10%がレコ経由、レコクリック者は購入点数約2倍、ロングテール活性化

配管・設備資材の専門商社フローバルが運営する「配管部品.com」では、50万点を超える膨大な在庫により商品発見の難易度が高く、従来の手動関連商品登録やカテゴリ見直しでは運用負荷が限界に達していました。

B2Bの「目的買い」特性を踏まえ、探索コスト最小化とニッチ需要の掘り起こしを両立するリアルタイム推薦システムを導入。売上の約10%がレコメンド経由となり、レコメンドクリックユーザーの購入点数は約2倍に向上しています。

特にロングテール商品の販売が活性化し、在庫回転の質改善に貢献。年配ユーザー比率を考慮したUI配慮や、手動関連登録の撤廃による運用負荷軽減も実現し、大型SKUでの自動推薦の有効性を実証しています。

THS-白衣NETが毎月20%以上をレコメンド経由CVで獲得した事例

コールセンターの充実とレコメンドエンジン活用で顧客満足度を上げる – 「THS-白衣NET」 | SILVER EGG TECHNOLOGY

項目内容
企業名THS-白衣NET
業界B2Bアパレル/廃番頻度高
ビフォー既存ツールは関連性の低い推薦/手動設定必須/廃番反映遅延で負荷・機会損失
アフター毎月20%以上がレコ経由CV、メール連動で継続関係強化

医療ユニフォーム専門の「THS-白衣NET」では、多メーカー商品の取り扱いと廃番頻度の高さから、既存ツールでは関連性の低い推薦や手動設定の必要性、廃番反映の遅延による機会損失が深刻な課題となっていました。

業態特性に対応するAI推薦システムと密なデータ連携により、購入者の約20%がレコメンド経由で商品を選択する成果を達成。データ連携頻度の向上で廃番誤表示も解消され、運用効率が大幅に改善されています。メール推薦(レコガゾウ)も同時導入し、マスコットキャラクターが商品を紹介するUIで発見性とCV改善を両立。

コールセンターによる人的サポートとAIを組み合わせたハイブリッド運用により、B2B-ECでも「人間味のある体験」を重視した顧客満足度・NPS強化を実現しています。

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自社のKPIと結びつく設計のポイント

レコメンド機能を導入する際、自社の事業目標に直結するKPI設計が成功の鍵となります。以下の5つのポイントを順序立てて検討することで、効果的なレコメンドシステムを構築できます。

主要KPIの定義と優先度を明確にする

レコメンド機能の効果測定では、CVR(コンバージョン率)、AOV(平均注文単価)、LTV(顧客生涯価値)、継続率、返品率など複数の指標が関連します。成功事例を見ると、CAMPFIREでは「誘導効果2倍」、オフィスコムでは「購入点数2倍・金額1.7倍」など、企業ごとに重視するKPIが異なっていることが分かります。

例えば、新規顧客獲得が課題なら新規CVRを、既存顧客の単価向上が目標なら併売率やクロスセル効果を主要指標として設定します。

ニューラルオプト編集部

自社の事業フェーズや課題に応じて、最も重要なKPIを1-2個に絞り込むことが重要です。

MVPで最小限の掲出面から始める

成功事例の多くは、全面展開ではなく特定のページやタイミングから開始しています。山善ビズコムでは立ち上げ期の限られたリソースで効果を上げ、minne では約1か月という短期間で導入を完了しました。

まずはトップページやカートページなど、効果が見込めるエリアに限定して導入し、成果を確認してから段階的に拡張する方針が効果的でしょう。

ニューラルオプト編集部

初期投資を抑えながら、自社に最適な設定やロジックを見つけることが可能になります。

A/Bテストによる継続的な改善を設計・実施する

イトキンオンラインストアの事例では「ABテスト前提でチューニング」により、レコメンドの質と配置を最適化している点が注目されます。

測定期間の設定や最小検出効果の定義を事前に決めることで、統計的に意味のある改善を継続的に実現できます。

ニューラルオプト編集部

特にレコメンド機能では、季節性や商品ライフサイクルの影響も考慮する必要があるため、十分な測定期間を確保した上でのテスト設計が重要となります。

在庫状況と粗利目標との連動を考慮しておく

日比谷花壇の事例では「配送制約・在庫など運用要件も踏まえ最適化」している点が示すように、レコメンドロジックは在庫状況や収益性も考慮する必要があります。過剰在庫の解消や粗利率の高い商品の優先表示など、事業運営と連動した設計が求められます。

単純にユーザーの嗜好に合わせるだけでなく、事業の持続可能性も考慮したバランス調整が重要になります。

ニューラルオプト編集部

これにより、短期的な売上向上と長期的な収益性改善を両立できます。

業務オペレーションとの統合体制を構築する

AXEL(アズワン)では「MA連携も推進」、エノテカでは「MAメール(レコガゾウ)との一体運用」など、レコメンド機能を単体で運用するのではなく、CRM(顧客管理)、CS(顧客サポート)、商品企画などの既存業務と連携させることで、より大きな効果を実現しています。

ニューラルオプト編集部

運用ループを組むことで、レコメンド結果から得られる顧客インサイトを他の施策にも活用でき、組織全体での顧客理解向上に寄与することが可能になります。

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レコメンドシステム導入ならニューラルオプト

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データサイエンス領域でのデータマイニング・テキストマイニングの豊富な知見を活かし、ECサイト「eBay」の価格自動設定AIシステムや手書き文字のAI認識システムなど、実績のある技術力で貴社のレコメンドシステム導入を成功に導きます。

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【ご相談時の提案資料例】

低コスト・堅実な進め方

費用対効果や
損益分岐点の計算

目的に応じた
必要な機能要件一覧

コンセプト設計
(サービス開発の場合)


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開発・支援事例

著者

鈴木 佑理のアバター 鈴木 佑理 代表取締役

株式会社ニューラルオプト代表。
東京外国語大学卒業後、大規模言語モデルBERTなどの機械学習を活用したマーケティングツールの研究開発を目的にニューラルオプトを創業。

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