製造業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)は、単なるデジタル化を超えて事業変革を実現する重要な戦略となっています。
IPA「DX白書2023」によると、製造業で「DXを実施している」と回答した企業は22.8%で、業種別では比較的高い取組率を示しており、若手人材不足や技能継承といった課題の解決策として期待が高まっています。
出典:DX白書2023/独立行政法人情報処理推進機構(IPA)/2023年
生産性向上、品質管理、新規事業創出、ESG対応など、企業が直面する多様な課題に対してDXがどのような解決策を提供できるのか、具体的な成功事例を通じて理解することが重要です。
本記事では、日本の主要製造業15社のDX導入事例を、「生産性・コスト改善」「品質・稼働率向上」「新規収益創出」「在庫・リードタイム最適化」「ESG・人材不足解決」の5つの軸で分類し、それぞれの取り組み内容と成果を詳しく紹介します。
各事例では課題(ビフォー)から成果(アフター)までの変化を明確に示し、実際の導入効果や再現性のあるポイントを解説していきます。
- 製造業DXは5つの軸で成果を生む:生産性向上・品質改善・新規収益・在庫最適化・ESG対応 三菱電機の設備稼働率190%向上、住友化学の年間0.5億円削減、コマツの測量時間1/100短縮など、課題に応じた多様な効果が実証されています。
- 成功の鍵は「小さく始めて段階的に拡大」する現実的アプローチ 劇的な効果は2年目以降に現れることが多く、初年度は10〜20%改善を目標とし、パイロット期間3〜6ヶ月で検証してから全社展開する計画が失敗リスクを最小化します。
- 技術より重要なのは「経営層のコミットメント」と「導入後も並走する外部パートナー」 DX成功企業の共通点は経営トップの強力なリーダーシップと、開発費用の6〜7割を運用改善に充てる継続的支援体制。初期費用だけで判断すると使えないシステムになるリスクが高まります。
なお、以下の記事ではDXの事例を網羅的にまとめています。

生産性・コストを大幅に改善した事例

生産性向上とコスト削減は製造業DXの最も基本的で重要な目標の一つです。以下の4つの事例では、IoT活用による設備稼働率の向上、データ統合による全体最適化、デジタル技術を活用した開発スピードの向上などを通じて、大幅な生産性改善を実現しています。
- 三菱電機が設備稼働率190%を実現した事例
- トヨタ自動車が工場横断データ基盤で改善を加速した事例
- 花王が商品開発スピード6倍を達成した事例
- オムロンがデータ統合で生産性11%向上させた事例
三菱電機が設備稼働率190%を実現した事例

統合ソリューション | コアコンピタンス | 三菱電機FAについて | 三菱電機FA
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 三菱電機株式会社 名古屋製作所 |
| 業界 | FA機器(シーケンサ等)製造 |
| ビフォー | 多品種生産・需要変動に対し設備稼働率と生産性が制約、システム構築コストも高い |
| アフター | e-F@ctory化で設備稼働率190%/生産性180%/システム構築コスト65%削減等を実現 |
三菱電機名古屋製作所では、FA機器の多品種短納期生産において稼働率と生産性の頭打ちが課題でした。従来は工程横断のデータ活用が不十分で、システム構築コストの高さも経営を圧迫していました。
この課題に対し、同社は自社のe-F@ctoryコンセプトを実践。IoT技術を活用した設備間の連携強化と、リアルタイムでの生産状況の見える化を実現しました。その結果、設備稼働率は190%、生産性は180%という劇的な向上を達成。さらにシステム構築コストを65%削減することで、投資対効果の明確化にも成功しています。
特に注目すべきは、自社をモデル工場として検証した後、その成果を顧客への提案に転用している点です。経済産業省「製造業DX取組事例集」では、製造業DXの効果として「エンジニアリングチェーンの最適化」「サプライチェーンの最適化」「事業機会の拡大」の3つの軸が示されており、同社の取り組みはこれら全てを実現した包括的な事例と位置づけられます。
出典:製造業DX取組事例集/経済産業省 製造産業局/2020年
省エネ・品質・安全性など複数のKPI(重要業績評価指標)を同時に改善し、製造業DXの包括的な効果を実証した事例として高く評価されています。
当社がDXプロジェクトに関わる中で感じるのは、「設備稼働率190%」といった劇的な数値改善は、既にデータ基盤が整備され、改善の仕組みが回っている企業だからこそ実現できるケースが多いということです。多くの企業では、まず「データがバラバラに存在している」「どこから手をつければいいかわからない」という状態からのスタートになります。そのため初年度は既存システムからのデータ統合とクレンジングに3〜6ヶ月、パイロット運用に2〜3ヶ月を要するのが一般的です。

株式会社ニューラルオプト 営業部部長 / DX事業部部長
古谷優輝
東京農工大学大学院 工学府 応用化学専攻 修士課程を修了後、外資系自動車会社にてエンジニアとして自動運転のAI開発などに従事。その後ニューラルオプトに参画し、クライアントのAI開発やSEOツールの開発、RAGなどベクトル検索を活用した検索エンジン開発なども行っています。
トヨタ自動車が工場横断データ基盤で改善を加速した事例

| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | トヨタ自動車株式会社 |
| 業界 | 自動車製造 |
| ビフォー | 部署・工程毎にデータ分散し改善事例の横展開速度が遅く、全体最適の可視化不足 |
| アフター | 日立Lumadaを活用した工場IoTプラットフォームで設備/システムのデータ集約・分析→PDCA高速化により生産性・品質向上 |
トヨタ自動車では、個別最適化された各部署・工程のデータが分散しており、優れた改善事例があっても他工程への横展開に時間がかかるという課題を抱えていました。工場全体の最適化を図るためには、データを統合して分析できる基盤が必要でした。
同社は日立製作所と協創し、Lumadaプラットフォームを活用した工場横断IoTシステムを構築。データ収集・統合層、蓄積層、利活用層を備えた標準基盤により、設備やシステムからのデータを一元的に集約・分析できる体制を整備しました。
この取り組みにより、改善事例の横展開スピードが大幅に向上し、PDCAサイクルの高速化を実現。複数工程にわたる分析によって工場全体の見える化が進み、従来は発見できなかった新たな改善ポイントの抽出も可能になりました。AI・ビッグデータ解析を組み込んだ共通プラットフォームとして、製造業DXの模範的な事例となっています。
ただし、トヨタのような大規模なデータ基盤構築は、中小製造業では投資規模とIT人材の面で現実的ではないケースが多いです。当社が支援する際は、まず「単一ライン」や「特定の工程」に絞ってIoTセンサーとダッシュボードを導入し、3〜6ヶ月で小さな成果を出すことを推奨しています。

株式会社ニューラルオプト 営業部部長 / DX事業部部長
古谷優輝
東京農工大学大学院 工学府 応用化学専攻 修士課程を修了後、外資系自動車会社にてエンジニアとして自動運転のAI開発などに従事。その後ニューラルオプトに参画し、クライアントのAI開発やSEOツールの開発、RAGなどベクトル検索を活用した検索エンジン開発なども行っています。
花王が商品開発スピード6倍を達成した事例

presentations-fy2024-dx-01.pdf
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 花王株式会社 |
| 業界 | 日用品・化粧品製造 |
| ビフォー | 従来の商品開発は市場評価把握に時間を要し、開発サイクルが相対的に遅かった |
| アフター | ソーシャルリスニング+スクラム体制等のデジタル活用で”商品開発スピード6倍”(2022年比)を実現 |
花王では多カテゴリーでの商品展開において、市場評価の把握に時間を要し、商品投入のタイミングが競合他社に遅れるケースが課題となっていました。ブランドシェア拡大のためには、より迅速な商品開発プロセスの構築が急務でした。
同社はソーシャルリスニング技術を活用し、SNSやWebメディア上の消費者の声をリアルタイムで収集・分析する仕組みを導入。さらにスクラム体制によるアジャイル開発手法を組み合わせることで、データドリブンなPDCAサイクルを確立しました。
この取り組みの結果、商品開発スピードは従来比6倍に向上。実際の成果として、日焼け止め市場におけるシェアを8%から24%へと大幅に拡大することに成功しています。市場の声を素早く商品に反映させる高速フィードバックループの構築により、競争優位性を大きく向上させた事例です。
オムロンがデータ統合で生産性11%向上させた事例

データを活用したソリューションの実装スピードを飛躍的に高める「i-BELT Data Management Platform」を用いたi-BELTサービス提供開始 | オムロン
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | オムロン株式会社 |
| 業界 | 制御機器・FA機器製造 |
| ビフォー | 現場に散在する多様なデータは統合管理が難しく、改善に十分活用できずシステム構築にも時間を要していた |
| アフター | i-BELT Data Management Platform(i-DMP)導入によりデータ統合管理を簡素化し、生産性11%向上・システム構築期間従来比1/8を実現 |
オムロンでは制御機器の多品種化に伴いデータ源が増加する中、現場に散在するデータの統合・活用が困難で、改善サイクルの遅延が生産性向上の妨げになっていました。また、システム構築に時間がかかることで、投資回収期間の長期化も課題でした。
同社はi-BELT Data Management Platform(i-DMP)を開発・導入し、多様なデータソースからの情報を統合管理できる基盤を構築しました。これまで未活用だったデータの可視化を進め、迅速なソリューション実装を可能にする仕組みを整備しています。
導入効果として、生産性が11%向上し、システム構築期間は従来比8分の1に短縮。未活用データの統合管理により改善施策の実装スピードが大幅に向上し、脱炭素化への取り組みにも貢献しています。データ活用の民主化を進めることで、現場レベルでの継続的改善を加速させた事例として注目されています。
品質・稼働率を向上させ不良・故障リスクを低減した事例
製造業において品質管理と設備稼働率の向上は、顧客満足度と収益性の両面で重要な要素です。以下の3つの事例では、IoT技術やAI活用による予知保全、データ統合によるリアルタイム品質管理などを通じて、不良品の発生抑制と突発的な設備停止リスクの大幅な低減を実現しています。
- 日立製作所が生産リードタイム50%短縮を達成した事例
- FANUCが予知保全でダウンタイムを削減した事例
- 住友化学がAI予兆検知で製品ロス0.5億円削減した事例
日立製作所が生産リードタイム50%短縮を達成した事例

| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 株式会社日立製作所 大みか事業所 |
| 業界 | 社会インフラ向け情報制御システム製造 |
| ビフォー | 多品種化・複雑化によりリードタイムと品質確保の両立が課題。生産/設計/保守のデータが部分最適で分断 |
| アフター | Lumadaを活用したIoT/シミュレーション統合により生産リードタイム50%短縮等を実現 |
日立製作所の大みか事業所では、社会インフラシステムの多品種化と高信頼性要求により、設計から製造、保守までのデータが分断された状態でした。各工程が部分最適化されており、PDCAサイクルが遅く、リードタイム短縮と品質管理の両立が困難な状況でした。
同事業所は自社のLumadaプラットフォームを活用し、4M(Man・Machine・Material・Method)データの連携によるリアルタイム最適化システムを構築しました。さらに、シミュレーション環境を整備することで、実機を停止することなく各種試験を実行できる体制を確立しています。
この取り組みにより生産リードタイムは50%短縮され、品質の安定化も同時に達成。世界経済フォーラムの”Lighthouse”に日本企業として初めて選出されるなど、国際的にも高く評価されています。4Mデータ活用による高効率生産モデルとして、製造業DXの先進事例となっている点が特筆されます。
FANUCが予知保全でダウンタイムを削減した事例

| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | ファナック株式会社 |
| 業界 | 産業用ロボット製造 |
| ビフォー | ロボット単体ごとの状態把握に依存し、減速機故障や溶接チップ摩耗等の異常を”事後”対応するリスクがあった |
| アフター | ネットワーク接続したZDTで機構・プロセス・システム状態を集中監視し、故障予知・保守時期通知により稼働率向上 |
FANUCでは従来、産業用ロボットの状態監視は個別機体ごとに依存しており、減速機の故障や溶接チップの摩耗といった異常が顕在化してから対応する事後保全が中心でした。突発的な設備停止は生産計画を乱し、品質やコストに大きな影響を与えていました。
同社はZDT(Zero Down Time)システムを開発し、ネットワーク接続による集中監視体制を構築。クラウド連携による予兆検知機能により、減速機や溶接条件などの多様なセンサーデータをリアルタイムで監視し、故障診断や保守情報を自動通知する仕組みを整備しています。
この結果、突発的なダウンタイムリスクが大幅に低減され、設備稼働率が向上しました。PC・スマートフォンからの集中監視により保守効率も大幅に改善。コンポーネント単位での予知機能により、計画的なメンテナンスが可能となり、顧客の生産性向上に大きく貢献している事例です。
住友化学がAI予兆検知で製品ロス0.5億円削減した事例

| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 住友化学株式会社 |
| 業界 | 総合化学 |
| ビフォー | プロセスのトラブルは発生後対応となりダウンタイム長期化・製品ロス発生(ポリマー付着等) |
| アフター | 過去運転データを用いたAI予兆検知モデルでトラブル早期発見→ダウンタイム最小化し製品ロス0.5億円/年削減 |
住友化学では化学製造プロセスにおいて、従来の監視体制では異常の兆候を早期に察知することが困難で、トラブルが顕在化してから対応する事後処理が中心でした。設備停止の長期化やポリマー付着などによる製品ロスが継続的に発生し、経済損失が課題となっていました。
同社は過去の運転データを活用したAI予兆検知モデルを開発し、従来のセンサー監視を補完するシステムを構築しました。機械学習により異常の前兆を早期に発見し、トラブルを未然に防ぐ予防保全体制に転換。スマート設備管理システムとの連携により、保全業務の高度化も実現しています。
導入効果として、ダウンタイムの最小化により製品ロスを年間0.5億円削減することに成功。AI予兆検知による早期対応により、製造プロセスの安定性が大幅に向上しました。IPA「AI白書2023」によると、製造業におけるAI活用の主要な効果として「設備の予知保全」「不良品検知の精度向上」「生産計画の最適化」が上位に挙げられており、同社の取り組みはこれらの効果を実証した好例と言えます。
出典:AI白書2023/独立行政法人情報処理推進機構(IPA)/2023年
DX戦略下でのデジタル人材育成と組み合わせることで、全社展開も加速させている総合的な取り組みとして評価されています。
AI予兆検知の開発現場での実感として、「過去の運転データ」の質と量が成否を大きく左右します。理想的には最低1年分、できれば2〜3年分の正常時と異常時のデータが必要です。データが不足している場合、最初の6ヶ月〜1年はデータ収集期間と割り切り、その間は従来の監視方法を継続しながら並行してデータを蓄積するのが現実的です。

株式会社ニューラルオプト 営業部部長 / DX事業部部長
古谷優輝
東京農工大学大学院 工学府 応用化学専攻 修士課程を修了後、外資系自動車会社にてエンジニアとして自動運転のAI開発などに従事。その後ニューラルオプトに参画し、クライアントのAI開発やSEOツールの開発、RAGなどベクトル検索を活用した検索エンジン開発なども行っています。
■少しでもAI・システム開発やPoCに興味があれば、まずはお気軽にご相談ください。目的・課題を伺ったうえで、弊社から手堅く進める方法・お見積りをお伝えさせていただきます。
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在庫・リードタイムを最適化しキャッシュフローを改善した事例
製造業において在庫管理とリードタイムの最適化は、キャッシュフローの改善と顧客満足度向上の両面で重要な課題です。以下の事例では、複雑なサプライチェーンにおけるデータ統合と需給最適化により、大幅な効率改善を実現しています。
- 味の素グループがスマートSCMで在庫最適化を実現した事例
味の素グループがスマートSCMで在庫最適化を実現した事例

トラックの待機時間やドライバーの労働時間を短縮!物流業界が注目する「FーLINE®プロジェクト」とは? | ストーリー | 味の素グループ
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 味の素グループ |
| 業界 | 食品製造・調味料等 |
| ビフォー | FAX・エクセルシート・メール等に分散した複雑なSCMで、卸・小売在庫の把握が困難。結果として在庫・コスト・ESG負担が増大 |
| アフター | 流通在庫の見える化と需給最適化(推定流通在庫等)により、生産計画最適化・在庫削減。共同配送(F-LINE)等で効率化を推進 |
味の素グループでは、FAX・エクセルシート・メールといった複数媒体に分散した情報管理により、卸売・小売段階での在庫状況を正確に把握することが困難でした。この結果、過剰在庫の発生や生産調整の遅れが慢性化し、コスト増加とESG負担の増大が課題となっていました。
同社はスマートSCM(サプライチェーンマネジメント)システムを構築し、流通在庫の見える化を実現。推定流通在庫などのデータをDMP(データマネジメントプラットフォーム)に統合し、AI活用による需給最適化モデルを導入しました。さらに、共同配送プラットフォーム「F-LINE」を設立し、物流効率化とESG対応を両立させています。
この取り組みにより、生産計画の最適化と在庫削減が実現され、キャッシュフローの改善に大きく貢献。社外在庫の推計データ統合により、従来は見えなかった需給バランスの最適化が可能になりました。
DXロードマップに基づく全社データ基盤の段階的展開により、スマートファクトリーとの連動も進めており、包括的なサプライチェーン変革の事例として注目されています。
新規収益(サービス化・サブスク等)を創出した事例
製造業DXにおいて、従来の製品販売モデルからサービス提供型ビジネスへの転換は、継続的な収益創出と顧客との長期的関係構築の観点で重要です。以下の3つの事例では、IoTデータ活用やプラットフォーム化により、新たな収益源の創出に成功しています。
- コマツがSmart Constructionで測量時間を1/100に短縮した事例
- ブリヂストンがモビリティソリューション化を推進した事例
- ヤマハ発動機がつながるスクーターで継続価値を創出した事例
コマツがSmart Constructionで測量時間を1/100に短縮した事例

| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 株式会社小松製作所(コマツ) |
| 業界 | 建設機械製造(建設現場向けソリューション) |
| ビフォー | 建機単体IoT(KOMTRAX)中心で施工全体の最適化・省人化ニーズが未充足 |
| アフター | ドローン測量・デジタルツイン等を統合したSmart Constructionで測量時間1/100・建機稼働時間1/3など生産性向上、データ駆動サービスを外販 |
コマツでは従来、建設機械単体のIoTシステム「KOMTRAX」によるデータ活用が中心でしたが、建設現場全体の最適化や省人化といった顧客ニーズに対しては十分に対応できていませんでした。人手不足や安全性向上、生産性改善への要求が高まる中、現場全体を俯瞰したソリューション提供が課題となっていました。
同社はSmart Constructionプラットフォームを開発し、ドローン測量やデジタルツイン技術を統合した現場全体の最適化サービスを展開。建機のIoTデータに加え、測量データや施工計画データを組み合わせることで、設計から施工完了までの一貫したデジタル化を実現しています。
この結果、測量時間は従来比100分の1、建機稼働時間は3分の1に短縮され、大幅な生産性向上を達成。KOMTRAXデータを活用した予知保全や燃費最適化により、建設機械のライフサイクル全体での価値向上も実現しています。
プラットフォームの外販により継続課金型ビジネスモデルを確立し、製品販売から現場ソリューション提供への転換を成功させた事例です。
ブリヂストンがモビリティソリューション化を推進した事例

| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 株式会社ブリヂストン |
| 業界 | タイヤ製造 |
| ビフォー | 物理製品(タイヤ)中心のビジネス構造で、デジタルサービス拡張余地を模索 |
| アフター | デジタルフリートソリューション企業買収やAWS協業を通じ、運行管理・データ分析を活用したモビリティソリューション提供を拡充 |
ブリヂストンでは、タイヤという物理製品中心のビジネスモデルの成熟化を背景に、デジタルサービスへの展開余地を模索していました。運行効率や安全性を含む総合的な価値提供により、顧客との関係性を深化させる新たなビジネスモデルの構築が求められていました。
同社はトルコのデジタルフリートソリューションプロバイダーArvento社を買収し、既存の顧客基盤と分析技術を獲得。さらにAWSとの戦略的協業により、クラウド基盤上でのデジタル顧客体験を拡充する体制を整備しています。
この取り組みにより、タイヤの物理的性能に加えて、運行データ分析による最適化提案や予防保全サービスなど、データ駆動型の付加価値サービスを提供できるようになりました。モビリティソリューション事業の拡大により、製品販売からサービス提供への事業モデル転換を加速。
グローバル展開を見据えたプラットフォーム構築により、継続的な収益創出基盤を確立した事例として評価されています。
ヤマハ発動機がつながるスクーターで継続価値を創出した事例

専用アプリで“つながる”スクーター「NMAX ABS」を発売 ~静かなエンジン始動や燃費節約をもたらす制御技術を採用~ – 広報発表資料 | ヤマハ発動機
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | ヤマハ発動機株式会社 |
| 業界 | 二輪車製造 |
| ビフォー | 従来は車両単体価値中心でユーザー行動データを活かしたデジタルサービスが限定的 |
| アフター | CCU搭載スクーターと専用アプリ「Y-Connect」連携で着信通知・燃費管理等データサービスを提供し顧客体験向上 |
ヤマハ発動機では、二輪車市場の競争激化により、車両単体での差別化に加えて継続的な顧客接点の構築が重要な課題となっていました。従来は販売後の顧客との関係が希薄になりがちで、ユーザーの行動データを活用したデジタルサービスの提供も限定的でした。
同社はCCU(コネクティビティ・コントロール・ユニット)を搭載したスクーターを開発し、専用アプリ「Y-Connect」との連携により、着信通知や燃費管理などのデータサービスを提供。ハードウェアとソフトウェアを統合した新たな顧客体験の創出に取り組んでいます。
この結果、国内モデルとして初めて専用アプリ対応を実現し、データを通じた継続的な顧客接点を確立。燃費管理機能などにより利用価値の向上とファン化を促進し、車両販売後も続く関係性の構築に成功しています。
“つながる”車両の導入により、製品販売からデジタル接点を通じた継続価値創出へのビジネスモデル転換を実現した事例として、二輪車業界の新たな方向性を示しています。
ESG・コンプライアンス/人材不足課題を解決した事例
現代の製造業では、持続可能な経営とESG(環境・社会・ガバナンス)への対応、深刻化する人材不足の解決が重要な経営課題となっています。以下の4つの事例では、DX推進による人材育成、RPA活用による業務効率化、AI導入による生産性向上、環境負荷削減などを通じて、これらの課題に対する効果的な解決策を提示しています。
- アサヒグループHDがDX人材育成で500億円投資を計画した事例
- ジェイテクトがDXでCO₂排出量41.5%削減を達成した事例
- ニチレイグループがRPAで年40万時間を削減した事例
- AGCが生成AI「ChatAGC」で11万時間を創出した事例
アサヒグループHDがDX人材育成で500億円投資を計画した事例

| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | アサヒグループホールディングス株式会社 |
| 業界 | 食品・飲料製造 |
| ビフォー | データ活用を事業価値化する「コーディネーター(ビジネス・アナリスト)」人材不足。DX=Bx推進の基盤未整備 |
| アフター | DX=BXとしてプロセス/組織/ビジネスモデル3領域投資と全社教育を展開。初回研修は定員200に500件超応募→全員受講し人材プール拡大 |
アサヒグループHDでは、DX戦略の推進において、高度な専門人材だけでなく、ビジネスとデジタル技術を橋渡しするコーディネーター人材の不足が深刻な課題でした。データ活用を具体的な事業価値に変換できる人材の確保と育成が、DX推進スピードの制約要因となっていました。
同社は「DX=BX(ビジネストランスフォーメーション)」というコンセプトのもと、プロセス・組織・ビジネスモデルの3領域に対する包括的な投資計画を策定。3カ年で500億円超のDX投資を計画し、全社員を対象とした教育体制を整備しています。
初回研修では定員200名に対して500件を超える応募があったにもかかわらず、全員受講を実現することで人材プールの拡大を図りました。
この取り組みにより、DX推進に必要な人材基盤の構築が大幅に加速。全社員DX教育とアジャイル働き方の導入により、組織全体のイノベーション創出力が向上しています。パーソナライゼーション等の新ビジネス創出にも波及しており、人材育成を起点とした包括的な組織変革の成功事例として高く評価されています。
ジェイテクトがDXでCO₂排出量41.5%削減を達成した事例

| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 株式会社ジェイテクト |
| 業界 | 自動車部品・工作機械製造 |
| ビフォー | 2013年度を基準にCO₂排出量削減目標を策定するも、工場エネルギー使用に依存した排出構造 |
| アフター | DX活用の省エネ取組・グリーン化等で2013年度比41.5%削減(2023年度CO₂総排出量209.5千t) |
ジェイテクトでは、カーボンニュートラル目標に向けて2013年度を基準としたCO₂排出量の大幅削減が求められていましたが、従来の工場エネルギー使用に依存した構造では限界がありました。省エネルギー対策と再生可能エネルギー導入を組み合わせた、全社的な管理高度化が必要な状況でした。
同社はDX技術を活用したエネルギーの「見える化」システムを導入し、工場全体のエネルギー使用状況をリアルタイムで監視・分析できる体制を構築。省エネルギー施策とグリーン化推進を組み合わせることで、効率的なCO₂削減を実現しています。
この結果、2013年度比で41.5%のCO₂削減を達成し、2023年度のCO₂総排出量を209.5千トンまで削減することに成功。省エネ法におけるAクラス評価も取得し、当初の中期目標(2025年度35%削減)を前倒しで達成しています。DXによるエネルギー管理の高度化により、環境負荷削減と事業効率向上の両立を実現した模範的な事例です。
ニチレイグループがRPAで年40万時間を削減した事例

DXの取り組み事例 | ニチレイグループのDX | 株式会社ニチレイ
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 株式会社ニチレイ(ニチレイグループ) |
| 業界 | 食品・低温物流など総合食品事業 |
| ビフォー | 全国の物流センター等で定型的な事務作業が人手依存で時間を圧迫していた |
| アフター | 2018年全国導入のRPAにより2023年度末時点で年約40万時間の業務を自動化 |
ニチレイグループでは、全国に展開する物流センター等において、定型的な事務作業が人手に依存しており、限られた労働力の中で業務効率化が急務となっていました。食品・物流事業の拡大に伴い事務処理量が増加する中、労働力不足の深刻化により、定型業務にリソースが拘束される状況が続いていました。
同社は2018年にRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を全国導入し、定型的な事務作業の自動化を推進。特に重要な点として、IT部門だけでなく現場従業員が自らシナリオを作成するボトムアップ方式を採用し、現場のニーズに応じた柔軟な自動化を実現しています。
この取り組みにより、2023年度末時点で年約40万時間の業務自動化を達成。削減された時間は付加価値業務と人材育成に再配分され、組織全体の生産性向上に大きく貢献しています。現場主導のシナリオ構築により、RPA導入の定着と継続的改善を実現した事例として、人材不足解決の有効なアプローチを示しています。
AGCが生成AI「ChatAGC」で11万時間を創出した事例

生成AI活用環境「ChatAGC」の導入により、2024年に11万時間以上を創出 | ニュース | AGC
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | AGC株式会社 |
| 業界 | ガラス・化学素材製造 |
| ビフォー | 文書要約・翻訳等の知的業務が人手作業で工数を要し、部門横断活用も限定的だった |
| アフター | 社内生成AI「ChatAGC」導入と社内データ連携機能拡張により2024年に業務時間11万時間以上を創出 |
AGCでは、文書要約や翻訳などの知的業務が人手作業に依存しており、多様なナレッジ活用に時間を要していました。部門横断での知識共有や活用も限定的で、生産性向上と新価値創出の両立が課題となっていました。
同社は社内生成AI「ChatAGC」を開発・導入し、社内データとの連携機能も拡張することで、従業員が日常業務で活用できる環境を整備。利用促進のため、コミュニティ形成やイベント開催などの推進施策も組み合わせ、全社での生成AI活用を推進しています。
この結果、2024年に11万時間以上の業務時間創出を確認し、大幅な生産性向上を実現。社内データ連携機能により利用範囲が拡大し、従来の定型的な作業から戦略的な業務への時間再配分が進んでいます。
中期計画「AGC plus-2026」における価値創造DXの主要施策として位置付けられ、人材不足への対応と同時に新たな価値創出を実現した先進的な事例です。
製造業におけるDXの安全な進め方

製造業でDXを成功させるためには、計画的で段階的なアプローチが重要です。多くの企業が直面する「何から始めればよいかわからない」という課題に対して、以下の5つのステップで進めることで、リスクを最小化しながら確実な成果を得ることができます。
現状診断で課題とゴールを明確化する
DX推進の第一歩として、自社の現状を正確に把握することが不可欠です。業務プロセス、システム環境、データ活用状況、人材スキルなどを多角的に分析し、改善すべき課題を特定する必要があります。
現状診断では、定量的なデータ収集と定性的なヒアリングを組み合わせることが重要。製造現場での作業時間測定、システムの稼働状況分析、従業員へのアンケート調査などを通じて、客観的な実態把握を行います。
IPA「DX推進指標 自己診断結果 分析レポート(2022年版)」では、DX推進の阻害要因として「経営層と現場の認識ギャップ」が上位に挙げられており、初期段階での丁寧な現状診断と合意形成の重要性が実証されています。
つまり、経営陣が描く将来像と現場が抱える課題のギャップを明確にし、DXで解決すべき優先順位を設定することが求められます。
実現可能性を考慮したロードマップを作成する
現状診断の結果を踏まえ、3~5年程度の中長期的なロードマップを策定します。重要なポイントは、理想的なゴールから逆算するのではなく、現実的に実現可能なステップを積み重ねて目標に到達する計画を立てることです。
ロードマップ作成では、技術的な実現可能性、予算制約、人材リソース、既存システムとの整合性などを総合的に考慮。短期的な成果が見込める領域から着手し、段階的に範囲を拡大していく戦略が効果的です。
各段階での成果指標と判断基準を明確に設定し、計画の修正や軌道変更ができる柔軟性を持たせることも重要な要素となります。
小規模なパイロット実施で仮説を検証する
ロードマップに基づき、まずは限定的な範囲でパイロットプロジェクトを実施します。全社展開の前に小規模で検証することで、技術的な課題や運用上の問題を早期に発見し、リスクを最小化できます。
パイロット実施では、成功要因と阻害要因の両方を詳細に分析することが重要。技術的な性能だけでなく、現場での受け入れ状況、業務フローへの影響、教育・研修の必要性なども含めて総合的に評価します。パイロット段階から現場の関係者を巻き込み、フィードバックを積極的に収集することで、本格導入時の定着率を高めることができます。
当社の開発経験から言えるのは、パイロットプロジェクトには最低でも3〜6ヶ月の期間を確保すべきということです。内訳は「要件定義・データ準備に1〜2ヶ月」「開発・テストに1〜2ヶ月」「実運用での検証に1〜2ヶ月」が目安になります。特に注意が必要なのは、パイロット段階で「希望的観測に基づいた削減効果」をそのまま期待しないことです。実際のプロジェクトでは、当初想定の50〜70%程度の効果に留まることが多く、残りは本格導入後の継続改善で積み上げていくのが現実的です。この前提で経営層と合意形成しておくことで、期待値のギャップを防げます。


株式会社ニューラルオプト 営業部部長 / DX事業部部長
古谷優輝
東京農工大学大学院 工学府 応用化学専攻 修士課程を修了後、外資系自動車会社にてエンジニアとして自動運転のAI開発などに従事。その後ニューラルオプトに参画し、クライアントのAI開発やSEOツールの開発、RAGなどベクトル検索を活用した検索エンジン開発なども行っています。
成果を測定するKPIを適切に設定する
DXの効果を客観的に評価するため、定量的なKPI(重要業績評価指標)の設定が不可欠です。生産性、品質、コスト、リードタイムなど、事業に直結する指標を中心に据え、改善効果を数値で追跡できる体制を構築します。
KPI設定では、短期的な効果指標と中長期的な成果指標をバランス良く組み合わせることが重要。例えば、システム稼働率や作業時間短縮といった直接的な効果に加え、従業員満足度や顧客満足度などの間接的な効果も測定対象に含めます。
ベースライン(改善前の基準値)を正確に記録し、改善効果を定期的にモニタリングする仕組みの整備が求められます。
段階的な全社展開計画を策定する
パイロットプロジェクトの成果を踏まえ、全社展開に向けた具体的な計画を策定します。一度に全社へ展開するのではなく、優先度や影響度を考慮して段階的に拡大していくアプローチが安全で効果的です。
全社展開計画では、システム基盤の整備、人材教育・研修、業務プロセスの標準化、サポート体制の構築などを包括的に検討。各部門の特性や業務要件に応じたカスタマイズも必要になります。
展開スケジュールには十分な余裕を持たせ、各段階での検証と改善を繰り返しながら、着実に範囲を拡大していくことが成功の鍵となります。
製造業のDXを成功させるポイント
DXプロジェクトを確実に成功に導くためには、技術的な要素だけでなく、組織や人材面での取り組みが重要になります。多くの企業が直面する「DXが思うように進まない」という課題に対して、以下の5つのポイントを押さえることで、成功確率を大幅に向上させることができます。


経営層の強いコミットメントを獲得する
DX推進において最も重要な成功要因は、経営層の強いコミットメントです。単なる承認や予算確保にとどまらず、経営戦略の中核としてDXを位置付け、全社的な変革への強い意志を示すことが不可欠になります。
経済産業省「DXレポート2.2」では、DX成功企業の共通要因として「経営トップの強力なリーダーシップ」が最も重要な要素として挙げられており、経営層のコミットメントがDX推進の成否を分ける決定的な要因であることが明示されています。
経営層のコミットメントは、プロジェクトの優先度を明確化し、部門間の調整や意思決定のスピードを大幅に向上させます。また、現場の抵抗や課題が発生した際にも、経営層が先頭に立って解決に取り組む姿勢を示すことで、組織全体のモチベーション維持と推進力の確保が可能になります。
定期的な進捗報告と経営判断により、プロジェクトの軌道修正や追加投資の迅速な実行も実現できます。
現場関係者との十分な合意形成を行う
DXの成果は最終的に現場での活用により決まるため、企画段階から現場関係者を巻き込んだ合意形成が重要です。トップダウンでの導入指示だけでは、現場での定着率が低く、期待した効果を得ることができません。
合意形成では、現場が抱える具体的な課題や要望を丁寧にヒアリングし、DXによる解決策を共に検討することが効果的。現場の知見を活かした仕様設計や運用方法の策定により、実用性の高いシステム構築が可能になります。
変化への不安や抵抗感を軽減するため、十分な説明と教育機会の提供、段階的な導入による負荷軽減など、現場に配慮したアプローチが求められます。
堅牢なデータ基盤を事前整備する
製造業DXの成功には、質の高いデータを安定的に収集・活用できる基盤の整備が前提となります。既存システムからのデータ連携、データの標準化・クレンジング、セキュリティ対策などを事前に完了させることで、DXプロジェクトの効果を最大化できます。
データ基盤整備では、将来の拡張性も考慮した設計が重要。単一のプロジェクトに最適化するのではなく、他の業務領域への展開や新技術の導入にも対応できる柔軟性を持たせる必要があります。
データガバナンス(データ管理の方針や規則)の確立により、データ品質の維持と適切な利用を継続的に確保することも不可欠な要素となります。
専門性を持つ外部パートナーを活用する
製造業DXには高度な技術的専門性が求められるため、自社のリソースだけでは限界があります。AI・IoT・データ分析などの分野で実績を持つ外部パートナーを適切に活用することで、技術的なリスクを軽減し、高品質なソリューションを効率的に構築できます。
外部パートナー選定では、技術力だけでなく、製造業の業務理解度や類似プロジェクトの経験も重要な判断基準。単なる開発委託ではなく、課題解決のコンサルティングから対応できるパートナーを選ぶことで、より効果的な提案と継続的な改善支援を受けることが可能です。
外部パートナーを選定する際、当社としては「開発後も並走してくれるか」を最重視すべきと考えています。AI・DXシステムは導入して終わりではなく、運用しながら精度を上げ、現場の使い方に合わせてチューニングしていく継続的な改善が不可欠です。当社も、開発後3ヶ月間は月次で精度モニタリングとチューニングを実施し、社内での自走体制ができるまで伴走することを基本方針としています。


株式会社ニューラルオプト 営業部部長 / DX事業部部長
古谷優輝
東京農工大学大学院 工学府 応用化学専攻 修士課程を修了後、外資系自動車会社にてエンジニアとして自動運転のAI開発などに従事。その後ニューラルオプトに参画し、クライアントのAI開発やSEOツールの開発、RAGなどベクトル検索を活用した検索エンジン開発なども行っています。
継続的なROI測定と改善を実施する
DXプロジェクトの価値を持続的に向上させるためには、投資対効果(ROI)の継続的な測定と改善活動が不可欠です。導入時の効果測定だけでなく、運用段階での定期的な評価と最適化により、長期的な成果の最大化を図ります。
ROI測定では、直接的な効果(コスト削減、生産性向上など)と間接的な効果(品質向上、従業員満足度など)を総合的に評価。定量的な指標に加え、定性的な効果も含めた多面的な分析により、DXの真の価値を把握します。
測定結果を基にした継続的な改善活動により、システムの最適化や新機能の追加を行い、投資効果の持続的な向上を実現することが重要です。
製造業DXならニューラルオプト
製造業DXの成功には、技術力だけでなく課題解決力と継続的な改善支援が重要です。ニューラルオプトは、世界的生成AIであるChatGPTの開発に携わるAI開発企業として、単なるシステム開発にとどまらず、お客様の課題起点でのコンサルティングから対応可能。
「失敗リスクを最小化する」をコンセプトに、現状診断から課題の明確化、最適なソリューション提案、組織への定着支援、運用段階での継続改善まで、一貫したサポートを提供しています。
データサイエンスの豊富な知見を活かし、データマイニングやテキストマイニングにも対応。ECサイト「eBay」の価格自動設定AIや手書き文字のAI認識システムなど、多様な開発実績を持つ当社なら、製造業特有の複雑な課題に対しても実効性の高いDXソリューションをご提案できます。







