近年、人事領域でもデジタル技術を活用した業務変革「人事DX」が注目されています。採用の効率化から従業員エンゲージメントの向上、労務リスクの削減まで、様々な課題解決に向けてクラウドサービスやデータ活用が進んでいます。
本記事では、実際に人事DXに取り組み、具体的な成果を上げた企業15社の事例をご紹介します。各事例では導入前の課題、導入後の成果、そして成功のポイントを詳しく解説。人事業務の改善を検討されている方にとって、参考になる情報をお届けします。
- 人事DXは「採用」「離職率」「工数」「データ活用」「労務リスク」の5領域で成果が出やすい リファラル採用で決定率40%、離職率34.7%→10.4%、勤怠締め作業を1/8に短縮など、15社の事例から自社課題に近い領域の成功パターンが見つかります。
- 成功企業は「勤怠・労務」など効果が見えやすい領域から段階導入している 一度に全てを変えるのではなく、小規模な部門・機能から試行し、効果を確認しながら全社展開する企業が成果を出しています。まず現状の課題を棚卸しすることが第一歩です。
- ツールは課題別に特化領域が異なるため、目的から逆算して選定すべき 採用管理・タレマネ・労務管理・エンゲージメント調査など、ツールごとに強みが異なります。「何を解決したいか」を明確にしてから比較検討に入ることで、導入後の形骸化を防げます。
以下の記事ではDXの事例を網羅的にまとめています。

採用成果を改善した事例

採用活動において、リードタイムの短縮や決定率の向上を実現した企業事例をご紹介します。以下の3社が対象です。
- 株式会社西松屋チェーン:オンライン面接化で採用スピードを向上
- 株式会社KDDIエボルバ:リファラル採用で高い決定率を実現
- セーフィー株式会社:構造化されたリファラル強化で採用比率を倍増
西松屋チェーンがオンライン面接で採用リードタイムを短縮した事例

応募数増加も面接リードタイムを1.5日短縮|採用工数・コスト削減を実現した西松屋チェーンの面接改革とは | 採用DXサービス harutaka(ハルタカ)
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 株式会社西松屋チェーン |
| 業界 | 小売(ベビー・子ども用品) |
| ビフォー | 面接日程調整が困難で一次7日・二次10〜14日、外注費増・面接機会損失 |
| アフター | オンライン面接化で一次リードタイム1.5日短縮・設定率10%改善 |
全国約1,100店舗を展開する西松屋チェーンでは、年間約3.5万人のアルバイト・パート採用を行っています。従来は対面面接のみで運用していたため、店長や地区長の移動負担が大きく、面接日程調整が複雑化。一次面接に7日、二次面接に10〜14日を要し、応募から内定まで1ヶ月近くかかるケースもありました。
この課題を解決するため、WEB面接・録画選考サービス「harutaka」を導入。オンライン面接の併用により面接受け皿を拡大し、段階的な展開で全国に浸透させました。結果として一次面接のリードタイムを約1.5日短縮し、面接設定率も前年比約10%改善。
多拠点・多世代環境でも操作しやすいブラウザベースのシステムが功を奏し、応募者の取りこぼしを大幅に減少させています。
KDDIエボルバがリファラル採用で決定率40%を実現した事例

エンゲージメントを高め優秀なエンジニアを惹きつける――KDDIエボルバが取り組むリファラル採用 | TalentX Lab.
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 株式会社KDDIエボルバ |
| 業界 | BPO・ITソリューション |
| ビフォー | 既存チャネル中心で採用難・決定率3〜4%と低迷 |
| アフター | MyRefer活用1年目で年間30名超/決定率40%へ向上 |
ITエンジニア採用の難易度が高まる中、KDDIエボルバでは既存の求人広告や人材紹介だけでは差別化が困難な状況でした。従来チャネルの決定率は3〜4%程度に留まり、採用効率の改善が急務となっていました。
そこでリファラル採用プラットフォーム「MyRefer」を導入し、「社員参加型」の施策を展開。募集要件や企業の魅力を体系化して情報共有スキームを整備し、社員が紹介しやすい仕組みを構築しました。エンゲージメント向上施策と並行して実施した結果、導入1年目で年間30人以上のエンジニア採用を実現。
リファラル経由の決定率は40%に達し、他チャネルの約10倍という驚異的な成果を上げています。
TalentX社が2,680社を対象に実施した「リファラル採用の実施状況に関する統計レポート(2025年版)」によると、リファラル採用を「実施している」と回答した企業は62.5%に達し、2018年調査の41.7%から20.8ポイント増加しています。
出典:リファラル採用の実施状況に関する企業規模・業界別統計レポート 2025年版/株式会社TalentX/2024年
ただし、この成果が出た背景には「既に社員エンゲージメントが高い状態だった」という前提があると考えています。当社が関わった採用DX案件では、エンゲージメントスコアが低い組織でリファラル施策を強化しても、紹介数自体が伸びないケースを複数見てきました。リファラル採用は”結果”であり、まずはエンゲージメント調査で現状把握し、スコアが一定水準に達してから強化する順序が妥当ではないかと考えています。

株式会社ニューラルオプト 営業部部長 / DX事業部部長
古谷優輝
東京農工大学大学院 工学府 応用化学専攻 修士課程を修了後、外資系自動車会社にてエンジニアとして自動運転のAI開発などに従事。その後ニューラルオプトに参画し、クライアントのAI開発やSEOツールの開発、RAGなどベクトル検索を活用した検索エンジン開発なども行っています。
セーフィー株式会社がリファラル比率を200%向上させた事例

リファラル採用に1年間全力で取り組んだ結果、ものすごい変化が起きた話|セーフィー 採用アカウント
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | セーフィー株式会社 |
| 業界 | IT(クラウド映像) |
| ビフォー | リファラル比率12%で伸び悩み |
| アフター | 施策強化で比率24%(昨対比200%)へ向上 |
クラウド映像プラットフォームを展開するセーフィーでは、前年のリファラル採用比率12%からの更なる伸長を目指し、1年間の強化プロジェクトを開始しました。採用チャネルの分散とマッチング精度向上が狙いでしたが、社内浸透不足や可視化の課題がありました。
解決策として、新入社員研修での制度インプット、100名規模のイベント開催による紹介行動促進、そしてリファラル採用特化システム「MyRefer」の導入を実施。研修・イベント・ツールを組み合わせた”構造化リファラル”により、紹介プロセスをデータで管理できる体制を構築しました。
この取り組みにより、リファラル採用比率は24%(前年比200%)に向上し、目標を上回る成果を達成しています。
従業員エンゲージメント・離職率を改善した事例
従業員の定着率向上やエンゲージメント強化を実現した企業事例をご紹介します。以下の3社が対象です。
- 株式会社マルハン東日本カンパニー:データ一元化でエンゲージメント向上
- 株式会社サイバーエージェント:称賛文化で若手定着率を向上
- 株式会社三越伊勢丹:感謝の可視化で離職率を大幅改善
マルハン東日本カンパニーがタレントマネジメントでエンゲージメントを向上した事例

株式会社マルハン|導入事例|タレントパレット|大手No.1タレントマネジメントシステム
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 株式会社マルハン東日本カンパニー |
| 業界 | エンターテインメント(パチンコホール) |
| ビフォー | 人材情報が分散し統合的育成・配置が困難 |
| アフター | データ一元化+サンクスポイント制度でエンゲージメント・定着率向上 |
社内カンパニー制導入後、分散していた人材情報の一元管理と採用から退職までの統合マネジメントが課題となっていました。人材データが分散しているため、公募や育成、定着施策が断片化し、エンゲージメント向上が困難な状況でした。
タレントマネジメントシステム「タレントパレット」を導入し、人材データの一元化を実現。サンクスポイント制度を活用した自発的行動の促進、社内公募による人材流動性の向上、スキル可視化による多角的な人材戦略を推進しました。
これらの施策により、エンゲージメントと定着率が向上し、採用管理の一元化によるコスト削減効果も得られています。
当社がDX支援で見てきた限り、タレントマネジメントシステムは「導入して終わり」ではなく、現場がデータを継続入力するかどうかで成否が分かれます。特に現場マネージャーが「入力が面倒」と感じて形骸化するケースは少なくありません。成功企業に共通するのは、入力項目を最小限に絞る設計と、経営層が人事会議でシステムを実際に参照する姿勢を見せること。この2点がないと、半年後には”誰も見ないデータベース”になるリスクがあります。

株式会社ニューラルオプト 営業部部長 / DX事業部部長
古谷優輝
東京農工大学大学院 工学府 応用化学専攻 修士課程を修了後、外資系自動車会社にてエンジニアとして自動運転のAI開発などに従事。その後ニューラルオプトに参画し、クライアントのAI開発やSEOツールの開発、RAGなどベクトル検索を活用した検索エンジン開発なども行っています。
サイバーエージェントが統合施策で離職率10.3%を実現した事例

帰属意識とは?帰属意識を高める施策6つと低い原因、事例を解説
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 株式会社サイバーエージェント |
| 業界 | インターネットサービス |
| ビフォー | 若手比率が高く離職リスクが課題 |
| アフター | 統合施策により離職率10.3%の高定着を実現 |
若手中心(20〜30代が86%)の組織で人材の採用・育成・活性化・適材適所を重視し、定着率向上を戦略課題としていました。若手比率が高いため離職リスクが顕在化しており、包括的な対策が必要でした。
採用から育成、配置までを統合管理する体制を構築し、称賛文化(ピアボーナス等)の醸成によるエンゲージメント向上を図りました。若手主体の成長循環を作り出し、「適材適所」施策で個々の資質把握を強化。
この結果、若手86%構成という組織でありながら離職率10.3%という高い定着率を実現し、称賛文化とデータ把握で若手中心組織の定着・活性化を両立させています。
三越伊勢丹が感謝の可視化で離職率を大幅改善した事例

福利厚生を充実させたのに、それでも辞めていく保育士たち 離職率を大幅に下げた、給与・休日以外の“ある要素”への着目 | ログミーBusiness
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 株式会社三越伊勢丹(伊勢丹新宿店ほか) |
| 業界 | 小売(百貨店) |
| ビフォー | 離職率34.7%と高止まり |
| アフター | 感謝共有により離職率10.4%へ低下 |
保育士等の離職率が34.7%と高く、福利厚生強化のみでは定着しない状況でした。感謝の可視化と心理的安全性向上を通じて離職抑制を目指す必要がありました。
ピアボーナス・称賛プラットフォーム「Unipos」を導入し、保護者の感謝メッセージ共有によるモチベーション向上、ピアボーナス型称賛で心理的安全性向上を図りました。外部顧客(保護者)からの声をUniposで共有する仕組みも構築。
この取り組みにより、離職率を約34.7%から10.4%へ削減(約70%減)し、定着率向上によりサービス提供能力(受け入れ枠)も拡大。離職率低下が売上増加にも寄与する好循環を生み出しています。
厚生労働省「令和元年版 労働経済の分析」でも、ワーク・エンゲイジメント・スコアと新入社員の定着率・従業員の離職率には正の相関があることが示されています。同報告では、人手不足企業であってもワーク・エンゲイジメント・スコアが4以上の場合、定着率が上昇している企業や離職率が低下している企業が多いことが確認されています。
令和元年版 労働経済の分析 -人手不足の下での「働き方」をめぐる課題について-/厚生労働省/2019年
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人事業務コスト・工数を削減した事例
人事業務の効率化により、大幅な工数削減を実現した企業事例をご紹介します。以下の3社が対象です。
- 株式会社日本取引所グループ:BPO活用で人数・残業を20%削減
- 株式会社リナビス:勤怠管理自動化で作業時間を大幅短縮
- 株式会社システナ:電子申請で年間1,600時間超を圧縮
日本取引所グループがBPOサービスで業務効率を大幅改善した事例

給与業務のアウトソーシングにより、属人化の排除と業務の継続性向上、業務工数20%の削減に成功 PASONA BIZ|パソナグループ各社のソリューション・HRお役立ちコラム
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 株式会社日本取引所グループ |
| 業界 | 金融(取引所) |
| ビフォー | 属人化・複雑化によりミスリスクと工数・残業増 |
| アフター | BPO導入で人数20%削減・残業20%削減 |
業務の属人化・複雑化によりミス発生リスクと負荷が増大し、効率化と継続性確保が課題となっていました。属人化・複雑化がミスリスクと負荷を高め、人員・残業増に直結している状況でした。
パソナ「人事給与BPOサービス」を導入し、BPOによる専門ノウハウを活用。定型業務をアウトソースして内製リソースを価値創造業務へ再配分しました。
この取り組みにより業務従事人数を20%削減、残業時間も20%削減を実現。コア業務(福利厚生案内)へのリソースシフトを可能にし、継続性向上(属人化排除)によるリスク低減も達成しています。
BPOは従業員500名以上の企業で費用対効果が出やすいというのが、当社の実感です。中小企業(従業員100〜300名程度)では、クラウド労務ツール+社労士との連携強化の方が、コストパフォーマンスが高いケースが多いと感じています。まず「クラウドツールで自動化できる業務」を特定し、それでも残る業務についてBPO検討という順序が、投資判断としては堅実ではないでしょうか。

株式会社ニューラルオプト 営業部部長 / DX事業部部長
古谷優輝
東京農工大学大学院 工学府 応用化学専攻 修士課程を修了後、外資系自動車会社にてエンジニアとして自動運転のAI開発などに従事。その後ニューラルオプトに参画し、クライアントのAI開発やSEOツールの開発、RAGなどベクトル検索を活用した検索エンジン開発なども行っています。
リナビスが勤怠管理システムで月次締め作業を大幅短縮した事例

| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 株式会社リナビス |
| 業界 | 流通・卸売・小売サービス |
| ビフォー | 勤怠締めが手作業で丸1日かかる |
| アフター | 自動集計化で約1時間に短縮 |
勤怠締め・残業時間計算を手作業で行い、月次締め作業に丸1日要するなど工数が膨大でした。効率化と残業管理の精度向上が課題となっており、紙・手作業による勤怠締めで工数と管理負荷が高く、残業状況の把握と統制が困難でした。
クラウド勤怠管理「ジョブカン勤怠管理」を導入し、残業時間自動計算による締め処理短縮、拠点単位での残業管理可視化、シフト・有給管理等の一元化を実現。月次締め工数を丸1日から約1時間に短縮(約1/8に短縮)し、拠点別残業管理とシフト・有給を含む勤怠情報の一元管理を可能にしました。
この大幅な工数削減効果は外部メディアでも取り上げられています。
システナが電子申請で年間工数を大幅削減した事例

導入実績に基づく安心感が決め手。独立系SIerが挑んだ業務効率化|SmartHR|シェアNo.1のクラウド人事労務ソフト
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 株式会社システナ |
| 業界 | 情報通信(SIer) |
| ビフォー | 入社手続き1,166h・社保480hの大量工数 |
| アフター | 入社245h・社保240hに削減 |
入社・社会保険等の手続きが手作業中心で膨大な時間(年間1,166時間等)を要し、効率化とリソース再配分が課題でした。手作業中心の手続きが年間1,600時間超の負担となり、付加価値業務への転換が阻害されていました。
クラウド人事労務ソフト「SmartHR」を導入し、年末調整から段階的導入で利用定着を図りました。電子申請機能活用による入力省力化、従業員UX向上で迅速なデータ収集を実現。
入社手続き工数を約79%削減(1,166→245時間)、社会保険手続き工数を50%削減(480→240時間)し、年末調整からの段階導入でスムーズに全社展開を達成しています。
人事データ活用で意思決定を高度化した事例
人事データの可視化により、戦略的な人材配置や組織運営を実現した企業事例をご紹介します。以下の3社が対象です。
- 株式会社錢高組:データ可視化で若手登用を促進
- 株式会社ADKホールディングス:統合分析でPDCAを高速化
- 大正大学:一元管理で評価・配置の質を向上
錢高組がデータ基盤で戦略的人材育成を推進した事例

株式会社錢高組|導入事例|タレントパレット|大手No.1タレントマネジメントシステム
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 株式会社錢高組 |
| 業界 | 建設 |
| ビフォー | データ未可視化で戦略的人材育成・若手抜擢が困難 |
| アフター | データ可視化で若手作業所長登用等を加速し制度改革へ展開 |
歴史ある組織で人事制度改革を進行中でしたが、人材データ可視化・若手登用促進が課題となっていました。老舗組織の制度改定を進める上で、分散する人材情報の統合・可視化と若手登用が阻害要因でした。
タレントマネジメントシステム「タレントパレット」を導入し、社内インフラ化を実現。若手主導の活用推進、可視化データを制度改革へ循環利用する体制を構築しました。スキル/経験/資格情報の可視化により若手作業所長登用が進み、データに基づく育成と制度改革を推進。
タレントパレットを「重要な情報インフラ」と位置づけ、データ活用が組織文化変革を促進し、制度改革(意見反映)への継続展開も予定しています。
ADKホールディングスが統合データ分析でPDCAを高速化した事例

株式会社ADKホールディングス|導入事例|タレントパレット|大手No.1タレントマネジメントシステム
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 株式会社ADKホールディングス |
| 業界 | 広告 |
| ビフォー | Excel作業中心で組織・個人データの俯瞰が困難 |
| アフター | データ一元化で評価納得度向上・若手登用など戦略的人事を加速 |
専門性強化と生産性向上を掲げたホールディングス体制移行後、人材データを活かした「森(組織全体)」と「木(個人)」の可視化が課題でした。ホールディングス体制下で専門性強化には人材ポートフォリオの把握が必須でしたが、分散データで分析負荷が高い状況でした。
タレントマネジメントシステム「タレントパレット」により、「森と木」を同時に可視化する分析機能を活用。パルスサーベイとテキストマイニングによる課題抽出→PDCA循環、勤怠・退職データ統合による負荷・離職兆候の見える化を実現しました。
パルスサーベイで新入社員コンディション検知、評価納得度の継続的な向上(サーベイ→施策→検証)、経営層への退職傾向レポートのダッシュボード化を通じて、戦略的人事を加速しています。
大正大学がクラウド一元化で評価・配置の質を向上した事例

大正大学|導入事例|カオナビ【シェアNo.1】社員の個性・才能を発掘し、戦略人事を加速させるタレントマネジメントシステム
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 大正大学 |
| 業界 | 教育 |
| ビフォー | 紙/Excelで評価履歴参照に手間・配置検討非効率 |
| アフター | クラウド一元化で評価履歴可視化・納得感向上 |
100周年に向けた改革(少子化・定員割れリスク対応)で、人事考課システムの老朽化とデータ運用課題が顕在化していました。少子化下での改革遂行に向け、人事データの分散と旧システムの柔軟性不足が意思決定を阻害していました。
タレントマネジメントシステム「カオナビAC」を導入し、プロファイルブック/スマートレビュー/シナプスツリーの組合せによる”見るだけで分かる”状態を実現。柔軟カスタマイズで内部運用に適合させました。
ペーパーレス化で過去評価参照の手間削減、”カオナビACを見れば分かる”認識浸透でデータ信頼性向上、シナプスツリーによる配置シミュレーション準備が進行。新人事制度(ジョブ型等)構築に向けた基盤として活用を継続しています。
労務リスク・コンプライアンスを解消した事例
労務管理の電子化により、コンプライアンス強化と業務効率化を同時に実現した企業事例をご紹介します。以下の3社が対象です。
- 株式会社セクションエイト:電子化で手続き時間を大幅短縮
- 株式会社FAR EAST:ペーパーレス化でリスクと工数を削減
- 株式会社ウェルカム:統合管理で労務効率を10倍改善
セクションエイトが電子化で労務リスクと工数を同時解消した事例

業務負担の大幅な軽減とコストダウンを実現。人事情報を一元管理し、情報漏えいリスクも回避|SmartHR|シェアNo.1のクラウド人事労務ソフト
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 株式会社セクションエイト |
| 業界 | 飲食・宿泊 |
| ビフォー | 紙・Excel管理で漏えい/遅延リスク・社労士委託負荷 |
| アフター | SmartHRで内製化・e-Gov連携により手続き時間短縮とリスク低減 |
従業員約1,000人(正社員200/パート・アルバイト800)を紙・Excelで管理し、個人情報漏えい・転記ミス・手続遅延リスクが高い状況でした。大量の紙書類郵送と手入力が漏えい・ミス・遅延を招き、社会保険加入拡大にも対応困難でした。
クラウド人事労務ソフト「SmartHR」を導入し、スマホ完結UIで従業員入力→ペーパーレス化、e-Gov API連携、社労士委託作業の内製化を実現。e-Gov APIによる半日超の手続時間削減、社労士委託業務の内製化、スマホ入力による書類未収集問題解消を達成。
社会保険加入対象拡大への対応(年収要件変更)も効率化し、ペーパーレス化×API活用でコンプライアンスと工数を同時改善しています。
FAR EASTが社労士連携で手続き期間を80%短縮した事例

社労士と足並みを揃えて業務をペーパーレス化。みんなが活躍できる職場作りに手応え|SmartHR|シェアNo.1のクラウド人事労務ソフト
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 株式会社FAR EAST |
| 業界 | 卸売・小売 |
| ビフォー | 紙ベースで手続き5営業日・紛失リスク/情報検索困難 |
| アフター | SmartHRで1営業日に短縮・情報一元化で漏れ減少 |
全国店舗から紙の入社書類を郵送・ファイリング管理しており、紛失リスク・情報検索の非効率・社労士とのやりとり工数が大きい状況でした。多拠点紙運用で書類紛失・情報検索遅延・社労士との共有負荷が発生し、迅速な手続きとコンプライアンス確保が困難でした。
クラウド人事労務ソフト「SmartHR」を導入し、スマホ利用可能なUIで全店舗浸透、紙→電子化による紛失リスク低減、社労士と共同推進によるスムーズな内製化を実現。入退社手続き期間を80%短縮(5日→1日)、月次情報入力工数を6時間削減、紙書類の紛失リスクを電子化で抑制しました。
API連携等で今後バックオフィス拡張も計画しており、ペーパーレス化と社労士連携で工数削減とリスク低減を両立しています。
ウェルカムが統合管理で労務効率を大幅改善した事例

ペーパーレス化から定着率算出まで。バックオフィス強化の道のり|SmartHR|シェアNo.1のクラウド人事労務ソフト
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 企業名 | 株式会社ウェルカム |
| 業界 | 卸売・小売 |
| ビフォー | 紙運用で入退社手続き・契約更新が期末集中し負荷・リスク高 |
| アフター | 電子化で手続き工数1/10・年末調整準備10日短縮 |
多店舗展開で入退社・契約書類の紙運用が煩雑・保管/検索性低く、契約更新業務の期末集中による負荷とリスクが高い状況でした。紙ベース手続きと期末集中で業務負荷・紛失リスクが増大していました。
クラウド人事労務ソフト「SmartHR」を導入し、分析レポート活用による定着率算出迅速化、店舗向け説明会等の浸透施策、書類電子化による紛失・入力ミスリスク低減を実現。入退社手続き業務を約1/10へ圧縮、年末調整準備10日短縮+担当人員削減、分析レポートで定着率算出を自動化し施策検証を加速しました。
電子化によりアルバイト等多様な属性分析(定着率)も実現し、ペーパーレス+分析レポートで労務リスクと工数を同時に削減しています。
人事DXとは?
人事DXの基本概念から期待効果まで、全体像を理解するための重要なポイントをご紹介します。以下の項目について詳しく解説します。
人事DXはデジタル技術で人事業務と組織運営を変革すること

人事DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用して人事業務や組織運営のあり方を根本的に変革することです。単なるシステム導入やペーパーレス化にとどまらず、データ活用により人材の価値を最大化し、組織全体のパフォーマンス向上を目指します。
対象領域は採用から退職まで全ての人事プロセスに及びます。具体的には採用管理、勤怠管理、給与計算、人事評価、研修管理、タレントマネジメントなどです。
これらの業務をデジタル化し、データの連携・分析により戦略的な人事運営を実現していきます。
データ活用により業務効率化と戦略的人事を両立できる
人事DXの導入により、大きく3つの効果が期待できます。第一に業務効率化の効果として、手作業の削減、処理時間短縮、ミス防止が挙げられます。先ほどの事例でも、勤怠締め作業が丸1日から1時間に短縮されるなど、劇的な工数削減を実現している企業が多数ありました。
第二に意思決定の高度化効果です。人事データを一元管理・可視化することで、離職予兆の早期発見、適材適所の配置検討、効果的な研修計画立案が可能となります。第三に従業員エクスペリエンス向上の効果があります。
Gallup社の2024年メタ分析によると、従業員エンゲージメントデータベースの上位25%の事業部門は、下位25%の事業部門よりも51%離職率が低いことが明らかになっています。人事DXによるデータ可視化と適切な施策実行が、エンゲージメント向上と離職率低下の好循環を生み出す基盤となります。
出典:Gallup 従業員エンゲージメントメタ分析/Gallup社/2024年
スマホ対応システムによる手続き簡素化、リアルタイムな情報共有、公正で透明性の高い評価制度の実現により、従業員満足度が向上します。
クラウド型ツールが主流でそれぞれ特化領域が異なる
人事DXで活用される主要ツールは、大きく5つの種類に分類されます。まず労務管理システムは、勤怠管理や給与計算、各種申請手続きのデジタル化を担います。採用管理システム(ATS)は、求人掲載から内定者管理までの採用プロセスを一元化。
タレントマネジメントシステムは、従業員のスキル・経験・評価を統合管理し、戦略的な人材配置や育成を支援します。人事評価システムは、目標設定から評価実施、フィードバックまでをデジタル化。エンゲージメント調査ツールは、従業員の満足度やモチベーションを定期的に測定し、組織改善に活用されています。
当社が人事DX支援に関わった経験では、まず「勤怠管理」か「労務手続き」から着手するのが現実的です。理由は、全従業員が日常的に触れる領域のため導入効果が可視化しやすく、経営層の理解を得やすいから。一方、タレントマネジメントシステムは「データが蓄積されてから効果が出る」性質があるため、初手で導入すると”入れたけど使われない”状態に陥りやすいと感じています。


株式会社ニューラルオプト 営業部部長 / DX事業部部長
古谷優輝
東京農工大学大学院 工学府 応用化学専攻 修士課程を修了後、外資系自動車会社にてエンジニアとして自動運転のAI開発などに従事。その後ニューラルオプトに参画し、クライアントのAI開発やSEOツールの開発、RAGなどベクトル検索を活用した検索エンジン開発なども行っています。
課題整理→目標設定→段階導入の順で進めるのが基本
人事DXの導入プロセスは、大きく5つのステップで進めます。まず現状分析として、既存の人事業務を棚卸しし、課題や非効率な部分を洗い出します。次に目標設定で、解決したい課題に優先順位をつけ、具体的な成果指標(KPI)を設定。
第三段階でツール選定を行い、自社の課題や予算に適したシステムを比較検討します。第四段階は導入・運用で、小規模な部門や機能から試行し、効果を確認しながら全社展開を進めることが重要です。最後に継続改善として、運用データを分析し、さらなる効率化や機能拡張を図っていきます。
成功企業の多くは、一度に全てを変えるのではなく段階的なアプローチを採用しています。
IPA「DX動向2024」の調査でも、DXの取組は「アナログ・物理データのデジタル化」「業務効率化による生産性向上」「ビジネスモデル変革」の3段階に分類され、比較的取り組みやすい分野では成果が出やすい一方、いきなりビジネスモデル変革に着手した企業では成果創出の難易度が高いことが示されています。
出典:DX動向2024/独立行政法人情報処理推進機構(IPA)/2024年
当社の支援経験では、現状分析〜ツール選定で2〜3ヶ月、パイロット導入(1部門での試行)で3ヶ月、全社展開で6ヶ月程度が現実的な目安です。よくある失敗パターンは「初年度から劇的な効果」を期待してしまうこと。初年度は”定着”に注力し、効果測定は2年目以降と割り切った方が、結果的にROIは高くなるケースが多いです。


株式会社ニューラルオプト 営業部部長 / DX事業部部長
古谷優輝
東京農工大学大学院 工学府 応用化学専攻 修士課程を修了後、外資系自動車会社にてエンジニアとして自動運転のAI開発などに従事。その後ニューラルオプトに参画し、クライアントのAI開発やSEOツールの開発、RAGなどベクトル検索を活用した検索エンジン開発なども行っています。
人事DXならニューラルオプト
人事DXの成功には、単なるシステム導入ではなく、課題の根本的な解決と組織への確実な定着が重要です。合同会社ニューラルオプトは、世界的生成AIであるChatGPTの開発に携わるAI開発企業として、課題解決コンサルティングから依頼できる開発会社です。
「失敗リスクを最小化する」をコンセプトに、課題起点での解決策提案、組織への定着支援、運用しつつ主体的に改善する総合的な支援を提供。データサイエンスの知見を活かしたデータマイニングやテキストマイニングにも対応可能で、ECサイト「eBay」の価格自動設定AI・業務システムや手書き文字のAI認識・要約システムなどの豊富な実績があります。
人事DXで失敗リスクを抑えたい、課題解決から相談したいという企業様に最適なパートナーです。







