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【2026年最新】AI-OCRに使用できる補助金おすすめ。申請手順など

「紙の書類をデータ化したい」「手入力の作業を減らしたい」。そんな課題を抱える企業にとって、AI-OCR(AIを活用した文字認識技術)は心強い味方です。

請求書や契約書、アンケート用紙など、これまで人の手で入力していた作業を自動化できるため、導入を検討する企業が増えています。

ただ、気になるのは導入コストでしょう。AI-OCRツールは便利な反面、初期費用や月額利用料がかかるため、中小企業や個人事業主にとってはハードルが高く感じられるかもしれません。

そこで注目したいのが「IT導入補助金」をはじめとした各種補助金制度。うまく活用すれば、導入費用の最大半額以上を国が負担してくれます

本記事では、AI-OCR導入時に使える補助金の種類、申請の条件、具体的な手順、そして実際の活用事例までをわかりやすく解説します。

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目次

AI-OCR導入で使えるおすすめ補助金【IT導入補助金】

AI-OCRを導入する際、最も活用しやすい補助金が「IT導入補助金」です。中小企業や小規模事業者がITツールを導入するときに、その費用の一部を国が補助してくれる制度で、AI-OCRも対象ツールに含まれています。

この章では、IT導入補助金の基本的なポイントを以下の4点に分けて解説します。

  • AI-OCRツールの導入費、導入設定費、マニュアル作成費が対象
  • 最大150万〜450万円(通常枠)の補助
  • 2026年3月頃からの公募開始見込み
  • AI-OCRは「業務の自動化」として加点評価されやすい

AI-OCRツールの導入費、導入設定費、マニュアル作成費が対象

IT導入補助金では、AI-OCRツールそのものの購入費用だけでなく、導入時の初期設定費用や、社内で使うためのマニュアル作成費用も補助対象となります。

たとえば、「ツールは買ったけど、設定や使い方のレクチャーに追加費用がかかった」というケースでも、それらをまとめて申請できるのが特徴です。導入にかかるトータルコストを抑えられるため、初めてAI-OCRを導入する企業にとって使いやすい制度設計になっています。

ただし、補助対象となるのは「IT導入支援事業者」として登録されたベンダー(販売会社)が提供するツールに限られる点には注意が必要です。


最大150万〜450万円(通常枠)の補助

IT導入補助金には複数の申請枠があり、それぞれ補助額や補助率が異なります。自社の導入目的に合った枠を選ぶことが大切です。

申請枠補助額補助率
通常枠(1〜3プロセス)5万円〜150万円未満1/2(最低賃金近傍事業者は2/3)
通常枠(4プロセス以上)150万円〜450万円1/2(最低賃金近傍事業者は2/3)
インボイス枠(1機能)50万円以下3/4(小規模事業者は4/5)
インボイス枠(2機能以上)50万円超〜350万円50万円以下は3/4、50万円超は2/3
セキュリティ対策推進枠5万円〜150万円1/2(小規模事業者は2/3)

AI-OCRの導入であれば、多くの場合「通常枠」での申請が適しています。通常枠では、業務プロセスを保有するソフトウェアを1種類以上選んで申請する仕組みで、選択したプロセス数が1〜3つなら補助額は5万円〜150万円未満、4つ以上なら150万円〜450万円となります。

なお、2025年度からは新たな支援策も追加されました。最低賃金近傍事業者(地域別最低賃金に近い水準で従業員を雇用している事業者)は、通常枠の補助率が2/3に引き上げられています。

また、ITツール導入後の「活用支援」の費用も補助対象となり、導入後のコンサルティング費用なども申請できるようになりました。

どの枠が最適かは、導入するツールの金額や事業内容によって異なるため、IT導入支援事業者に相談しながら決めるのがおすすめです。

参考:トップページ | デジタル化・AI導入補助金2026

2026年3月頃からの公募開始見込み

IT導入補助金は毎年度ごとに公募が行われており、2025年度(令和7年度)の公募は2026年3月頃から開始される見込みです。

補助金は予算に上限があり、申請が集中すると早期に締め切られることもあります。そのため、導入を検討している場合は、公募開始前からツールの選定やIT導入支援事業者との打ち合わせを進めておくとスムーズでしょう。

「公募が始まってから準備を始める」では間に合わないケースも少なくありません。

AI-OCRは「業務の自動化」として加点評価されやすい

IT導入補助金の審査では、単にツールを導入するだけでなく、「そのツールがどれだけ業務効率化に貢献するか」が重要な評価ポイントとなります。

AI-OCRは、紙の書類からデータを自動で読み取り、手入力の手間を大幅に削減できるツールです。「業務の自動化」「生産性向上」といった観点で高く評価されやすく、採択率を上げる要素になり得ます。

特に、RPAツール(定型作業を自動化するソフトウェア)と組み合わせて申請すると、より効果的な業務改善として評価されるケースも。申請時には、導入後にどのような効果が見込めるかを具体的に記載することがポイントです。


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あなたの会社は対象?補助金が使える企業の条件

「うちの会社でも補助金は使えるの?」。これは多くの経営者が最初に抱く疑問ではないでしょうか。IT導入補助金は中小企業・小規模事業者向けの制度ですが、「中小企業」の定義は業種によって異なります。

この章では、補助金の対象となる企業の条件を以下の3つの観点から解説します。

  • 業種ごとの「資本金」と「従業員数」の上限
  • 個人事業主・フリーランスも「確定申告」があれば対象
  • 親会社が大きい場合は注意「みなし大企業」の壁

業種ごとの「資本金」と「従業員数」の上限

IT導入補助金の対象となる「中小企業」は、業種ごとに資本金と従業員数の上限が定められています。どちらか一方の条件を満たしていれば対象となる仕組みです。

主な業種の基準は以下のとおり。

業種資本金従業員数
製造業・建設業・運輸業3億円以下300人以下
卸売業1億円以下100人以下
サービス業(飲食・宿泊など)5,000万円以下100人以下
小売業5,000万円以下50人以下

たとえば製造業の場合、資本金が3億円を超えていても、従業員数が300人以下であれば申請できます。逆に、従業員数が基準を超えていても、資本金が基準内なら対象になります。

また、医療法人や社会福祉法人、NPO法人なども一定の条件を満たせば申請できるため、株式会社以外の法人形態でも諦める必要はありません。

個人事業主・フリーランスも「確定申告」があれば対象

「法人じゃないと使えないのでは?」と思われがちですが、個人事業主やフリーランスもIT導入補助金の対象です。

申請に必要なのは、直近の確定申告書の控えです。青色申告・白色申告のどちらでも問題ありません。開業届を出していて、事業として収入を得ていることが証明できれば、法人と同じように申請できます。

ただし、開業したばかりで確定申告の実績がない場合は、原則として申請が難しくなります。少なくとも1期分の確定申告を済ませてから検討するのが現実的でしょう。

親会社が大きい場合は注意「みなし大企業」の壁

自社の資本金や従業員数が基準内でも、補助金を受けられないケースがあります。それが「みなし大企業」に該当する場合です。

みなし大企業とは、形式上は中小企業でも、大企業の影響下にあると判断される会社のこと。

具体的には、発行済株式の50%以上を大企業が保有している場合や、大企業の役員が自社の役員の過半数を占めている場合、大企業から出向している従業員が多数いる場合などが該当します。

たとえば、大手メーカーの子会社や関連会社は、たとえ従業員数が少なくても「みなし大企業」として扱われる可能性が高いでしょう。グループ会社に所属している場合は、申請前に資本関係や役員構成を確認しておくことをおすすめします。


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補助金申請の手順を5つのステップで解説

「補助金の申請って難しそう…」と感じる方も多いかもしれません。確かに、必要書類の準備や入力項目は少なくありませんが、流れを把握しておけば決して複雑ではありません。

IT導入補助金の申請から補助金を受け取るまでの流れは、大きく5つのステップに分かれます。

  • ①【事前準備】gBizIDプライム取得
  • ②【選定】導入したいツールと「IT導入支援事業者」の決定
  • ③ マイページ招待を受け、ベンダーと共同で入力・提出
  • ④「採択通知」が届いてから契約・支払いをする
  • ⑤ 利用開始後に「実績報告」をして補助金着金

それぞれのステップで何をすべきか、順番に見ていきましょう。

①【事前準備】gBizIDプライム取得

最初にやるべきことは「gBizIDプライム」の取得です。gBizID(ジービズアイディー)とは、国の行政サービスにログインするための共通アカウントのこと。IT導入補助金の申請には、このアカウントが必須となります。

取得方法は、gBizIDの公式サイトからオンラインで申請するか、書類を郵送するかの2通りです。

オンライン申請の場合はマイナンバーカードがあれば即日〜数日で発行されますが、郵送の場合は2〜3週間かかることも。公募開始直前は申請が混み合うため、早めに取得しておくのがポイントです。

なお、gBizIDには「エントリー」「メンバー」「プライム」の3種類がありますが、補助金申請に使えるのは「プライム」のみとなっています。間違えて別の種類を取得しないよう注意しましょう。

②【選定】導入したいツールと「IT導入支援事業者」の決定

gBizIDを取得したら、次は導入するAI-OCRツールと、申請をサポートしてくれる「IT導入支援事業者」を選びます。

IT導入補助金では、あらかじめ事務局に登録されたツールしか補助対象になりません。「このツールを使いたい」と思っても、登録されていなければ申請できないため、まずは補助金の公式サイトで対象ツールを確認しましょう。

IT導入支援事業者とは、補助金申請の手続きをサポートしてくれるベンダー(販売会社)のことです。ツールの販売元がそのまま支援事業者を兼ねているケースが多く、申請書類の作成から導入後のフォローまで一貫して対応してくれます。ツール選びと支援事業者選びはセットで考えるとスムーズでしょう。

③ マイページ招待を受け、ベンダーと共同で入力・提出

ツールと支援事業者が決まったら、いよいよ申請手続きに入ります。

まず、IT導入支援事業者から申請用マイページへの招待を受けます。届いたメールのリンクからマイページにアクセスし、自社の情報や事業計画を入力していく流れです。

申請書類の作成は、自社だけで行うのではなく、IT導入支援事業者と共同で進めるのが特徴です。ツールの導入効果や業務改善の見込みなど、専門的な部分はベンダー側がサポートしてくれるため、初めての申請でも安心して取り組めるでしょう。

入力が完了したら、内容を確認して提出。あとは審査結果を待つだけです。

④「採択通知」が届いてから契約・支払いをする

申請後、審査を経て「採択」または「不採択」の通知が届きます。採択された場合のみ、次のステップに進めます。

ここで絶対に守らなければならないのが、契約・支払いのタイミングです。IT導入補助金では、採択通知を受け取る前にツールの契約や支払いをしてしまうと、補助金の対象外になってしまいます。

「早く使いたいから先に契約しておこう」は厳禁です。必ず採択通知が届いてから、正式な契約と支払いを行いましょう。この順番を間違えると、せっかくの補助金が受け取れなくなるため、最も注意すべきポイントといえます。

⑤ 利用開始後に「実績報告」をして補助金着金

ツールの導入が完了したら、最後のステップが「実績報告」です。

実績報告とは、「実際にツールを導入し、支払いも完了しました」という証拠書類を事務局に提出すること。契約書や請求書、支払いの証明となる書類などをマイページからアップロードします。

事務局が内容を確認し、問題がなければ補助金が指定口座に振り込まれます。申請から着金までは数カ月かかるのが一般的なので、その間の資金繰りも考慮しておくと安心です。

なお、補助金を受けた後も、一定期間は事業の継続状況を報告する義務があります。導入して終わりではなく、しっかり活用し続けることが求められる点も覚えておきましょう。


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IT導入補助金に選ばれているツールで業務効率化した事例

「AI-OCRを導入すると、実際にどれくらい効果があるの?」。これは導入を検討する企業にとって、最も気になるポイントでしょう。ここでは、IT導入補助金の対象となっているツールを活用し、業務効率化に成功した2社の事例を紹介します。

  • 日産自動車|作業記録のデータ化で工数85%削減
  • 吉田海運株式会社|月間1,900枚の請求書処理工数を60時間削減

日産自動車|作業記録のデータ化で工数85%削減

大手自動車メーカーの日産自動車では、製造現場における作業記録のデータ化にAI-OCRを活用しています。

製造業の現場では、品質管理や作業履歴を紙の帳票に手書きで記録するケースがまだまだ多く残っています。日産自動車でも、これらの紙帳票を後からシステムに入力する作業に多くの時間を費やしていました。

そこでAI-OCRを導入し、手書きの作業記録を自動でデータ化する仕組みを構築。その結果、データ入力にかかる工数を85%削減することに成功しました。

単に作業時間が減っただけでなく、データ化のスピードが上がったことで、品質管理の迅速化にもつながっています。紙からデジタルへの移行は、製造業のDX推進において大きな一歩といえるでしょう。

参考:単なる“紙の電子化ツール”ではない ーー 日産自動車が発見したAI-OCR の真価と社内ユーザ数が約10倍へ増加したカギとは?

吉田海運株式会社|月間1,900枚の請求書処理工数を60時間削減

物流業を営む吉田海運株式会社では、請求書処理の効率化にAI-OCRを導入しました。

物流業界では、取引先ごとに異なるフォーマットの請求書が届くのが当たり前です。同社でも毎月約1,900枚もの請求書を処理しており、その内容を一枚一枚確認しながら手入力する作業は、経理担当者にとって大きな負担となっていました。

AI-OCRを導入したことで、届いた請求書をスキャンするだけで、取引先名や金額、日付などの情報を自動で読み取れるように。手入力の手間が大幅に減り、月間60時間もの工数削減につながりました。

削減できた時間は、より付加価値の高い業務に充てられるようになり、経理部門全体の生産性向上にも貢献しています。中小企業でも十分に効果を実感できる好例といえるでしょう。

参考:月間1,900枚の請求書処理工数を60時間削減!全国の拠点から届く紙の請求書処理をデジタル化し、グループ全体の効率化へ


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AI-OCRならニューラルオプト

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ニューラルオプトは、世界的な生成AIであるChatGPTの日本展開にも携わるAI開発企業です。「失敗リスクを最小化する」をコンセプトに掲げ、単なるツール導入ではなく、課題の整理・要件定義から導入後の定着支援までをワンストップでサポートしています。

AI-OCR導入においては、手書き文字のAI認識・要約システムの開発実績があり、現場の業務フローに合わせた最適な仕組みづくりが可能です。「どのツールを選べばいいかわからない」「導入しても現場に定着するか不安」といったお悩みにも、コンサルティングの視点から丁寧にお応えします。

また、データサイエンスの知見を活かし、OCRで読み取ったデータの分析・活用までを見据えた提案ができるのも強みです。補助金の活用を前提とした導入計画のご相談も承っています。

AI-OCR導入で失敗したくない方、課題整理の段階から相談したい方は、ぜひ一度お問い合わせください。

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開発・支援事例

著者

鈴木 佑理のアバター 鈴木 佑理 代表取締役

株式会社ニューラルオプト代表。
東京外国語大学卒業後、大規模言語モデルBERTなどの機械学習を活用したマーケティングツールの研究開発を目的にニューラルオプトを創業。

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